橋爪功&吉行和子らが再結集 山田洋次監督が送る新たな喜劇「家族はつらいよ」が3月公開

2015.12.13
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山田洋次監督「家族はつらいよ」

山田洋次監督の映画最新作「家族はつらいよ」が、3月より全国公開される。

国民的映画「男はつらいよ」をはじめ、「武士の一分」「おとうと」「小さいおうち」など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田監督。今回は、「男はつらいよ」シリーズ終了後から20年ぶりに、新たに取り組んだ喜劇映画だ。

物語の発端となるのは、結婚50年を迎えようとする平田家の主・周造と妻・富子。たまには、妻の誕生日にプレゼントを贈ろうと、周造が富子に欲しいものを聞いてみると、富子の答えはなんと“離婚届”だった。突然起きた、まさかの“熟年離婚”騒動に、慌てた子どもたちは、解決策を見つけようと家族会議を決行。問題解決を試みるのだが、それぞれの不満が噴出しはじめ、事態は思わぬ方向へ……。

熟年離婚の危機にひんする夫婦を演じる橋爪功&吉行和子をはじめ、長男夫婦に西村雅彦&夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子&林家正蔵、次男カップルには妻夫木聡&蒼井優と、山田監督の映画「東京家族」(13年)の8人が再結集。さらに、「この最高のアンサンブルで、今度は現代の家族を“喜劇”で描きたい」という山田監督の思いのもとに、小林稔侍、風吹ジュン、笹野高史、笑福亭鶴瓶らも顔をそろえた。

製作にあたり山田監督は「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介なことです。でも何とか、生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに、『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それとまったく同じ意味合いで、この映画に『家族はつらいよ』というタイトルを付けました。家族というのは、厄介で、わずらわしくて、なくてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てるわけにはいかない。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない、そのためにあくせく大騒ぎをする。そんな滑稽で不完全な人間を、表現したいと思いました。スクリーンでその姿を見た観客が、“あぁ、ダメなのは自分だけじゃないんだな”と安心して笑ってしまう。映画館で、観客の皆さんと作り手が、笑いを共有していく……。そんな喜劇にしたいと思い、一生懸命つくりました。映画館が、皆さんの大きな笑いに包まれることを、願っています」と、思いを語っている。

映画「家族はつらいよ」

【スタッフ】監督=山田洋次 脚本=山田洋次/平松恵美子
【キャスト】橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣/中嶋朋子/林家正蔵/妻夫木聡/蒼井優/岡本富士太/広岡由里子/近藤公園/北山雅康/徳永ゆうき/関時男/小林稔侍/風吹ジュン/中村鷹之資/丸山歩夢/笹野高史/木場勝己/笑福亭鶴瓶(特別出演)

2016年3月12日(土)より全国公開

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