宝塚歌劇団の公演で話題に ポール・ギャリコの傑作ファンタジイ『ほんものの魔法使』が大反響につき続々重版決定
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種も仕掛けもある奇術を排他的に守り抜く魔法都市で育った少女が“ほんものの魔法”と出会うファンタジイの名作『ほんものの魔法使』(ポール・ギャリコ/矢川澄子訳)の復刊が決定し、大きな話題を呼んでいる。
2021年5月10日(月)の発売以降も大きく売上を伸ばし、 このほど4刷目の重版が決定するなど、 その勢いはまだまだ続きそうだ。名作として名高い『ほんものの魔法使』は、 近年では入手困難な状況が続いていたが、宝塚歌劇での舞台化が決定したことで急激に注目が集まった。
創元推理文庫からの復刊をリリースした際には多くの反響が寄せられ、大手通販サイトには予約が殺到し、文庫ランキングの1位を獲得。版元の東京創元社では当初の初版部数から増数することを決定した。
しかしその後も予約は伸び続け、一般書店からの事前注文も多数寄せられたことから、刊行前にもかかわらず重版を決定。緊急事態宣言下の発売となったが売り上げは絶好調で、刊行直後と舞台公演スタート時にも重版を決定し異例のペースで版を重ねている。
もともと東京創元社の刊行物ではなかった『ほんものの魔法使』。創元推理文庫からの刊行が決まったきっかけは、東京創元社内の宝塚歌劇ファンで構成する「ヅカ部」による熱い推薦だったという。企画立案から急ピッチで作業を進めての緊急復刊に至る流れは、東京創元社のウェブマガジンで紹介されている。
書籍情報
著者:ポール・ギャリコ
訳者:矢川澄子
装画:くらはしれい
装幀:東京創元社装幀室
定価:968円(税込)
ISBN:978-4-488-56002-7
内容紹介:
魔術師――時に奇術師や手品師とも呼ばれる人々が住まう都市マジェイア。 偉大なる魔術師の娘ながら周囲からできそこない扱いされていた少女ジェインの前に、 ある日ふしぎな青年があらわれる。 ものいう犬モプシーとはるばる山のむこうから旅してきたという彼は、 魔術師ながら肩書きのない“ただのアダム”と名乗る。 魔術師名匠組合への加入を希望するアダムのために、 ジェインは助手となって審査会に臨むことに。 そこで彼女が目の当たりにしたのは、 種も仕掛けもない“ほんものの魔法”だった。 矢川澄子の名訳で贈る、 色褪せぬファンタジイの名作。 解説=井辻朱美
http://www.webmysteries.jp/archives/26388007.html
公演情報
宝塚歌劇 雪組公演 ロマンス『ほんものの魔法使』
脚本・演出:木村信司
主演:朝美 絢
開催劇場/公演期間:
宝塚バウホール
2021年5月21日(金)~6月1日(火)
KAAT神奈川芸術劇場
2021年6月8日(火)~6月16日(水)
詳しくは宝塚歌劇ホームページをご覧ください。
https://kageki.hankyu.co.jp/