MR.BIGビリー・シーンが日本へメッセージ「またみんなに会って一緒になれる日が一日も早く訪れることを願っている」

2021.3.9
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ビリー・シーン(MR.BIG)

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3月8日(月)、東京・LOFT9 ShibuyaにてTBSドキュメンタリー映画祭先行特別上映会『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』とトークイベントが開催された。

上映とイベントは、3月18日(木)より開催される『TBSドキュメンタリー映画祭』に先行して行われたもの。この日は、東日本大震災直後の2011年4月にいち早く被災地でコンサートを行った米ロックバンド・MR.BIGを追った映画『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』を特集。トークイベントには、メガホンをとった川西全監督と音楽評論家・DJの伊藤政則氏が登壇した。

左から、川西全監督、伊藤政則氏

満席となった会場には、MR.BIGファンが駆け付け、大きな拍手と共にトークイベントがスタート。川西監督は「ヘヴィメタルファンとして、会社のイベントでメタルの神様・伊藤政則さんと一緒にイベントができるなんて、とてもうれしいです!」と挨拶。伊藤氏は「川西監督が撮った映画『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』は、まさに愛情が毛細血管のように張り巡らされた作品」と絶賛した。

 


川西監督は、「伊藤さんのラジオを聞いて育ったロックファンで、当時NEWS23を担当していて、MR.BIGを報道でどう追えばいいのか、最初は悩んだ。でも2011年、東日本大震災のあと、MR.BIGが来日することに運命を感じた。被災地の静けさの中で、日常はいかに音楽があふれているのか、そしてこの静けさの中でMR.BIGの音楽を届けたい」と取材のきっかけについて話した。震災後にMR.BIGがいち早くライブを行った背景について、伊藤氏は「1989年サンフランシスコ大地震、94年LA大地震のあと、チャリティーコンサートなどを通して、音楽が多くのひとの心を励まし、そしてコンサートスタッフなど雇用や経済面からも復興を助けたということが大きい。だからこそMR.BIGは、阪神淡路大震災の際に、チャリティーコンサートに続き、東日本大震災の後も誰よりもはやく被災地のファンに音楽を届けた」と、その思いを伝えた。

川西全監督

ここでMR.BIGのメンバー・ビリー・シーンからのメッセージ映像が上映。コロナ禍における音楽活動について、「今の状況は多くのミュージシャンにとって厳しい状況だ。多くのバンドにとっては非常に厳しい状況だ」とコメント。また、自身の活動については、「自分は幸運にもMR.BIGで成功することができたが、僕らも2022年までライブができるかわからない」と語りつつ、「自分はPCで世界中の人たちと連絡をとっていて、届いたメールは2万通にも達した。彼らにとにかく返事をして、前向きな言葉で励まして、練習して、曲を書いて、レコーディングする。これが自分に今できるすべてだよ」とコロナ禍でのコミュニケーションについて言及した。そして、「僕は政治家でもないし医療関係者でもない。自分なりの考えはあるが、あくまで個人的意見だ」と述べた。さらに、「世界中の人々が安全で病気にかからずにいてほしいが、同時に働いてお金を稼ぎ、生活できるようになってほしい。みんなが早く働くことができるようになってほしいんだ」とも。

ビリー・シーン(MR.BIG)

「いま全世界においてエンターテインメント業界は困難な時代を迎えている中、MR.BIGの再結成はあるのか?」という問いに対して、川西監督は「ビリーさんを取材した際に、やはりパットさんの不在は大きいと感じた。パットさんが亡くなったあとのヨーロッパツアーでの違和感、パットを失った喪失感から抜け切れていないのではないか」とコメント。「パッとみて、パットがいない!のはやっぱり大きい。でも可能性はないわけではないと思う。ここは川西監督が“MR.BIG再結成委員会”を立ち上げて、働きかけないと!」と伊藤氏の言葉に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

伊藤政則氏

伊藤氏が「映画祭で上映される劇場版のナレーションを担当し感じたのは、川西監督がMR.BIGの未来を描こうとしていること」と映画のみどころを語ると、川西監督が「タイトルに“10年”とあるけれど、これがゴールではなく、ここからまだ未来のMR.BIGを見せてくれるはず、そしてそれを追いかけたい。見どころというより、決意表明をする場になってしまいました」と熱い思いを語り、トークイベントを締めくくった。

