中村壱太郎×尾上右近による『ART歌舞伎』の劇中曲を収録したアルバムがリリース　特別編集版の配信も

2021年1月29日（金）に、中村壱太郎×尾上右近による『ART歌舞伎』の劇中曲を収録したアルバムがリリースされた。

2020年4月に新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた要請を受け、劇場公演が中止。毎日公演を続けてきた歌舞伎公演も予定されていたものがすべて中止となった。そんな中、『中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎』は、新しい形での公演実施方法を検討し、若手歌舞伎役者、日本舞踊家、邦楽器演奏家により制作され、有料配信メディアを使用した配信公演という形で7月に開催された。

配信後、作品の内容はもちろん、特に反響が大きかった「音楽」を自宅でも楽しめるようけるよう、劇中曲12曲を再録音し、『中村壱太郎×尾上右近 ART歌舞伎 MUSIC COLLECTION』としてリリース。

参加した邦楽演奏家は、浅野祥（津軽三味線）、藤舎推峰（笛）、中井智弥（箏・二十五絃箏）、山部泰嗣（太鼓）の4名。普段歌舞伎公演には使われることが珍しい邦楽器が起用され、そのエネルギッシュさと繊細さを兼ね備えた高度な演奏は好評を博した。リリースにあたり再録音された音源は、音だけでも楽しめるよう演奏も工夫し、聴きごたえたっぷりに仕上がっている。

さらに、アルバムリリースに合わせて、バーティカルシアターアプリ「smash.」にて2020年7月に配信された『ART歌舞伎』の映像をパートごとに抜き出し再編集した8本の映像が公開された。配信時に話題となった邦楽演奏家のエネルギッシュな演奏と踊りを映像とともに楽しむことが可能だ。