久保田秀敏、日比美思のコメント到着 舞台『ダブルブッキング!』の真相を描いた、朗読劇『トップスまで、あと5秒!』が上演
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朗読劇『トップスまで、あと5秒!』
2021年9月4日(土) ~2021年9月12日 (日)新宿シアタートップスにて、朗読劇『トップスまで、あと5秒!』が上演される。
今回、シアタートップスのオープニング作品として上演するのは、舞台『ダブルブッキング!』の朗読劇。舞台『ダブルブッキング!』とは、シアタートップスと紀伊國屋ホールを同時に開演し、キャストが劇場の外を走り両劇場を往き来して作品を成立させた作品だ。
本朗読劇は、演劇界で語り草となっている奇跡の出演者二劇場往復同時出演公演『ダブルブッキング!』の真相を描いたリーディングドラマで、あの走り回った臨場感を男優2名、女優1名の計3名のキャストによる朗読劇という形態でおくる。
作・演出は、堤泰之。出演者は【Aチーム】株元英彰、糸原舞、西ノ園達大。【Bチーム】谷佳樹、難波なう、柏進。【Cチーム】三好大貴、常松花穂、渡部将之。【Dチーム】平山佳延、宮原理子、奥田努 。【Eチーム】久保田秀敏、日比美思、水谷あつし。
最終日に出演する久保田秀敏は現在公演中のミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊 -をはじめ、数々の人気舞台に出演してきており、本作の演出を手掛ける堤作品の常連。また、同じく最終日に出演する日比美思は手塚治虫原作のマンガ『陽だまりの樹』の舞台作品でヒロインおせき役を務めたほか、数々の映画やドラマに出演。舞台『バレンタイン・ブルー』で堤作品に初参加し、久保田とも共演を果たしている。
この度、久保田、日比よりコメントが届いた。
久保田秀敏 コメント
久保田秀敏
役者という仕事をしながらも、昔の劇団の事やお芝居の事はまだ全然知らない事が多々あります。
こんな面白いことがあったんだということを、この朗読劇で全力でお伝えしたいと思います。
日比美思 コメント
日比美思
新宿シアタートップスの再開おめでとうございます。
朗読劇は初めてで、トップスの板の上に立つことも初めてなのですごく嬉しくて、台本を読みながら今からドキドキしています。
食らいつくような気持ちで、エネルギー溢れる朗読劇を精一杯お届けしたいです!
シアタートップスでは劇団デニスホッパーズ、紀伊國屋ホールでは劇団天空旅団が同じ日、同じ開演時間で初日を迎え、2時間後に両劇場の幕が上がろうとしていた。
そんな折、劇団デニスホッパーズの公演が急きょ中止となった。舞台はすべてバラされ、劇団員やスタッフ達は帰ってしまった。その理由は、主宰・柏木幸太郎が前代未聞のシアタートップスと紀伊國屋ホールの両方の公演に出演するというダブルブッキングを企てていたことが発覚したからだった。
柏木は紀伊國屋ホールでの天空旅団の最終稽古を終え、シアタートップスに戻ると、そこには誰もいなかった。密かに進めていたダブルブッキングの計画がバレた!しかし柏木はめげない。このダブルブッキング、絶対にやり遂げてみせる!とまた紀伊國屋ホールに戻った。
柏木の彼女であり、劇団の主演女優でもあり、制作でもある豊原仁美は柏木のダブルブッキングが絶対に許せなかった。公演の後処理もしなければならず、シアタートップスに戻るとそこでは紀伊國屋ホールにいるはずの天空旅団の役者達が乱入し、柏木につかみかかり、大喧嘩となっていた。
いわゆるアングラと呼ばれる天空旅団は、どんなセリフでも絶叫するという今の演劇界においては完全に時代遅れであり、観客動員もままならない。しかし彼らには彼らなりの信念があり、演劇人の生き様として柏木のダブルブッキングが許せなかった。
今、トップを走り続けている劇団だと自負していた柏木のダブルブッキングの企みはついえた。しかし、時代遅れであるが故の天空旅団のおかげで豊原や劇団の仲間たちとの絆を改めて感じることができた。柏木の胸を刺したのは、それはシアタートップスの歴史であり紀伊國屋ホールの歴史であった。
天空旅団の座長・チャーリー若松は柏木に言った。「役者が劇場を選ぶんじゃない。劇場が役者を選ぶんだ」