綾野剛&[Alexandros]が『ドクター・デスの遺産』に登場! 主題歌「Beast」生演奏や「安楽死の是非」問う作品のテーマ語る一幕も

2020.10.7
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10月5日(月)、東京・豊洲PITで映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の完成を記念したプレミアイベントが行われ、主演の綾野剛と主題歌を担当した[Alexandros]が登壇した。

本作は、2010年の『さよならドビュッシー』で、このミステリーがすごい!大賞を受賞してデビューした小説家・中山七里氏のクライム・サスペンス小説『ドクター・デスの遺産』を実写映画化するもの。二人の刑事が香終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件を捜査する姿を描いたクライム・サスペンスだ。登場する「ドクター・デス」は、130人を安楽死させて「死の医師」と呼ばれた、ジャック・ケヴォーキアンをモデルにしたという。警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人役で綾野剛が主演し、犬養のバディである冷静沈着な刑事・高千穂明日香を北川景子が共演。そのほか、前野朋哉、青山美郷、石黒賢、そして、岡田健史が新米刑事役で出演している。メガホンをとったのは、『神様のカルテ』などで知られる深川栄洋監督。

 


イベントに登場した綾野は、最初に脚本を読んだ時の印象を「禁断の内容を扱っていますし、こういった内容のものを自分たちがどう表現していくのか、センシティブな内容ですからね。それでも、純粋な気持ち、誰かを守りたい、生き続けようという気持ちが脚本に書いてあったので、北川さんとコンビを組むなら乗り越えられるんじゃないかと思い、参加させていただきました」と語った。また、共演した北川については、「とにかく安心感があります。とても聡明な方で、なかなか一言じゃ成立しないセリフもバシッと決めるんです。それを見て大丈夫だと思いました。とても敵わないなとも思いました。普段はチャーミングな方なんですけど、高千穂を演じる時のスイッチの入りは凄いなって思いました」と称賛。「警視庁捜査一課で検挙率NO.1」という自身の演じた役柄については、「犬養はクレバーな男性ですけど、協調性もあるんです。大人な男性で、組織の中でチームを組み、個人の能力ではなく集団で一緒になって成し遂げることを大切にしました。北川さん以外のキャストさんとも意見交換しコミュニケーションをとりながらチームを作っていきました。ドクター・デスと呼ばれる犯人に、どのようにたち向かっていくのかという部分もチーム一丸となって作り上げました」と明かした。

左から、白井眞輝、川上洋平、綾野剛、磯部寛之

続いて、主題歌を担当した[Alexandros]が登場し、本作の主題歌「Beast」を生演奏。数多くの応募の中から当選した一般参加者もリモート参加し、会場をともに盛り上げた。迫力あるライブを目の当たりにした綾野は、「生演奏を体感するのは久しぶりなので最高でした。この楽曲が入ったことによって、映画で表現しきれていない部分をバシッと締めてくれました」と絶賛。[Alexandros]のボーカル川上洋平は、「仕事の話を忘れるくらい映画に夢中になりました。スリリングな映画で、今までにないバディ感があって、そしてこの犬養と高千穂の凸凹感って新しいなと思い、新鮮に楽しめました」と映画や綾野・北川の演技についてコメント。ベースの磯部寛之は「題材としては深いテーマですね。良い意味で、テンポが良く知識のない私たちにも見やすく、色々考えさせられる映画でした。皆さんの演技が素晴らしくて本当に楽しめました。今の状況だとなかなか剛ちゃんとも会えなくて、やっと会えました」と喜びを語る。ギターの白井眞輝は「映画は何回か見ました。その都度新しい発見がありました。見るたびに違う感想を持つ映画で、見終わった後に友達と話したくなるような映画だと思います」とコメントした。

[Alexandros]川上洋平

また、この日はリモート参加者からの質問に答えるコーナーも。綾野は、「北川にビンタされた時のエピソード」を明かし、「北川さんは実際にビンタを当てることを戸惑っていました。『綾野さんの顔を叩けません!』と仰っていたんですけど、早すぎて見えないくらいのビンタがきました。それでも劇中、あのビンタが大きなきっかけを作るんです。大切なシーンで北川さんが思いっきりビンタしてくれたおかげで目が覚めるんです」と裏側を明かしている。

[Alexandros]には「作品のどういうところにインスピレーションを受けて主題歌を作ったのか?」との質問も。川上は「安楽死の是非を問うということを見ている人に問いかけてくる映画ですよね。こういうモヤモヤをどういう風に消化すればいいのかとずっと思っていたので今回はとてもいい機会でした。どういう歌詞を書けばいいのか、悩みましたが、自分なりの回答を歌詞にしました。映画を見て歌詞と照らし合わせて欲しいです」とコメント。次に、「役柄の切り替えについて」聞かれると、綾野は「切り替えとかはしていないです。今まで演じてきた役はいまだに僕の中で生きています。その現場に行くと、その現場に流れているムードや気概が見つかるので、役については現場で切り替えられている気がします」と説明した。

綾野剛

最後に綾野は「大変な時期で、何も収束してない中で歩みを止めないでやってきたことが形になろうとしています。エンタメを届け続けるためにもみんなで協力して立ち向かっていきたいです。本作も僕の中で大切な作品になりました。まだ発表されていないキャストがいますけど、とても素晴らしい方達です。本編を見た人にしかわからないキャストになっていますので、ぜひご覧ください」と熱いメッセージを送り、イベントを締めくくった。

『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月13日(金) 全国ロードショー。

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