ビリー・シーンからのメッセージは以下のとおり。

 

ビリー・シーン(MR.BIG)

ビリー・シーン(MR.BIG)

今回MR.BIGの日本での“現象”についてドキュメンタリーを作ってくれてありがとう。1988年に結成し、来日して以降、みんなはバンドを愛してくれた。僕らは素晴らしい人々に囲まれ、素晴らしい経験をし、貴重な時間を過ごしてきた。自分の人生の中でMR.BIGの日本での体験はもっとも人生を変えた出来事のひとつだ。だから信じられない体験をさせてくれたみんなにどんな感謝の言葉を贈ればいいのかわからない。みんなのことを本当に愛しているし会えないのが本当に寂しい。またみんなに会って一緒になれる日が一日も早く訪れることを願っているよ。

左から、川西全監督、伊藤政則氏

なお、イベントのアーカイブは3月15日(月)までイープラスStreaming+で配信中。また、3月15日(日)には、『TBS ドキュメンタリー映画祭』上映作の映画『香港 2019』と『生きろ 島田叡』を特集した先行上映・トークイベントが開催・配信される。

『TBS ドキュメンタリー映画祭』は3月18日(水)から21日(日)の4日間、ユーロライブにて開催。イープラスStreaming+にて上映・トークを配信。

 

 

イベント情報

TBSドキュメンタリー映画祭先行特別上映会『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』
日程:3月8日(月)OPEN18:00、START18:30  
※上映後のトークイベント
『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』TV放映版上映(25分)、ゲストによるトークイベント
トークゲスト:川西全/映画『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』監督
ゲストスピーカー:伊藤政則/音楽評論家・DJ)
司会:初田啓介/TBSアナウンサー
 
「香港、沖縄、今と未来へ」香港2019×生きろ 島田叡
日時:3月15日(月) OPEN18時、START18時30分/TV放映版上映、ゲストによるトークイベント
トークゲスト:日下部正樹(『香港2019』監督/「報道特集」キャスター)・佐古忠彦(『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』監督)
ゲストスピーカー:倉田徹(立教大学教授)、伯川星矢(フリーライター)
料金:当日1,500円/配信1,000円
 
会場:LOFT9 Shibuya
東京都渋谷区円山町1-5KINO HAUS 1F ※渋谷駅下車、Bunkamura交差点左折、ユーロスペースビル1F www.loft-prj.co.jp/loft9/
※ゲスト・イベント内容は予告なく変更となる場合がございます。ご了承ください。

イベント情報

TBS ドキュメンタリー映画祭
期間・会場:2021年3月18日(水)~21日(日) ユーロライブ
プログラム:TV放映版から新たに編集をした作品に加え、劇場公開作を含む全 22 作品を上映!
 各上映には監督、その他ゲストによるトークイベントを開催予定。
 
主催:TBS テレビ 
共催:ユーロスペース
前売券:1回券  1,100円・3回券 3,000円
当日券:一般 1,500円 / 大学・専門学生・ユーロスペース会員・シニア 1,200円 / 高校生 800円 / 中学生 500円 / 障碍者割引 1,000円(付添いお一人様まで有効)
 
各回入替制・全席指定席
上映日の3日前よりユーロスペース HPまたはユーロスペース劇場窓口にて販売いたします。
前売券は劇場窓口にて座席指定券とお引き換えください。HPでの購入にはご利用できません。
新型コロナウイルス感染予防のため、ご来場の際はマスクの着用をお願いいたします。
検温で 37.5 度以上のお客様にはご来場をご遠慮いただきますので、何卒ご了承ください。
やむを得ない事情により作品、上映素材、及び上映時間が変更になる場合がございます。
ゲスト・イベント内容は予告なく変更となる場合がございます。
映画祭、先行特別上映会の配信上映もございます。
 
【映画祭&先行特別上映会 配信】
配信:イープラス
発売中
配信プラットフォーム:イープラス「Streaming+」

※アーカイブ配信あり/上映開始後1週間まで購入可能です。
映画上映+アフタートークあり。

詳細は【こちら】から
 

作品情報

ドキュメンタリー映画『MR.BIG~3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』
(2021年/ステレオ/60分)
監督:川西全  取材:永田大 撮影:藤本孝志 編集:小川友広 協力:WOWOWエンタテインメント ウドー音楽事務所  
(C)TBSテレビ
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