山崎育三郎・古川雄大(Wキャスト)のモーツァルトが3年ぶりに帰ってくる ミュージカル『モーツァルト!』の上演が21年に決定

2020.9.23
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ミュージカル『モーツァルト!』

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2021年4・5月、東京・帝国劇場にてミュージカル『モーツァルト!』を上演することが発表された。なお、東京公演を経て、5・6月上旬には札幌、大阪公演も行われる。

「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けている本作が、3年ぶりに帝劇に戻ってくる。

山崎育三郎 写真提供:東宝演劇部

古川雄大(右) 写真提供:東宝演劇部

2002年の日本初演以来演出を手掛ける小池修一郎が、2018年シーズンに新演出バージョンを世に送りだした本作。舞台装置、振付、照明などビジュアル面において大幅なリニューアルがなされ、より一層スケールの大きな作品にリニューアルされた。才能を開花させ、名声を得たヴォルフガングと、彼の前に立ちはだかる権力者コロレド大司教による重厚なミュージカルナンバー「破滅への道」も追加され、人間ヴォルフガングと彼の中に宿る“才能の化身=アマデ”との葛藤や、天才ゆえに周りから理解されない孤独が、より深みを増して描かれる。初演から約20年を経ても進化をつづける、『M!』の終わりなき挑戦がまた始まる。

(左から)和音美桜、市村正親、山崎育三郎 写真提供:東宝演劇部

(左から)古川雄大、山口祐一郎 写真提供:東宝演劇部

タイトルロールのヴォルフガング・モーツァルト役には、ミュージカルの世界にとどまらず活躍の場をますます広げる山崎育三郎古川雄大(Wキャスト)。モーツァルトの前に立ちはだかる権力者・コロレド大司教役には山口祐一郎、モーツァルトの父・レオポルト役には市村正親。今注目を集める若手俳優二人と、日本のミュージカル界に君臨するレジェンドたちとの夢の競演が実現した。

(センター右側)山崎育三郎 写真提供:東宝演劇部

日本ミュージカル界最高のキャスティングといっても過言ではない、2021年シーズンの『モーツァルト!』に期待しよう。

【あらすじ】
ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルト(市村正親)とその娘ナンネールは、錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。5歳にして作曲の才が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、"奇跡の子"と呼ばれていた。歳月は流れて、ヴォルフガング(山崎育三郎/古川雄大 Wキャスト)は故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの“才
能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教(山口祐一郎)に仕えて作曲をすることに嫌気がさしていた。「大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。
ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、幼い時のように持て囃されることはなかった。逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少からヴォルフガングの音楽の才能を見抜いていたヴァルトシュテッテン男爵夫人の援助を受けて、ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェとの愛情を急速に深めていく。しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。ヴォルフガングは再び大司教と対決。二人の関係はついに決裂する。
大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。レオポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。二人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。オペラ『魔笛』を成功させ、音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、謎の人物が現れ、『レクイエム』の作曲を依頼する……。

 

公演情報

ミュージカル『モーツァルト!』
 
日程・会場:
2021年4・5月 帝国劇場
2021年5・6月上旬 札幌文化芸術劇場 hitaru、梅田芸術劇場メインホール 
 
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ 
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎(宝塚歌劇団) 
 
出演者:
山崎育三郎・古川雄大(Wキャスト)
山口祐一郎
市村正親
 
オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
製作:東宝