SHINee、約3年ぶり単独コンサートで120ヶ国約13万人を魅了 7thフルアルバム『Don‘t Call Me』から新曲も披露
-
ポスト -
シェア - 送る
SHINee『Beyond LIVE - SHINee : SHINee WORLD』 左からオンユ、テミン、キー、ミンホ
現地時間4月4日(日)、SHINeeが初のオンラインコンサート『Beyond LIVE - SHINee : SHINee WORLD』を開催。コンサートの模様はNAVER V LIVEを通して全世界に生中継された。
約3年ぶりの単独コンサートとなった今回のライブは、アメリカ、日本、イタリア、デンマーク、ギリシャ、アラブ首長国連邦、中国、イギリス、ドイツ、インド、サウジアラビア、スウェーデン、コスタリカ、エクアドル、ポーランド、ハンガリーなど全世界120ヶ国から約13万がリアルタイムで視聴した。
左からオンユ、テミン、ミンホ、キー
ライブは椅子を使ったパフォーマンスが特徴の「Good Evening」からスタート。続けて、「Dream Girl」、「I Really Want You」、繋げて1曲のように披露された「Heart Attack」からの「Married To The Music」と、冒頭5曲はシンプルな演出でパフォーマンス。さらに「Dream Girl」、「I Really Want You」、「Heart Attack」などは生バンドの演奏も加え、この約3年の間ライブに飢えていたファンたちに、あえて派手な映像やオンラインの技術は多用せず、生身から発せられる熱を感じさせる。
SHINee オンユ
テミンが日本語で「皆さんお会いできてうれしいです。今回の公演のためにみんなと頑張って準備したので、最後まで期待してください!」と呼びかけたほか、メンバーが各国のファンへさまざまな言語で挨拶したMCを挟み、次のブロックでは冒頭とは一転、オンラインコンサートならではの演出で魅了した。
SHINee キー
「Hello」では、キーがステージを囲む画面に映し出されるファンに向かい「一緒に(歌って)!」と呼びかける。「Attention」では、ステージ上のカメラに歌いかけるメンバーと、画面を通して目が合うようなカメラワークも取り入れ、中盤からはメンバーがパールアクアグリーンの風船が浮くファンシーな空間に入り、そこから歌を届けるような一幕も。最新鋭の技術との相性の良さも見せた。
SHINee テミン
このライブのために撮影したという「Chemistry」の映像からのブロックは、衣装を赤と白を基調にビジューをあしらった華やかなジャケットスタイルから、ポイントにパールアクアグリーンとゴールドを使った白地の中世貴族風のものに着替え、少年から青年、そして大人の男性へと変化を遂げてきた、今の魅力をほとばしらせる。
SHINee ミンホ
最新曲「CØDE」では曲の緩急に合わせて、時にクールに、時に妖艶な表情を浮かべ、大人な愛の歌を魅惑的に表現。一方、彼らの代表曲と言える「Sherlock」、「Everybody」では、これまでのパフォーマンスに変化も加え、今の彼らだからこそ見せられる力強さの中に儚さもはらんだものに。ここからまた一歩先へ、自分たちの道を歩き出そうとする姿勢のようなものも感じさせる。
SHINee オンユ
2度目のMCを終えると、ライブはいよいよ後半戦へと突入。最新アルバムの表題曲「Don't Call Me」では、リアルから事前に収録された映像につなげ、6冠獲得を獲得した韓国の音楽番組出演時に着用していたMV衣装などに早変わりし、応援してくれたファンへの恩返しのような一面も。さらに映像を挟むと、4月12日に発売されるリパッケージ・アルバムから「Atlantis」を世界初公開。オンユが「SHINeeだけの清涼感が感じられる曲」、テミンが「愛する人を通して初めて向き合う感情を未知の世界である“アトランティス”に例えた歌詞がポイント」という楽曲を、ファンにいち早くプレゼントした。
SHINee キー
また、後半には「Love Like Oxygen」「Selene 6.23」といった、ファン、そしてメンバーにとっても思い入れのある楽曲を披露。特に「Selene 6.23」では、白のトップスに着替えた4人が、スモークがたかれて雲の上にいるかのように見えるステージで、一つひとつの言葉をかみしめるように歌う姿が心を揺さぶった。
SHINee テミン
迎えたラストは「An Encore」。SHINeeと言えば、カラフルな衣装を着て派手なパフォーマンスをしているというのがパブリックなイメージだが、この曲のように実はバラードにも名曲が多い。それぞれの個性と集まったときの圧倒的なハーモニーを織り交ぜ、歌の世界観をたおやかに描く。最後は紙吹雪が舞う中、画面上ではあるが、たくさんのファンに見守られ、オンユが最後のフレーズを力の限り歌い切ると、この日のライブを締めくくった。
SHINee ミンホ
パフォーマンスでは3年の月日の中で培ってきたものを存分に発揮したが、MCでは3年前、いやデビュー当時から変わらぬ微笑ましいやり取りを繰り広げた。コンサートのサブタイトルを付けようという話になると、最後が「〇〇コン」となる言葉を求めてヒートアップ。特にミンホは歌いながらアピールした結果、提案した「無条件(むじょっこん)」に決定。他にもミンホ、テミンの発言にいちいちキーがツッコミを入れ、オンユがそれを朗らかな笑顔で見つめている場面が多々見られた。こんな側面も、SHINeeの大きな魅力の一つだ。また、本編後に行われたアンコールタイムには、オンユがリパッケージ・アルバムの活動後はしばらくSHINeeとして新作を出すのが難しくなることに触れ、目に涙を溜める場面も。しかし、最後には「もっといい姿を見せたいと思います」と笑顔で約束していた。
左からオンユ、ミンホ、テミン、キー
SHINeeは、リパッケージ・アルバム『Atlantis』を携え、再び活動をスタート。日本では4月9日放送の『ミュージックステーション3時間SP』(テレビ朝日)への出演が決定している。同番組への出演は、2011年9月9日に「JULIETTE」で登場して以来、9年7ヶ月ぶり。当日は、「Don’t Call Me」をパフォーマンスする予定だ。