石渡「東京ドームという場所で井上直樹をぶっ飛ばしたい」Yogibo presents RIZIN.28 公開練習

2021年5月27日（木）、Yogibo presents RIZIN.28へ出場する石渡伸太郎が都内で練習を公開した。

（記事元：RIZIN公式サイトより）

2019年大晦日の扇久保戦以来、約1年6ヶ月ぶりの復帰戦となる石渡伸太郎。昨年8月と3月の組み合わせ抽選会の二度に渡る井上直樹のラブコールにより、今回の対戦が実現した。毎試合激闘を繰り広げてきた石渡は、若く勢いに乗る井上とも激闘を演じるのか？！

公開練習では、2分間のミット打ちを披露。その後、インタビューに応じた。

「本当に舐められてるのでぶっ飛ばしたい」石渡伸太郎 質疑応答

ーー雅駿介選手を相手にオーソドックスということでしたが、これは「いつもの姿を見せないぞ」ということでしょうか？

石渡 公開しない公開練習を心がけてやりました。

ーー今CAVEには、斎藤裕選手、アキラ選手、雅駿介選手など、ちょっとずつメンバーは変わってきていると思いますが、練習で刺激になっていますか？

石渡 皆それぞれ強いところがあるので、良い練習になっています。例えば斎藤チャンピオンとかは打撃のスタイルが次の相手にそんなに遠くないのかなと思います。凄く近くはないんですけど。

ーー1年半ぶりの試合と思いますけど、そこへ向けてのコンディションや試合勘は現時点でどう感じていますか？

石渡 毎回久しぶりな事に慣れてきたので、試合が始まったらいろいろ思い出すだろうなと、その準備をしていますね。

ーー井上直樹選手から「一度フラれたが、もう一回指名しました」と言われたことに対し気持ちを、改めて教えて下さい。

石渡 本当に舐められてるので、ぶっ飛ばしてやろうと思います。

ーー指名されたというのは、相手が自分に勝算があると判断されたという認識ですか？「舐められている」というのは。

石渡 もちろんそうですね。

ーー井上選手の試合を見ての印象を教えて下さい。

石渡 トーナメントの前に映像を見ていたので、まあまあ（前と）同じ、強いなという印象です。

ーー「強い」というのは、自分がこれまで闘ってきた選手と比べてどう強いでしょうか？

石渡 スタイルが違いますから、どっちが強いか分かんないですけど、ただ井上選手より強い相手とやってきた自信はあります。

ーー朝倉選手や扇久保選手は「井上選手は過大評価されているのでは」という意見もあるのですが、それについてはどう思いますか？

石渡 僕が今、井上選手を一番研究しているので、改めて「強いな」という印象しかないです。ただ僕が「ここなら勝てるな」と言うところを見つけているので。

「人生の中で格闘技だけを頑張って生きてきたので、ここだけは譲れない」

ーー斎藤選手のYouTubeチャンネルの動画に出演した際に、井上選手が「対戦相手として優先順位が一番低い」とおっしゃっていて、一番当たりたくない趣旨の発言と思いますが、なぜそのように思ったのかを教えて下さい。

石渡 トーナメントに出ている選手の中で、朝倉選手と井上選手がトップ2なのかという見方をしていて、その中で知名度的に劣る井上直樹選手が一番“美味しくない”という風に考えました。

ーーなるほど、朝倉海選手との比較で、タイプ等というよりもまず知名度が念頭にあっての発言だったんですね。

石渡 はい、そうです。

ーーRIZIN公式動画で「2回戦はどうでもいいから全てを掛けて勝つ」と発言していましたが、その気持ちは変わっていないですか？

石渡 もちろん優勝するつもりなんですけど、井上選手は強いので、次は考えられない。勝てば自然と優勝への道が切り開かれると思うので、そういう意味で「それしか考えていない」ということです。

