クリエイターユニット・NEM KiTがミュージカル『雨漏りのするキャバレー』を上演
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2019年に結成、脚本・演出・振付・作詞を担当する隈元梨乃と、作曲・音楽監督を担当する戸谷風太のふたりによる、オリジナルミュージカルの創作や作品プロデュースを目的としたクリエイターユニット・NEM KiT(ネムキット)が、2021年2月25日(木)~28日(日)本所松坂亭劇場(東京・墨田区)にて、ミュージカル『雨漏りのするキャバレー』を上演する。
当公演は、NEM KiTが台本も曲もない新作ミュージカルとして打ち出した旗揚げ企画。セックス、ジェンダー、セクシャリティなど 「私たちの”性”にまつわる、あれやこれや」をテーマに、オーディションで集まった俳優たちと1カ月に渡るワークショップ実施し、その中で撮りためたテープやメモをもとに、ミュージカル『雨漏りのするキャバレー』を執筆した。
2020年6月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公演は延期となったが、このたび本所松阪亭劇場で上演される。
Introduction
今、東京、小さなキャバレー風の小屋。
グラスを片手に歓談する客たち。小上がりのようなステージに、若い演出家が登壇すると流暢に前語りを始める。
「本日ご覧いただきますのは、新人類と呼ばれて新時代(?)を生きる私どもによります全く新しいショーでございます。取り上げます主題はズバリ、“セックス”。あぁ、ソッチの話?いやいや気が早いですよ、お客さん。こんな時代にあっても我々ヒトには、皆等しく“性”というものがついて回るんですから。だからこそ、タイムラインのその奥の、リアルな私やあなたを、舞台のうえに乗っけてみませんかって。ね、そういう話なんです。
さっ、それでは本日ご出演なさる7名の皆様、打ち合わせ通りご準備を。では、早速オープニングナンバーから。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。」
小さな小屋に、時代遅れなクラッシュシンバルが鳴り響く。