図夢歌舞伎『忠臣蔵』 CS衛星劇場にて全5作品一挙放送が決定
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図夢歌舞伎『忠臣蔵』第一回 (C)松竹株式会社
2020年10月31日(土)、CS 放送局「衛星劇場」にて、2020年6月から7月にかけてオンラインで配信された図夢歌舞伎『忠臣蔵』全5作品をが一挙放送されることが決定した。
400年を超える歌舞伎の歴史で初めてとなる、オンライン上演の歌舞伎として話題を集めた本作は、これまでの舞台中継や歌舞伎の映像化とは一線を画す、前例のないオンライン配信専用の作品として、新しい形での歌舞伎公演を目指した。構成・演出・出演の松本幸四郎は、歌舞伎の手法を用いた映像作品の構想を長年温めており、まさに本企画は“夢を図る”歌舞伎と言えるものだ。幸四郎は、第一回「大序から三段目」で、この物語の敵役である高師直と、全編を通じて重要な役どころの加古川本蔵の2役を初役で演じたほか、第二回「四段目」と第五回「九段目・十一段目」では大星由良之助、第三回「五・六段目」では斧定九郎、第四回「七段目」では寺岡平右衛門を演じた。全編を通じて、狂言回しの役割を担う口上人形役を市川猿弥が勤めた。
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第二回 (C)松竹株式会社
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第二回 (C)松竹株式会社
第一回では、中村壱太郎が高師直に言い寄られる顔世御前を初役で演じる。第二回には、市川染五郎が大星力弥を勤め、物語の上でも父・幸四郎と親子役を演じることも大きな話題となった。染五郎が『忠臣蔵』「四段目」で力弥を演じるのは初めてのこと。
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第三回 (C)松竹株式会社
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第四回 (C)松竹株式会社
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第五回 (C)松竹株式会社
第三回には市川猿之助が登場し、おかると悲劇的な別れをすることになる早野勘平を演じる。第四回「七段目」では、おかるを中村雀右衛門が勤め、大星由良之助に初世松本白鸚が映像出演したことも話題を集めた。第五回「九段目・十一段目」は、猿之助の戸無瀬、染五郎の大星力弥という配役。図夢歌舞伎『忠臣蔵』のテレビでの放送は今回が初となる。