the shes gone『RUSH BALL 2021』ライブレポート ーー初の夏フェスで魅せた凛々しさと力強さ
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the shes gone 撮影=ハヤシマコ
『RUSH BALL 2021』the shes gone
The Songbardsからのバトンを受け継いでステージに立つのは『RUSH BALL』初登場、夏フェスも初めてのthe shes gone。彼らのバンドロゴ入りのミントカラーのタオルが、ステージ前に多くの花を咲かせる。SEが流れ拍手で迎えられるメンバー。サポートドラムに熊谷亮也を迎えた4人編成だ。
the shes gone
熊谷の前に集まり、全員で気合いを入れると、「the shes goneです! よろしくお願いします! 今日という1日を甘い記憶にしていきましょうか!」と兼丸(Vo.Gt)が一声放ち、「甘い記憶」を披露。どこか切なさも孕んだ清涼感のあるギターと、高く伸びやかな歌声が遠くまで広がってゆく。始まった時は半分ほど埋まっていたスタンディングエリアだが、もちろんソーシャルディスタンスを守りながら気づけばPA卓の後ろまであっという間に人が押し寄せていた。抜けるような快晴の空にツバメがスーッと現れ、くるんと回って曲を聴きに来ていたのも印象的だった。
the shes gone
MCでは「思ったよりいっぱい来てるね。the shes goneとしては野外のフェス初出演となります。『RUSH BALL』という大きなフェスに出れて嬉しいです。疲れてる人もいるだろうに、イヤホン越しでも聴こえるくらいの手拍子と、手を挙げてくれるのがビシビシ伝わっております。ありがとうございます!」と兼丸。ここでは10月20日(水)に発売される1stフルアルバム『SINCE』がアナウンスされた。
the shes gone
「誰も傷つけない優しい曲を」と5月26日(水)に配信リリースされた「ラベンダー」へ。会場は30℃をゆうに超える暑さだったが、柔らかく奏でられるサウンドで体感温度が下がっていくような気がした。
「どんな境遇でも、一生懸命曲を作ってライブをするしかないんだけども、また来年も『RUSH BALL』に戻ってこれるように1年頑張りますので、今見てくれているあなたと1人でもライブで元気な姿で会えるように、僕らも頑張ります。またライブでお会いしましょう」とラストの「想いあい」を全力でぶつける。自然にクラップが起こり、客席は思いのままに身体を揺らす。心地の良い一体感でライブはフィニッシュへ。
the shes gone
MCで兼丸が「初めての人でも僕らを知ってもらえるような曲たちを持ってきた」と言っていた通り、1stミニアルバム『DAYS』からの3曲と最新シングルの計4曲を大切に届け、しっかりとthe shes goneのポテンシャルを提示した。
取材・文=久保田瑛理 撮影=ハヤシマコ
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