元大相撲・貴ノ富士がRIZIN参戦! 「僕が死ぬか相手を殺すかという気持ち」

2020.9.16
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元大相撲 関取の貴ノ富士が、スダリオ剛を名乗って『Yogibo presents RIZIN.24』に参戦

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『Yogibo presents RIZIN.24』が、9月27日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催される。その追加カードが発表された。

『Yogibo presents RIZIN.24』が、9月27日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催される

那須川天心vs元K-1皇治をはじめ、熱いカードが続々と決まっていく

追加カードでは元大相撲 関取の貴ノ富士が、スダリオ剛を名乗って参戦することが明らかになった。これが大相撲引退後における初の格闘技参戦となり、MMA(総合格闘技)特別ルール、120kg契約でリングに上がる。対戦相手はニュージーランド出身のプロレスラー、ディラン・ジェイムス。

『RIZIN.24』追加対戦カードは以下の通り。

・RIZIN MMA特別ルール:3分 3R (120.0kg)※肘あり
 スダリオ剛 vs. ディラン・ジェイムス

・RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(55.0kg)
 江幡睦 vs. 良星

・RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(60.0kg)
 北川裕紀 vs. 平塚大士

13日の記者会見では、榊原信行CEOに加えてスダリオ剛、ディラン・ジェイムス、江幡睦、良星の4名が登壇した。

榊原信行CEO(中央)、スダリオ剛(右から2人目)、ディラン・ジェイムス(左から2人目)、江幡睦(右)、良星(左)の4名が登壇

スダリオ剛と対戦するディラン・ジェイムスは、プロレスラーらしく会見から戦闘モード全開。「俺はお前がいじめっ子であることを知っている。27日、凄いものを見せてやるから覚悟しておけ!」と挑発。対するスダリオ剛も「僕が死ぬか相手を殺すかという気持ちでリングに上がる。ヘビー級での激しいファイトを日本中に届けたい」と対戦への意欲を示した。

「ヘビー級での激しいファイトを日本中に届けたい」とスダリオ剛(右から2人目)

「俺はお前がいじめっ子であることを知っている」と挑発するディラン・ジェイムス(前列左)

また、RIZIN初参戦の良星が「江幡選手とは間違いなく僕と噛み合う試合が出来る。メインだけでなくこのカードにも注目して欲しい」と語ると、江幡睦は「昨年大晦日の弟と那須川選手の試合を見て心が動かされた。そして僕がRIZINという舞台で伝えたいことが出来た。それを叶えるためにも僕の初陣を決めたい」と話す。睦は最後に「9月27日、熱い試合にしましょう」と対戦する良星へ呼びかけた。こちらはスダリオ剛たちと対照的な、静かに燃えあがる闘志がうかがえた。

江幡睦

良星

各選手のプロフィールおよびコメントは以下の通り。

スダリオ剛 vs. ディラン・ジェイムス

■RIZIN MMA特別ルール:3分 3R (120.0kg)※肘あり
スダリオ剛 vs. ディラン・ジェイムス

対戦への意欲を隠さないスダリオ剛とディラン・ジェイムス

【スダリオ剛】
2013年に弟・貴源治とともに貴乃花部屋に入門。 同年3月場所で初土俵を踏んだ。15年3月には幕下に昇進するも、貴源治が先に関取となり後塵を拝したことで一念発起。18年3月場所で新十両昇進を決めた。史上初の双子関取となったことで将来を嘱望されていたが、二度にわたる暴行事件を引き起こし19年に引退した。
廃業後は自らを見つめ直し、改めて格闘家として生きることを決意。もともと類まれな運動神経を持っていることに加え、趣味はトレーニングと公言するほど練習が好きなこともあり力士時代から約50キロの減量に成功。シャープな肉体に変貌を遂げ、MMAの技術を日々習得している。

<コメント>
元貴ノ富士こと、スダリオ剛です。この度はRIZINに参戦させて頂き誠にありがとうございます。僕はエンセン井上さんの所で練習しています。エンセンさんにも普段から言われている『大和魂』を引き継いで、僕が死ぬか相手を殺すかという気持ちでリングに上って、そしてしばらくRIZINでなかったヘビー級での激しいファイトを日本中に届けていければと思います。よろしくお願いします!

