配信迫る!『及川浩治×外山啓介オンライン・コンサート』収録レポートが到着
-
ポスト -
シェア - 送る
『及川浩治×外山啓介 スペシャル・オンライン・コンサート ~2台ピアノによる「第九」~』
2020年12月26日(土)19:00よりイープラス「Streaming+」にて配信される『及川浩治×外山啓介 スペシャル・オンライン・コンサート ~2台ピアノによる「第九」~』。その収録の模様を収めたオフィシャルレポートが到着した。
及川浩治と外山啓介による初のオンライン・コンサートの配信がいよいよ迫ってきた。チャイコフスキーの「花のワルツ」とベートーヴェンの交響曲第9番(第3・4楽章)を2台ピアノ版でお届けする。
収録会場となったのは松尾ホール。ピアノの鍵盤数にちなんだ88名収容という親密な空間で、その響きが多くのアーティストに愛されてきた。2台ピアノによるコンサートの開催も多く、今回の収録にふさわしい会場だと言える。
『及川浩治×外山啓介 スペシャル・オンライン・コンサート ~2台ピアノによる「第九」~』収録の様子
今回のオンライン・コンサートは、収録映像でありながら、LIVE感にこだわって製作された。「第九」の演奏収録はなんとワンテイク。ベートーヴェン後期の作品であり、大編成のオーケストラで演奏される「第九」を、2台のピアノで表現するリスト編曲版は、言うまでもなく難曲だ。より演奏の精度を求めるならば、何度か演奏収録を行い、繋ぎなどの編集を行うという方法もある。
しかし2人は、「LIVEだからこその勢いや緊迫感」を映像に反映させることを優先した。第3楽章・第4楽章の間も続けて演奏され、完全無編集の「生のコンサートに限りなく近い音」が映像に収められることとなった。
第3楽章での2人の親密な音の交歓は、オーケストラで聴く以上に繊細さを感じさせた。情熱溢れる力強い演奏のイメージが強い及川浩治だが、「及川の魅力は弱音にこそある」と改めて思わせるほど美しい音を聴かせた。外山啓介は、及川の音楽にしっかり寄り添いながら、重厚で堅牢な音を紡いだ。
『及川浩治×外山啓介 スペシャル・オンライン・コンサート ~2台ピアノによる「第九」~』収録の様子
『及川浩治×外山啓介 スペシャル・オンライン・コンサート ~2台ピアノによる「第九」~』収録の様子
第4楽章に入る瞬間の緊張感は、2台ピアノならではのものだ。冒頭の不協和音は、オーケストラでは圧倒的な迫力で迫ってくるが、2台ピアノではよりスリリングで鋭利な印象が強かった。この瞬間の2人の呼吸をぜひとも感じてほしい。
そして、歓喜の主題が流れたとき、これまでに味わったことのない感動があった。ピアノならではの細やかな表現、そして美音で紡がれる耳慣れたメロディが、今までになく新鮮に響き、「第九」の感動を新たにしてくれた。
同時に収録された「花のワルツ」は、「第九」の緊張感とは異なり、この曲の愛らしさが感じられる温かみ溢れる演奏となった。また演奏の合間には、2人による特別対談も収録されている。普段は接することのないアーティストの素顔も垣間見られ、貴重な映像となっている。
配信は2020年12月26日(土)19:00~開始。※アーカイブ配信もあり
及川浩治×外山啓介 スペシャル・オンライン・コンサート ~2台ピアノによる「第九」~ 【Streaming+(配信)】
配信情報
◆視聴料金:2,000円(税込)
◆配信:イープラス Streaming + https://eplus.jp/oikawatoyama-online/
◆プログラム:
チャイコフスキー: 花のワルツ~「くるみ割り人形」より
ベートーヴェン: 交響曲第9番 第3楽章・第4楽章 [リスト編]
※第1楽章及び第2楽章の演奏はございません。
★特典映像:及川浩治と外山啓介によるスペシャル・メッセージ(約5分)