様々な障害を持つアーティストが新型コロナウイルス禍の稽古場を投影 『テンペスト ~はじめて海を泳ぐには~』が開幕

2021.6.2
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『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』舞台写真

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インクルーシブ・シアタークリエーション・プロジェクト 日・英・バングラデシュ3か国共同事業『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』が、2021年6月1日(火)のプレビュー公演を経て、6月2日(水)よりあうるすぽっとで開幕する。この度、演出・キャストよりコメント、舞台写真が届いたので紹介する

ストーリーは、日本、英国、バングラデシュの3か国での『テンペスト』の作品上演を控えた稽古場から始まる。登場人物たちは、新型コロナウイルスの影響により、海外キャスト・スタッフの来日が不可能となった日本の稽古場をオンラインで海外と繋いで本番に向けた稽古を行っている。様々な障害やバックグラウンドを持つ出演者たちが、それぞれに異なる表現方法で『テンペスト』を創造するため奮闘するという、劇中劇の形をとっている。

『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』舞台写真

総合演出のジェニー・シーレイは、実際にフルリモート体制で英国から稽古に参加、英国・バングラデシュのキャストは映像での出演となる。現実を投影するかのように、コロナ禍での公演に向け起こる様々な困難を、劇中劇テンペストと共にキャストたちは熱演している。

『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』舞台写真

ブリティッシュ・カウンシルと駐日英国大使館が展開する日英交流年「UK in JAPAN」の主要プログラムとしても位置付けられている本公演は、日本・英国・バングラデシュ3か国の障害のあるアーティスト、聴覚障害のある母親に育てられたコーダ(CODA: Child of Deaf Adults)の俳優が、それぞれの文化や言葉、障害の違いを超えて共演。劇場内外でも、あらゆる人が作品を楽しめることを目指し、舞台セットや衣装の説明音声・動画説明を劇場ロビーで上映。劇中でも手話や日英の両字幕、ボイス・オーヴァーを取り入れ、表現する側にとっても鑑賞する側にとってもバリアフリーな作品の創造をしている。

『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』舞台写真

演出・出演:大橋ひろえ コメント

客席に満開のお花を咲かせられるように、頑張りたいと思いますので、ぜひ皆さんお越し頂けると嬉しいです。
カンパニー、一同お待ちしております。

演出:岡康史 コメント

面白かった! 自分たちで作っておきながらそう思ってしまうほど、予測がつきません! 私たちは違うのです。でも、だから「繋がりたい」のです。あなたと。

出演:柳浩太郎 コメント

いま、劇場まで足をお運びいただける、皆様の想いに感謝します。
障害を持つ僕たちにはそれぞれの芝居のやり方があって、物語や演出にもなっています。僕たちにしかできないことを感じて欲しいです。「泳ぎ方」とは何か? ジョニー(関場理生)に注目して物語を楽しんで! 僕の芝居でも伝えていけたら嬉しいです。

公演情報

インクルーシブ・シアタークリエーション・プロジェクト
日・英・バングラデシュ 3か国共同事業

『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』
 
日程:2021年6月1日(火)~6日(日) ※6月1日はプレビュー公演
会場:あうるすぽっと
 
【総合演出・出演】ジェニー・シーレイ 
【演出(日本)】大橋ひろえ、岡康史
【出演】大橋ひろえ、瀬川サチカ、関場理生、田代英忠、平塚かず美、柳浩太郎
吉冨さくら
【映像出演】
[英国]Phillippa Cole Fatima Niemogha Jack Hunter / Jenny Sealey
[バングラデシュ]Md Saddam Bepary Morshed Mia
 
情報:
料金(全席指定・税込) 一般 5,000円 ほか
■上映時間:1時間45分(休憩なし)
 
■一般発売:2021年4月17日(土)10:00~ 
 
取扱/お問い合わせ
としまセンター WEB:https://www.owlspot.jp/(24時間受付)
電話:0570-056-777
窓口:としま区民センター1階(電話10:00~17:00 窓口10:00~19:00 臨時休業あり)
Mail:support@owlspot.jp
 
主催:ブリティッシュ・カウンシル、公益財団法人としま未来文化財団、豊島区
特別協力:グレイアイ・シアター・カンパニー/ダッカ・シアター
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
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