清水翔太、2年ぶりの日本武道館公演を2DAYSで開催「ポジティブに前に進んで行けば、きっと新しい世界を作れる」
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清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』
清水翔太の2年ぶりとなる日本武道館公演『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』が、11月13日(金)・14日(土)の2日間にわたって開催された。
ライブでは、各自治体および公演会場ならびに一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに則った対策を実施。「MIOX VIRUS BUSTER WATER」によるライブ会場空間全体の事前空間除菌をはじめ、来場時にゲートによる全身除菌・足元消毒、各フロア出入口やトイレ等での手指除菌を徹底し、感染対策に力がそそがれた。
清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』
今か今かと開演を待ちわびるファンの不意をつくかのように、客席後方に突如現れた清水翔太。割れんばかりの拍手に迎えられ、静かにセンターステージに据えられたピアノに座り、ブラックミュージックからの影響が色濃いオープニングナンバー「Feel Good」がスタート。「会場に来てくれているみんな、配信をみてくれているみんな本当にありがとう。最後まで一緒に楽しみましょう!」というメッセージを伝え、メインステージに移動。披露したのは「Impossible」「Friday」といったダンサブルな2曲だ。続く「My Boo」では、ファンに1番を歌ってもらうのが定番になっていたところを、今回のライブでは「今日は一緒に歌えないから、心の中で一緒に歌って!」と呼びかけ、自身最大のヒット曲を高らかに歌い上げる。
清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』
「こんな状況でも、みんなが後ろ向きににならずに前に向けるのはエンターテインメントの力だと思うから、みんながポジティブな気持ちで帰れるように僕たちも頑張ります!」と話した上で、「こういうタイミングのライブだからこそ、セットリストをめっちゃ考えました。随分歌っていない懐かしい曲をやろうと思います!」とMC。そして、披露したのは、「My Treasure」と「さよならはいつも側に」だ。長くライブで披露されていなかった初期の楽曲のパフォーマンスは、ファンにとって思わぬサプライズとなったことだろう。
清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』
続いて披露されたのは、カップリング曲ながらも根強い人気を誇る「milk tea」と今年4月に配信シングルとしてリリースした「416」。「416」は、リリースから約半年後の初披露となり、会場からは待望の気持ちを表したかのような、温かい拍手に包まれた。センターステージに再び戻り披露したのは、「花束のかわりにメロディーを」。清水翔太を代表する1曲として愛されてきたラブソングを、本人によるピアノ伴奏のみで繊細に歌い上げた。
ここで長めのMCコーナーに突入。所謂”STAY HOME”が提唱されていた時期に本人Twitterで公開され話題になっていた、太ったことについての近況報告の歌などで、会場はリラックスした雰囲気に。そして、センターステージでのパフォーマンスの最後に歌ったのは、敬愛する尾崎豊の名曲「Forget-me-not」のカバー。本家へのリスペクトを感じる歌声に会場全体が酔いしれた。
清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』
ライブを支えるコーラス、バンド、ダンサーのパフォーマンスブロックを経て、後半戦はライブの定番曲「Sorry Not Sorry」からスタート。自身の決意を歌った歌詞にふさわしい、ダンスを含んだ力強いパフォーマンスに会場の一体感も最高潮に。浮遊感のあるオケとメロウなフロウが印象的な「夢が覚めないように」に続いて、11月11日にリリースしたばかりのミニアルバム『period』からリードトラック「Princess」へ。ステージを広く使いながら、恋人との別れの後の後悔ややるせなさを全身で表現したエモーショナルなパフォーマンスで初披露となる「Princess」をデリバリーし、続けてフリーキーなラップが印象的な「lovesong」を披露した。
その後のMCでは、「僕のお客さんはみんな一緒にライブで歌ってくれるのが誇りだったし感謝してるんだけど、こういう状況でそれも難しいから。今日はその分自分の歌の力を受け取ってもらおうと思ってステージに立ってます」と今日のライブへの姿勢を改めて表明し、「ポジティブに前に進んで行けば、きっと新しい世界を作れるから、新しい世界の中で新しいスタイルや楽しみ方、目標ができると思う。僕は音楽と自分の才能とそれを信じてくれているみんながいればそれができると思うから、みんなの側から離れたりしないしステージに立ち続けるよ。そんなことを考えたときに最後の曲を何にしようかなって思ったときに、みんなを新しい世界に連れていくっていうつもりで書いたこの曲を歌います!」と締めくくり、ラストナンバー「キミノセカイへ」を披露しステージを後にした。
清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』
歓声を出せない分、アンコールを求めるより一層大きな拍手が続く中、ゆっくりとセンターステージのピアノに戻り披露されたのは「HOME」。ライブならではのリッチなアレンジでデビュー曲を歌い上げた。続くMCでは、リリースしたばかりのミニアルバム『period』のタイトルの由来について言及。意味深なタイトルに、発表時にファンの間では一時騒然となったが、「試行錯誤していたここ数年の流れに区切りをつけて、新しい気持ちで次の作品を作りたい、という自分勝手なタイトルです。だから安心して。みんなの近くで歌い続けるから!」とファンを安心させる言葉を伝えた。
そして、『period』から、30歳になって初めて作った楽曲「30」をラストナンバーとして披露。何度も客席に手を振って「じゃあみんな、引き続き気をつけて。体を大事にね!」と別れの挨拶を残し、清水翔太の2年ぶりとなる日本武道館公演は大団円を迎えた。
清水翔太『SHOTA SHIMIZU BUDOKAN LIVE 2020』