BEYOOOOONDS出演 演劇女子部『眠れる森のビヨ』オフィシャルレポートが到着
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
BEYOOOOONDSが出演する演劇女子部『眠れる森のビヨ』公演が、こくみん共済coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロにて、2021年4月16日(金)より上演されている。
本作は高校演劇部に所属する主人公と部活メンバー達、そして幼馴染との関係を描く現代劇。全国大会を目指しながらも演目決めの段階からぶつかり合う演劇部員たちを納得させるため、主人公のヒカル(演:平井美葉)は部員たちに任命される形で脚本制作を担当することになる。おとぎ話「眠れる森の美女」を下敷きにヒカルが書き上げた脚本で演劇部は大会へ臨むのだが……というあらすじだ。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
BEYOOOOONDSにとって舞台4作目となる『眠れる森のビヨ』は、これまでと違い初めてメンバー12人のみで完結する舞台となっている。“高校演劇って、ちょっとダサいイメージあるよね”と劇中でヒカルが何気なくこぼす一言とは裏腹に、演劇部のメンバーがそれぞれの思いをぶつけ合い大会にむけて一丸となっていく姿は、時に胸が痛み、また熱くさせられるピュアな青春群像劇そのもの。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
一方で、唯一演劇部のメンバーではないヒカルの幼馴染・ヒマリ(演:島倉りか)の存在も重要な要素になっている。ヒカルはわがままを言うヒマリに優しくし、一方でヒマリは脚本を書くヒカルを見守りながら時に切ない表情で言葉を投げかける。やがてヒカルとヒマリと演劇部員たちが一堂に会し、そこからヒカルの日常は徐々に軋みはじめることになる……。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
とある関係性の中では青春ドラマでありながら、別の関係性の中では異なるドラマが平行して進んでいるというイチ人物の多面性がリアルでもあり、その多面性を一身に引き受けるヒカルの行く末に最後まで目が離せないストーリーとなった。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
また、演劇女子部ならではのミュージカル部分も充実。もともとアイドル活動の中でも小芝居や男装を華麗に披露してきたBEYOOOOONDSだが、今回は主人公のヒカルの他に内気な同級生のツムギ(演:前田こころ)、演劇部部長をつとめる山上(演:江口紗耶)、そしてイケメン先輩こと浜田先輩(演:一岡伶奈)と4人の男役が4者4様の魅力的なキャラクターで舞台を支える。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
女子役では仲良し3人グループの赤担当・ノゾミ(演:山﨑夢羽)のキツい性格が出色の演技力だ。青担当・カナエ(演:里吉うたの)のテンポ感や緑担当・タマエ(演:高瀬くるみ)の天衣無縫さも加わり、舞台を賑やかせる。小グループをいくつか内包しながらいつの間にか全体の一体感に繋げてしまう空気感はBEYOOOOONDSの実力が垣間見えるところ。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』より
さらに演劇部内のヒロインポジションにしてエースの風格を漂わせる夢子(演:西田汐里)、マイペースな性格とピアノ演奏で安定の存在感を見せるネネ(演:小林萌花)、衣装担当としてフレッシュに動き回る一年生のユッコ(演:岡村美波)とショーコ(演:清野桃々姫)の姿には和まされる。
キャスト構成もさることながら、物語の内容もこれまでのBEYOOOOONDS参加舞台とは一味異なるものであることは間違いない。しかし物語のクライマックスを観たとき、“なぜこの舞台はBEYOOOOONDSの12人だけで演じなければならなかったのか”ということにもおそらく得心がいくだろう。ぜひ会場にて12人の熱演を堪能してほしい。
演劇女子部『眠れる森のビヨ』公演は、4月25日(日)まで上演中。会場では新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、全15公演が予定されている。
また、本公演の配信も決定。4月29日(木・祝)からより配信開始され、4月19日(月)17時より「HELLO! PROJECT STREAM ONLINE STORE」にて販売開始される。
■メンバーコメント
【一岡伶奈】
私、一岡伶奈は浜田先輩を演じさせて頂きます。男役、先輩という事で演じること事の難しさを改めて感じています。元気でかっこいい男の子なのでその性格まで含め楽しみにして頂きたいです!
今回のお話は、観てくださる方それぞれで物語の解釈の仕方が違うんじゃないかなと思います。たくさん考えながら観て頂きたいですし、真正面から演技で勝負しています!!普段の歌ったり踊ったりしているBEYOOOOONDSとはまた違う新たな一面をぜひ観て頂きたいです!
【高瀬くるみ】
タマエ役、高瀬くるみです。「タマエ」として物語を楽しくする要素の1つになれるよう、そして、お客様はもちろん、同じ舞台に立つメンバーにも笑顔になってもらえるように精一杯演じたいと思います。今回の作品は様々な感情や出来事が交錯して、最後の最後まで見逃せないお話だと思います。その中でお客様の記憶に残るお芝居ができるよう頑張ります。新たなBEYOOOOONDSを観に、何度でも『眠れる森のビヨ』の世界にお越しください。
【平井美葉】
今回、私が演じるのは、ヒカルという高校生の役です。仲間思いで、素直で…ごく普通の男の子。でも、そんなヒカルがいつもと変わらない日常をどう過ごすのか、突然やってくる変化をどう受け止めるのか。物語の中心にいる役は初めてですが、たくさん考えて、たくさん悩んで、本番期間をヒカルとして生きていけたらなと思います。