「ジャイアンツ×東京ドーム DXプロジェクト」が始動! 入場口の自動ゲート化やモバイルオーダーが利用可能に 顔認証決済の導入を目指した技術実証も
-
ポスト -
シェア - 送る
東京ドームがより快適に、安全に「ジャイアンツ×東京ドーム デジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクト」
「ジャイアンツ×東京ドーム デジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクト」が今シーズンより始動する。そのメディア体験会が3月20日に開催された。
このプロジェクトはデジタル技術を駆使することで、密集・密接・密閉を避け、来場者の安全性と利便性を高めるためのもの。読売巨人軍の今村司代表取締役社長は、この取り組みにかける思いを以下のようにコメントした。
「昨年7月、東京ドームを世界トップレベルの快適なスタジアムにしようと宣言し、『快適・体感型』のスタジアムを目指す具体的な施策として本プロジェクトを発足した。コロナ禍の収束した後までを見据え、東京ドームを世界一清潔・安全・快適な『快適・熱狂型スタジアム』にすべく、今後推進していきたい」(今村司氏)
読売巨人軍代表取締役社長の今村司氏
入場時の非接触に貢献「入場口の自動ゲート化・モバイル の発行」
体験会では株式会社イープラスより、
東京ドームの全入場口に導入される「自動電子入場ゲート」
このゲートは全入場口に設置され、読み取り口にバーコードをかざすことで
なお、このゲートは可搬式となっており、イベントごとの利用、非利用の選択が可能。スタジアムでの幅広い運用に対応する。
入場時にはチケットのバーコードを読み込ませる
さらに、ジャイアンツ公式アプリ「GIANTS APP」では、
この
電子チケットのバーコードを表示したスマートフォンでも入場可能
客席からフード・ドリンクを注文「飲食モバイルオーダーサービス」
なお、プロジェクトの一環となる「飲食モバイルオーダーサービス」は、すでにオープン戦から運用が開始されている。
これは、スマートフォンやタブレット端末から事前にフードやドリンクを注文することで、店頭で商品を素早く受け取ることができるサービスだ。観戦中でも座席にいながら商品を注文し、クレジット決済により会計。イニングの合間などに待ち時間なしで受け取れるため、観客はよりゲームに集中できる。
なお、選手プロデュース弁当といった弁当の予約については、試合3日前から受付。「ダイヤモンドボックス」と「マススイート」では、備え付けのタブレットから注文することで、商品を座席まで届けるサービスも行っている。
飲食モバイルオーダーサービス「グルモバ」のサイトから商品を選択
カード情報などを入力すると注文が確定する
スマートフォンに表示されるバーコードを店頭で提示して、商品を受け取る
レス&キャッシュレスを実現「顔認証技術の導入」
接触機会の低減とともに、スタッフの業務効率化を図る「顔認証入場・決済」は、2022年シーズンからの本格導入を目指し、今シーズンから技術実証が行われる。
このシステムでは、事前に登録した利用者の顔情報を入場時にカメラで読み取り、本人と認証された場合にのみ入場を許可。店舗に設置された端末を活用することで、顔照合によるキャッシュレス決済も行える。これにより待ち時間の減少、安心・安全な入場と購買の実現、
利用者の顔情報をカメラで読み取り、入場時に本人認証する
売店では顔認証を利用したキャッシュレス決済の技術実証にも取り組む
快適で安全な空間に「トイレの増設と改良」
ハード面の整備では、女性用、共用、車椅子トイレを従来の1.7倍となる134個増設。新設した女性用トイレには子ども用の小便器やおむつ交換台を設置するなど、子連れ客の利便性と安全性を高める工夫が施された。さらに、トイレ空間内を一方通行にし、利用者同士の接触の機会を低減させている。
新設された女性用トイレ。利用状況が一目でわかるレイアウトとなった
女性トイレ内には子ども用の小便器を設置。子連れ客の安心に配慮した
手洗い器を146個増設。感染症対策に気を配っている
プロジェクトの始動により、快適さ、便利さ、安心さが向上した東京ドーム。今シーズンのジャイアンツ戦、さらには様々なイベントで、その魅力をぜひ体感したい。