大泉洋、自身への「30点」評価にボヤキ「こんな面接官がいたら面白いと思うんですけどねえ」 映画『騙し絵の牙』オンライン面接イベント
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大泉洋
3月18日(木)、映画『騙し絵の牙』の“大泉洋の一日直属部下選考オンライン面接”が東京・イイノカンファレンスセンターで行われた。イベントには、映画に主演した大泉洋と共演の松岡茉優が参加した。
『騙し絵の牙』は、小説家・塩田武士氏が俳優・大泉洋を‟あてがき”した同名小説の映画化作品。塩田氏は、4年間にわたって大泉に関する丁寧な取材と綿密な分析を行い、本人からの細部にわたるアドバイスをもらい、小説を作り上げたとのこと。映画の舞台となるのは、大手出版社・薫風社。創業一族の社長が急逝し、次期社長を巡って権力争いが勃発する中、専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。そんな中、会社のお荷物雑誌『トリニティ』の編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられ、新人編集者・高野(松岡茉優)とともに陰謀に巻き込まれていく。大泉、佐藤、松岡のほか、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、和田聰宏、坪倉由幸、斎藤工、塚本晋也、リリー・フランキー、小林聡美、國村隼がキャストに名を連ねており、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督がメガホンをとっている。
4月の新生活が始まるシーズンに先駆けて、大泉の一日部下を探す企画『Project YOU~大泉洋とあなた(YOU)のプロジェクト~』をTwitter上で募集。“大泉洋の一日直属部下選考オンライン面接”は、その“人事査定”にあたるイベントだ。本作の脚本家である楠野一郎氏らによる厳正な審査の結果、この日は大泉と『騙し絵の牙』を愛するクセモノ一般人4名が最終面接に臨んだ。さらに、「理想の上司」ランキング俳優・歌手部門第1位に選ばれた大泉に対して、この日の面接官ぶりを松竹・人事部がその場でチェックすることに。最後には、査定結果が発表されている。
自身への査定が待っていることに、大泉は「松竹の人事部が一体私の何を知っているというんですか!」と不満そうにしつつも、「でもそれで松竹に入れたらいいよね!」と自信も。一方の松岡は「劇中で演じた部下らしさを思い出して、今日はしっかり大泉さんを支えたいです」と意気込む。
松岡茉優
面接の一番手は、大阪府の会社員・藤原菜々美さん。大泉が好き過ぎて、前日に髪の毛にパーマをかける気合の入れようだ。そして、大泉がかつて語った幼なじみとの爆笑トークを完全コピーで披露。すると、それを受けた大泉が身振り手振りで爆笑トークをオチまで語るなど、藤原さんは手応え十分。一方、東京都の会社員・さくらいとさんは、副賞のAmazonギフト券目当ての応募がバレてヒヤヒヤ。
神奈川県の就活中の大学生・田村さんは、「仕事でミスをして自分がボヤキの対象になりたい」という。それに大泉は「はなからミスをする人を合格させると思いますか!?」と圧迫面接の様相を呈すも、将来の夢が映画プロデューサーで「大泉洋さんが犯人役のミステリーを作りたい」と具体的に語る田村さんに大泉は「田村さん、宜しくね!さっきは圧迫してごめんね!今大事にするべきはこういう子だよ!」と呼びかける。北海道の会社員・グリさんは、夫婦そろって大泉ファンだと道民としてアピールしていた。
左から、大泉洋、松岡茉優
大泉と松岡の審議の結果、一日部下には藤原菜々美さんが選出された。大泉は「私の見た目に寄せてパーマをかけるなど、お金がかかっている。お会いした際は落語家の師匠のようにエピソードトークに磨きをかける稽古をみっちりとしたいね!」と、後日の直接対面への期待を語っていた。
左から、大泉洋、松岡茉優
一方、大泉の査定結果は、100点満点中30点。これに大泉は「どえらい低い!」と驚き、松岡も「赤点!」と絶句。「声を荒げたり、一貫性に欠ける姿勢は面接官としてはNG。巧みなトーク力で候補者の本音を引き出している点は大変素晴らしいものの、ご自身の話が多く、自分の損得を優先して判断している印象。よって人事部としては松岡茉優さんを採用」との松竹人事部の総評に、大泉は「返す言葉もない」とテーブルに突っ伏することに。しかし、「なんだ30点って!忙しいのに朝からさ!そりゃあ将来的にプロデューサーになりたいって人がいたら忖度するの当たり前だよ!」と立腹しつつ、「こんな面接官がいたら面白いと思うんですけどねえ」とボヤくのだった。すると松岡は「でもこうやって自分の心をほぐしてくれたり、本音を引き出してくる上司がいたら心強いですよねえ」フォロー。大泉からは「上手いね、この子は。360度ケアをしてくれるよね」とお墨付きをもらっていた。
『騙し絵の牙』は3月26日(金)全国公開。