ーー石渡選手の試合は、いつも凄く面白いというか素晴らしい試合をされますが、いつも試合前の心構えなどはありますか？

石渡 人生の中で格闘技だけを頑張って生きてきたので、ここだけは譲れないぞという心構えです。

ーー井上選手のいくつかの試合をご覧になったと思いますが、井上選手が苦しんだトレント・ガーダム戦での競った試合を見てどのように感じましたか？

石渡 あの試合を見て良く研究していたら、たまたまTwitterで「（井上選手が）トレント・ガーダム戦は怪我をしていた」というのを見たので「なんだよ...」と思いました（笑）。自分の当日のコンディションもありますし、向き合ってみないとわからないところがあるので、そんな時にいろんな状態で対応できるように自分を固めていきます。

ーー向き合ってみないとわからないような外国人選手と多く闘ってきた石渡選手は、そういう修羅場をくぐり抜けてきた自信が試合で出てくると思いますか？

石渡 （相手に）びっくりすることはないと思います。びっくりして戸惑っちゃうことはないと思います。

ーー逆に相手がビックリする場面は用意していますか？

石渡 それがないとダメですね。

ーー井上選手の左右に動けるステップに、石渡選手は自分の得意な距離にしなくちゃいけない、そこに関してはご自身でどう考えていますか？

石渡 そんな質問しないで下さい（笑）。全部分かっていて、考えあるので、ヒントになるので言いたくない。

トーナメントに出場した理由、リベンジしたい相手を語る

ーー怪我で戦線から離れ、後輩を育ててセコンドに付いて、これまで格闘技を俯瞰して見てきたと思いますが、今回の日本のトップ選手が揃うグランプリに出場する理由を教えて下さい。

石渡 コンディションが良くなったからです。これからもずっとやって行きたいと思っています。コンディションが良くなったので、出来そうだなと思い出場しました。

ーーこの試合だけを考えているのか、その後、グランプリということで本当に頂点を、一番最後まで見据えているのかということを教えて下さい。

石渡 自分は優勝つもりで出ています。だけど、二回戦の事を考えていたら負けると思うので、ここでどうなっても良いから勝つ、そのつもりの覚悟で進みます。

ーー先日の扇久保選手の公開練習では次の対戦相手として「石渡選手と井上選手の勝者と闘いたい。でも石渡選手が勝つと思う」と話していたり、RIZIN CONFESSIONSでは石渡選手の奥様と扇久保選手の彼女さんが対談したり、2019年の大晦日の対戦から扇久保博正選手をどう感じているか、トーナメントで勝ち上がったら再戦したい等、思いはありますか？

石渡 トーナメントで闘いたい一人ではあります。もちろん前回負けているので、リベンジしたい相手です。まぁ、なんか...いろんな彼の人間性とか好きなんで、トーナメントが終わったらYouTubeでコラボしましょう（笑）。その前にリベンジしようと思っています。

闘いたかった相手とは？！など、イチナナからの質問に回答！

ーー17LIVEです！ライブ配信でたくさんコメントが来ていて「このトーナメントで試合をしたかった相手は誰ですか？」という質問がきています。

石渡 一番弱いやつとやりたかったです（笑）。リストに名前が書いてあるんですけど、それを言ったらたぶん悪口になるので（笑）。対戦が決まって盛り上がるんであれば、その悪口を言いますけど、今は関係ないので言えないです。

ーー身体が仕上がっている様に見えますが、減量は順調ですか？

石渡 だいぶ減量して、いつもより1週間早いペースで、大会が延期されたこともあって、いいペースで減量できています。

ーー延期になったことがプラスに動いているということですか？

石渡 そうですね、自分はプラスに変えることが出来たと思っています。

ーー東京ドームの印象やイメージを教えて下さい。

石渡 スタート、デビューした時、15年前だったんですけど、数百人入る体育館でやっていて、東京ドームでやれるのは素直に嬉しいですが、それに浸る事なく、試合内容が全てだと思うので、東京ドームという場所で井上直樹をぶっ飛ばしたいと思います。

ーー最後に17LIVEを見ているファンへ一言お願いします！

石渡 何がどうあっても面白い試合になると思います。本当にぶっ飛ばしに行くので、試合を楽しみにしていて下さい！