【ディラン・ジェイムス】
10年に地元ニュージランドでプロレスデビューし、翌11年にはZERO-1に参戦し、初来日を果たす。13年には田中将斗をハイアングル・パワーボムで仕留め、第15代ZERO-1世界ヘビー級王座を獲得。巨体を活かしたパワー殺法を武器に、常連外国人ファイターとして地位を不動のものにした。
18年に全日本プロレスに加入。同年3月に崔領二とのタッグでゼウス&ボディガーを撃破し、第82代世界タッグ王者となる。さらに第41回世界最強タッグ決定リーグ戦では、ジョー・ドーリングとタッグを組んで優勝。平成最後の世界最強タッグ決定リーグ覇者となった。現在は日本に在住し、かねてより興味のあったMMAヘの挑戦を決意。今回の参戦となった。

<コメント>
私は15年間レスリングを続け、10年間プロレスを続けてきた。榊原さん、今回このような機会をいただけたことに感謝します。そしてそこに座っているヤツ。白いジーンズにチャラチャラした格好で格好つけているけれど、俺はお前がいじめっ子であることを知っているんだぞ。俺の先輩は曙さんだ。お前に目に物見せてやる。すぐにノックアウトするから覚悟しておけ。
俺はニュージーランド出身だ。ニュージーランドにはマーク・ハントがいるし、最高のラグビーチームもいる。そして俺が日本にいる最高のプロレスラーだ。今月の27日、凄いものを見せてやるから覚悟しておけ!

江幡睦 vs. 良星

■RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(55.0kg)
江幡睦 vs. 良星

一見静かながら熱い闘志を燃やす江幡睦(右)と良星(左)

【江幡睦】
江幡塁を弟に持つ一卵性双生児の兄。08年には塁とともにK-1トライアウトに出場し、揃って合格。プロデビュー後は7連勝を飾り、10年3月に越川大樹とのタイトルマッチでは判定で勝利し新日本キックボクシング協会フライ級のベルトを獲得した。12年には国内軽量級最強と謳われた藤原あらしにも勝っている。以降も伝統の新日本キックの顔として激闘を繰り広げ、43戦36勝27KOという高いKO率を誇る。その高いKO率とオフェンス力は国内の同階級ファイター随一と言える。昨年末には弟・塁が那須川天心に敗れているだけに、この試合を勝利で飾り天心戦への足がかりとしたい 。

<コメント>
新日本キックボクシング、WKBAバンタム級チャンピオンの江幡睦です。今回はRIZIN初参戦になります。榊原さん、そして伊原会長、RIZIN参戦を決めて頂きありがとうございます。昨年の12月31日、弟の江幡塁と那須川天心選手の試合を見て、本当に心を動かされました。そしてそれと共に、大晦日のRIZINという舞台が本当に素晴らしい景色だったと思いました。僕自身、RIZINを見て「あぁ、この景色を僕もみたいな」と思いましたし、そして僕がRIZINで伝えたことが出来ました。この大舞台で僕が伝えたいこと、これをまずは叶えるためにも9月27日、僕の初陣をしっかり決めたいと思います。
8月9日に僕の弟がRIZINで試合をしたのですが、その時に言った言葉があります。『一燈照隅 万燈照国(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)』という言葉があるんですが、その意味は、一つの光では隅しか照らせませんが万の光になれば国をも照らす、という言葉です。僕達はその大きな光となって、人々の心をもっともっと熱く輝かせて、国をも照らす光になりたいと思っています。9月27日、熱い試合にしましょう。よろしくお願いします!

