故B.B.キングの故郷ミシシッピで墓碑の除幕式が行われる

2015.12.15
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音楽

 今年5月にラスベガスで死去し、生前の希望どおり故郷ミシシッピに埋葬されたブルース界の巨匠、B.B.キングの墓地に、黒い御影石の石板が建てられた。

 いずれはB.B.キング・ミュージアム・アンド・デルタ・インタープレティブ・センター外のメモリアル・ガーデンの目玉となる同墓碑。その除幕式が12月11日に行われ、親戚・友人・ファン・元従業員らが100人以上集まった。

 キングは若いころ初めて街角でギターを弾いて歌ったというインディアノーラにある同ミュージアム脇に、今年5月30日に埋葬された。

 数か月の間、墓地には花輪と金網フェンスがあるだけだったが、メモリアルガーデンのデザイン図を見るとベンチや曲名が彫られた金属パネルがある。これはキングの生涯を語る同ミュージアムの、450万ドル(約5億4,500万円)かけて拡張される一部分だ。

 ミシシッピ州ジャクソンのジョン・ホーン上院議員は式典で、「ブルースはミシシッピからの最高の輸出品で……、音楽の最高の商人はB.B.キングだと主張する人たちもいるでしょう」と述べた。

 スピーカーからキングのヒット曲「ザ・スリル・イズ・ゴーン」が流れる中、黒い布が取り払われると本名“Riley B. King”の文字と彼のサインが彫られた平石が現れた。また、石には1979年の同名アルバムからの1曲、「テイク・イット・ホーム」の歌詞が金色で彫られていた。

 娘のひとり、カレン・キング・ウィリアムズは、「ここは愛にあふれ、ミシシッピデルタがいかにB.B.キングを愛し、彼がどんなに素晴らしい人間だったかがほとばしっています」と涙をぬぐった。

 なお、一時は毒殺したと疑われたキング長年の個人アシスタント、マイロン・ジョンソンも5歳と2歳の娘の手を引いて出席しており、式典の前に「彼は寛大な心と優しい魂の持ち主でした」とコメント。娘たちが今でも“パパB.B.”と呼ぶキングのことを聞いてくると話した。