海苔のまち・羽田の記憶をたどる写真展、現在開催中

2015.12.10
レポート
アート

 現在、大森海苔のふるさと館(大田区平和の森公園)で、「企画展 写真でたどる羽田の記憶 横山宗一郎氏写真展」が開催されている。 

農村から発展した大森に対して、漁村から発展した羽田。その中で育まれた羽田特有の気質・人情が、日々の暮らしや祭礼に表れている。明治時代になって始まった海苔漁業、羽田空港の拡張、48時間強制退去、漁業権の放棄など、時代の大きな変化に直面しながらも、今なお羽田には当時の記憶が色濃く残っている。 

本企画展では、長年羽田に住み、戦後の48時間強制退去もご経験されながら、羽田のまちを見続けてきたアマチュア写真家・横山宗一郎氏(1920~1995)が撮影した写真が、昭和30年代を中心に展示されている。横山氏の写真は、海苔生産風景や漁の様子、特徴的な景観など、羽田に暮らす人ならではの視点で撮られたものばかり。 

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて何かと羽田空港に関する話題が多い中、当時の羽田の町や人の息遣いが感じながら、まち・羽田が歩んできた記憶を回顧できる貴重な企画展は必見だ。

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企画展
写真でたどる羽田の記憶
横山宗一郎氏写真展
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日にち:2015年11月17日(月)~2016年3月21日
場 所:大森海苔のふるさと館 2階企画展コーナー
観覧料:無料

■大森海苔のふるさと館までのアクセス
・京急「平和島」駅から約徒歩15分(駅に地図があります)
・JR「大森駅」から平和島循環バスで「平和島五丁目」下車徒歩約3分
(バスの運行数が少ないのでご注意ください)
・東京モノレール「流通センター」駅から徒歩約15分
・お車でお越しの場合は、「大森ふるさとの浜辺公園」駐車場をご利用ください。
■問合せ先
大森海苔のふるさと館
〒143-0005 東京都大田区平和の森公園2番2号
電話:03-5471-0333 FAX:03-5471-0347