【良星】
幼少の頃から空手を習い、まだ23歳ながらキックボクシング歴10年を誇る若き俊英。スピードを活かした常に動き回るアグレッシブなスタイルで会場を沸かせる。的確なパンチはもちろん、威力のあるロー、鋭いハイキックとどんな局面からでも攻撃できるオフェンス力には定評がある。
現在はRISEを主戦場に活躍。群雄割拠するRISEバンタム級ランキング1位をキープしている。18年9月にはRIZINでも活躍する堀尾竜司、19年9月には結城将人をKOで下し6連勝を飾ると、今年1月に鈴木真彦の持つRISEバンタム級のベルトに挑戦。しかし17連勝中の鈴木の前に敗北を喫した。RISEバンタム級のトップ戦線で活躍する良星が、新日本キックの至宝・江幡睦を相手にどのような戦いを見せるのか注目が集まる。

<コメント>
平井道場の良星です。今回、コロナで大変な時期に参戦させていただきありがとうございます。対戦相手の江幡選手はとても強いですし何度か試合を見させていただいていますが、間違いなく僕と噛み合う試合が出来ると思うので、メインだけでなくこの対戦カードも注目して見ていただけたらと思います。応援よろしくお願いします!

■RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(60.0kg)
北川裕紀 vs. 平塚大士

北川裕紀 vs. 平塚大士

【北川裕紀】
現在シュートボクシングスーパーフェザー級3位にランクし、SB中部地区を盛り上げる中心的なファイター。14年2月に地元愛知県で行われたヤングシーザーカップに出場すると、藤田卓郎を1ラウンドでKOに沈め、プロデビュー戦を見事勝利で飾る。その後は静岡キックでMASAHIROを、15年5月にはRIZIN出場経験もあるヘンリー・セハスを下し、着実に実力をつけてきた。的確な打撃とそのディフェンス力は、テクニシャンとして高い評価を得ており、ここまで18戦11勝5KOの戦績を誇る。

<コメント>
久しぶりすぎる試合で正直不安もありますが、このような時期にRIZINという大舞台で試合が出来ることに感謝してリングで爆発させます!!応援よろしくお願いします。

【平塚大士】
12年には全日本新空手G2軽量級を制するなど、空手をベースにした打撃を武器にK1甲子園で活躍。08年大晦日にはDynamaiteに出場し、K1甲子園リザーブマッチで佐々木大蔵を下している 。12年8月のKrush名古屋大会でプロデビュー。デビュー戦では瑠輝也(現:安保瑠輝也)をKOで下し勝利を飾った。その後はケガにも見舞われ18年にRISEのリングで2年ぶりに嶋田将典を相手に復帰戦に臨むが、無念のTKOを負けを喫した。現在はケガも癒え、破壊力のある打撃に磨きをかけている。

<コメント>
今回RIZINと言う大舞台に立てることを、心から嬉しく思っています。このような時期ですが、皆様に勇気や力を与えられるような魅せる試合をしたいです。よろしくお願いします!

会見では、このほか榊原CEOがさらなる追加カードの可能性についても語っている。「今回のカードの他にジョシカクのカードを考えている。前回は浜崎朱加、浅倉カンナが出場した。今回はRENAに出てきて欲しい。そして朝倉兄弟にも出てきて欲しい。バンタム級のチャンピオンとして朝倉海に力を借りたい。その他にも何試合か組めるように選手たちと向き会いたい」と、女子のカードとしてRENA、そして前回大会でバンタム級新王者に輝いた朝倉海への参戦オファーを明かした。

さらなる追加カードもオファー中と明かす榊原CEO

メインの那須川天心vs元K-1皇治をはじめ、続々と対戦カードが発表されている『RIZIN.24』。当日までにはさらに注目のカードが決まる可能性もある。

イベント情報

『Yogibo presents RIZIN.24』

 日時:9月27日(日)16:00開始(予定)
 場所:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)