『SPAC 秋→春のシーズン2020-2021』がスタート 

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2020.10.1
『妖怪の国の与太郎』 (C)K.Miura

『妖怪の国の与太郎』 (C)K.Miura

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2020年9月30日(水)より、『SPAC 秋→春のシーズン2020-2021』がスタートした。

SPAC静岡県舞台芸術センターにて、毎年10月から3月にかけて行われている『秋→春のシーズン』。宮城聰と国内外の注目の演出家たちが、「もし演劇の教科書があったのなら、必ず掲載されるであろう」古今東西の名作の数々を、静岡芸術劇場で連続上演している。

週末の一般公演とともに、平日は県内の中高生を対象とした招待公演も行っており、2019年度は約13,000人の生徒が観劇。今シーズンは、グランシップの大規模修繕工事による2021年9月(GWを除く)までの静岡芸術劇場休館に伴い、県内各市町の文化施設で実施される。

今シーズンは、仏の演出家ジャン・ランベール=ウィルドがSPAC俳優たちと創作した子どもも大人も楽しめる音楽劇『妖怪の国の与太郎』、今最も勢いのある脚本・演出家ノゾエ征爾が手掛けた人気作『病は気から』、そして宮城聰演出の『ハムレット』を再演する。

#1『妖怪の国の与太郎』【2019年初演】

『妖怪の国の与太郎』 (C)K.Miura

『妖怪の国の与太郎』 (C)K.Miura

解説:フランス・スイス・日本の国際共同制作作品として2019年に初演され、コミカルかつ詩的な人気作が、早くも再演となる。死後、おかしな世界に迷い込んだ与太郎は、次々と現れる妖怪たちに翻弄され・・・。奇想天外な旅を描く、愉快な音楽劇。
新型コロナウイルス感染症の影響により、演出家たちが来日できないなかでも、フランス・スイス・静岡をZoomで繋ぎ稽古を行った。また、今回は一部ダブルキャストでの上演となるため、新しいキャストも加わり、本作が放つ「笑い」の魅力を存分に生かしながらも感染予防に対応した演出版として、掛川・静岡に登場する。

演出:ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ
台本・翻案・ドラマツルギー:ジャン・ランベール=ヴィルド、平野暁人、出演者ならびにワークショップ参加俳優一同
翻訳:平野暁人
音楽:ジャン=リュック・テルミナリアス、棚川寛子
出演:大内智美◇、大内米治◆、木内琴子、木皮成◇、貴島豪◆、小長谷勝彦◆、本多麻紀◇、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子◆、山崎皓司◇、吉植荘一郎、渡辺敬彦[50音順]
※一部ダブルキャストによる上演となります。
◇11月7日までの出演(中高生鑑賞事業公演のみ)◆11月12日からの出演(中高生鑑賞事業公演および一般公演)

#2『病は気から』【2012年初演】

『病は気から』  (C)Y.Inokuma

『病は気から』 (C)Y.Inokuma

解説:さいたまスーパーアリーナで上演した「1万人のゴールド・シアター」や東京芸術祭の大規模野外劇を任されるなど、今最も勢いのある脚本・演出家ノゾエ征爾。その手腕を発揮し、フランスを代表する劇作家・モリエールの喜劇をポップな現代劇に仕立てた人気作が、待望の再再演!
病気だと思い込む主人公と、自分のことで精一杯のちょっとおかしな人々がくり広げるドタバタコメディ。

潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール(「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より
出演:阿部一徳、石井萠水、大高浩一、加藤幸夫、榊原有美、富川一人、本多麻紀、牧山祐大[50音順]

#3『ハムレット』【2008年初演】

『ハムレット』(C)原田さやか

『ハムレット』(C)原田さやか

解説:このままで、いいのか、いけないのか。それが問題だ(To be,or not to be,that is the question.)
数々の名セリフに彩られたシェイクスピアの傑作悲劇『ハムレット』。宮城聰が2008年、孤独や将来の不安を抱える多感な中高生の時期にこそ観てもらいたいと手掛けた本作が、2015年の再演を経て6年ぶりに登場する。俳優たちの力強い語りと打楽器の生演奏が奏でる珠玉の舞台がここに。

演出:宮城聰 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 音楽:棚川寛子 出演:SPAC


新型コロナウイルス感染症の拡大により、2月以降多くの公演を中止・延期してきたSPAC。『くものうえせかい演劇祭』や電話で俳優が名作を朗読する『でんわde名作劇場』など新たな事業で演劇の在り方を模索してきたが、今回の『秋→春のシーズン』においても、検温や稽古場内の消毒、マスク・フェイスシールドの着用といった一般的な感染防止対策は勿論のこと、作品の演出そのものを“ソーシャルディスタンス”仕様に変更。また、渡航制限により演出家の来日が叶わない作品では、ヨーロッパと日本をZoomで繋ぎ、リモート稽古を実施するなど、新たな作品創作に挑んでいるという。なお、SPAC公式YouTubeチャンネルでは、コロナ禍でのSPACの活動・稽古の様子を見られるプロモーション映像が公開されている。

「秋→春のシーズン2020-2021」プロモーションビデオ

公演情報

SPAC秋→春のシーズン2020-2021
 
#1『妖怪の国の与太郎』演出:ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ
一般公演
11月14日(土) 14:00開演 掛川市生涯学習センター ホール
12月19日(土)・20日(日) 各日14:00開演 静岡市民文化会館 中ホール
中高生鑑賞事業公演
9月30日(水)~12月18日(金) 県内10会場・全37公演[予定]
映像ライヴ配信
12月5日(土)※配信開始時間、 配信方法等詳細は決定次第公式サイトにて発表します。

★『妖怪の国の与太郎』詳細はこちら
https://spac.or.jp/au2020-sp2021/yokainokuni_2020
 
#2『病は気から』 潤色・演出:ノゾエ征爾
一般公演
2021年1月23日(土)・24日(日)各日14:00開演 静岡市民文化会館 中ホール
中高生鑑賞事業公演
2021年1月14日(木)~29日(金) 県内3会場・全9公演[予定]
 
#3『ハムレット』 演出:宮城聰
一般公演
2021年2月11日(木・祝) 下田市民文化会館
中高生鑑賞事業公演
2021年2月12日(金)~3月11日(木) 県内5会場・全14公演[予定]
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