七海ひろき、ファンへの感謝に溢れたライブツアー『One-manLIVE773”FIVESTAR”』8/4の東京夜公演レポート
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『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
七海ひろきが、3都市をまわるライブツアー『One-manLIVE773"FIVESTAR"』の東京公演が、2021年8月4日(水)LINE CUBE SHIBUYAにて、昼・夜の2公演開催された。観客同士の間を空ける形での半数集客且つ緊急事態宣言下となったため、希望の方への払い戻し対応も行われた本公演だったが、夜公演では生配信も行われ、コメント欄には会場に来ることが出来なかった多くのファンからコメントが寄せられた。
7月にリリースしたばかりの『FIVESTAR』の曲に加え、これまでリリースした『GALAXY』『KINGDOM』の曲、そして宝塚歌劇団在団中に歌唱した曲など、全23曲を披露した夜公演のレポートが到着した。
"チャレンジ"をテーマに制作されたミニアルバム『FIVESTAR』より、全編通してのダンスに初挑戦した「THE CHASER」でライブはスタート。MUSIC VIDEO同様のクールなダンスに魅せられ、会場の熱は一気に上がっていく。そして続く「花に嵐」では新たに振り付けされたダンスを披露し、そのパフォーマンス力の高さにこの後のライブへの期待が高まる。
「LINE CUBE SHIBUYAに来てくれてありがとう!」と挨拶があり、そのままスタートするかと思ったが、「今からみんなでやりたいことがある!」と七海から告げられる。1曲目の「THE CHASER」の振りにある3本の指を使った"CHASERポーズ"をみんなでやりたいとのこと。「はい、CHASER!」という七海からの合図にあわせ、観客もノリよくポーズを行い、共にライブを盛り上げる。
『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
次に披露されたのは、宝塚歌劇団の後輩や全ての頑張る人への応援ソング「君の未来日記」。七海の後ろには自身の手書きによる歌詞が映し出され、この曲に込めたメッセージの想いの強さを感じとることができた。そして、最初のセリフを”LINE CUBE SHIBUYA”バージョンに変えてスタートした「Rainy day」では、ステージを左右に歩きながら柔らかく歌う姿に引き込まれていると、曲中にある"君が好きだよ"という言葉に、ふいに胸を撃ち抜かれる。
バンド紹介を挟んでの次のパートでは、ファンへの感謝を綴った「ありがとう」を披露。笑顔で手を振りながら歌う七海に応え、観客のペンライトも元気よく揺れていた。そして続いては、絆をテーマにした「キラキラ」をスタンドマイクで歌唱。"独りにはさせない 言葉なんて交わさなくたって" "さあ、飛び立とう"といった歌詞は、今のこの世の中だからこそ、より私達に響き、顔をあげて前に進もうという気持ちにさせてくれる。
15分の休憩を挟み衣装替えをして始まった後半戦の最初は、なんと宝塚コーナー。「NICE GUY!!」「Killer Rouge」のメドレーや「バラ色の人生」「君に伝えたいことがある」といった、七海の宝塚時代を想起させる曲のカバーに、再び会場内の熱が上がっていく。
『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
続くMCでは、七海と観客によるコール&レスポンスが繰り広げられ、「今ハッピーな人」「後半戦ももっともっと盛り上げてくれる人」という投げかけに、会場では大きな拍手があがっていた。
ラストサビの"たった一度の人生 誰のものでもない"で決意を見せるかのように高く人差し指をかざした「START!!」、レーザーが光る中再びダンスで魅せてくれた「Never too late」等の後は、観客に声をかけながらの小休憩。顔の近くで小型扇風機を回す姿は微笑ましく、思わず応援したくなる。
汗がひいたところで続いては、リリックビデオをバックに、憧れの人への切ない想いを語りかけるように歌った「ポラリス」、想いをストレートに綴り、"愛している"という言葉に再び胸を撃ち抜かれたアコースティックアレンジの「愛し君へ」の2曲を歌唱。優しくも熱い、曲の世界観に酔いしれていると、気づけば本編ラストのパートに。
『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
衣装替えをした後に披露された「Ambition」では、ジャジーなピアノの音色が響く中、ダンサーと共に華麗なステップを魅せたかと思うと、一転「Special summer」では、笑顔で元気よくペンライトを振りながら爽やかに歌い上げる。
そして「力の限り歌いたいと思います」と話し、本編ラストに披露されたのは「DARKNESS」。自身の葛藤や闘いを表現したこの曲にふさわしく、何かを振り切るように全身を使っての力強い歌唱姿が印象的だった。
『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
観客からの拍手によるアンコールに応え、再びステージに現れると、昨年リリースしたアルバムの表題曲「KINGDOM」を披露。
「今本当にどういう状況になるか分からないけれど、今までもこれからもチャレンジすることをやめないでいきたい」「宝塚を退団して新しい世界に入って二年、ここまで来られたのは本当にみんなが支えてくれているおかげだなと。一人では歩けないこともあるじゃない…」と声を詰まらせながらもファンへの想いを語る姿に、思わずこちらの目頭も熱くなる。そして、「支えてくれる一人一人が”七海ひろき”だと思っていただきたい!」と話し、”七海ひろき”であるためにはファンの存在が不可欠だということを改めて伝えた。
そんなメッセージの後、この日最後に披露されたのは「DREAMING TIME」。事前にYouTubeや開場中の映像にて振付が公開されていたこともあり、会場は自然と一体感に包まれる。きっと今日のこのライブは、七海にとっての”夢の時間”であり、それはファンにとっても同じことだろう。"いつまでも終わらないでDREAMING TIME"という歌詞の通り、この公演が終わってしまうことが寂しくもあるが、ステージから降りる最後の最後まで何度も感謝を伝える七海の姿を見て、こちらからも感謝を伝えたい気持ちでいっぱいになった。
『One-manLIVE773"FIVESTAR"』
ダンス、ロック、バラード、カバーなど様々な曲や表現、表情等で楽しませてくれたが、何より、これからも"チャレンジ"し続けていくという決意や、いつでも前向きな姿勢、牽引していく力強さ、そして支えてくれているファンへの感謝という、”七海ひろき”が大切にしていることや想いを存分に感じることができた公演となった。
この後ツアーのファイナル公演は8月15日(日)神戸国際会館こくさいホールにて、生配信も行った本レポートの公演は、8月9日(月)23時59分までアーカイブ配信中だ。
<2021.8.4 LINE CUBE SHIBUYA:セットリスト>
1. THE CHASER
2. 花に嵐
3. Trust
4. 君の未来日記
5. 片思いの君へ
6. Rainy day
7. ラビリンス
8. ありがとう
9. キラキラ
10. NICE GUY!! 〜 Killer Rouge(カバー)
11. バラ色の人生(カバー)
12. 君に伝えたいことがある(カバー)
13. START!!
14. Never too late
15. もう一度…
16. QQ
17. ポラリス
18. 愛し君へ
19. Ambition
20. Special summer
21. DARKNESS
<アンコール>
22. KINGDOM
23. DREAMING TIME