悪い芝居、山崎彬による完全新作『今日もしんでるあいしてる』の上演が決定　牧田哲也、粟根まことなども出演

2021年2月14日（日）～2月21日（日）本多劇場にて、悪い芝居vol.27『今日もしんでるあいしてる』を上演することが発表された。

2004年に京都で旗揚げ、2019年に拠点を東京に移し、2020年元日には新メンバー加入を発表した悪い芝居。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的な言葉と狂信めいた身体と幻惑かつ耳鳴りじみた心地よい音楽に乗せて勢いよく噴出し、劇世界と現実世界の距離を自在に操作する、観客の想像力を信じ切った作風が特徴の演劇集団だ。

新体制になり記念すべき1作品目となった、悪い芝居vol.26『トキメキメイクライトアンリアル』を、劇団初となる東京芸術劇場シアターイーストにて2020年4月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公演中止になった。

こういった情勢の中でも「現在でしか、自分たちでしか、この場所でしか表現できないこと」を悪い芝居は芯にすえて、様々な人に楽しんでもらえるものを発信し続けてきた。劇団公式Youtubeを活用して多数の映像企画を打ち出し、また、『悪い芝居のなんかおもろそう』と題した月1回開催の定期イベントで、過去公演の生配信コメンタリー上映・新しい配信演劇を模索するミニ公演・過去公演の劇中曲を生演奏する無観客配信音楽ライブを開催するなど、活動の幅を広げてきた。

旗揚げ以来はじめて本公演のない1年を経て、たどり着いた悪い芝居の新作公演は、思い描いていなかった未来を生きる我々の今を描く、ないものねだりたちの愛しい物語。

客演には、個性溢れる6名の出演が決定した。劇団「柿喰う客」に所属し、ジャンルを問わず舞台や映像で活躍を続ける牧田哲也。今年12月上演の山崎が作・演出を手がけるオンライン演劇に出演し、悪い芝居にはない独特な空気感で本公演で唯一の女性客演を務める、文目ゆかり。蜷川幸雄主宰さいたまネクスト・シアター2期生で、大河ドラマ「麒麟がくる」に出演し、注目を集める内田健司。悪い芝居主催の無観客配信ライブイベント『悪い芝居の10月もなんかおもろそう』にも出演し、都内を中心に”伝説の盛り上げ師”として活動するアイアムアイより、キムアス／井上メテオ。舞台やドラマに数多く出演し、様々な作品で圧巻の存在感を放つ俳優、劇団☆新感線より粟根まことと、作・演出の山崎彬が出演する。

さらに、アクの強い悪い芝居メンバーも加わり、総勢13名のキャストと山崎が描く作品の世界観との化学反応も見どころになっている。

作・演出 山崎彬  コメント

1年前の自分が劇団初の本多劇場公演に対してどんな未来を思い描いていたのか。この怒涛の1年ですっかり忘れてしまいました。だけど、数々の愛しい出会いと新しい体験がたくさんありました。
そこで生まれた胸の高鳴りを栄養に、今こそ作りたい、そして今こそ見たいエモーショナルな演劇を届けたいと思います。
「今日もしんでるあいしてる」は、たとえ死んだように生きていたって、愛する何かがあればいいじゃないかと声高々に叫ぶ、過去への鎮魂歌でもあり未来への賛歌でもあります。
どんな流行り病でも胸の高まりは止めることはできない。
本多劇場で待ってますし、配信でそっちに行くからさ、期待してくれて大丈夫です。