中止となった「豊岡演劇祭2021」参加演目の一部を自主企画の形で開催

2021.9.1
ニュース
舞台

「豊岡演劇祭2021」メインビジュアル。

画像を全て表示(2件)


今年(2021年)9月の開催を予定していたものの、兵庫県に緊急事態宣言が発出されたため、8月18日に中止が発表された「豊岡演劇祭2021」。しかし公式プログラムを含めた一部の演目が、自主公演という形で開催されることが決定した。

8月30日時点で開催が予定されているのは、以下のプログラム。

Platz 市民演劇プロジェクト『豊岡かよっ!』(演劇公演)※但馬地域の住民のみ観劇可
高山玲子『演劇の町』(冊子の演劇)
おもたせシアター『あさねぼうの神さま』(動画配信)
かもめマシーン『もしもし、シモーヌさん<公衆電話バージョン>』(電話演劇)※完売
森永あすか『オンラインでNY とつながって演劇で遊んでみよう!』(オンラインWS)
舘そらみ体験型講座『脚本家の仕事を疑似体験~物語のタネを作る方法~』(オンライン講座)
篠田千明『体を書く』(オンラインリハーサル)
一般社団法人毛帽子事務所『豊岡物語プロジェクト-リーディング公演「豊岡物語」-』(オンラインリーディング)
The end of company ジエン社『何もしない園』(オンライン公演)
越後正志・松本成弘『道具行(どうぐこう)』(インスタレーション)
城崎発演劇列車 JR 西日本観光列車「うみやまむすび」×スイッチ総研『絶景!! 日本海! 山陰本線ローカル駅スイッチ』(移動型演劇)※11/5・6に振替公演を実施。完売。
 

公式プログラムとして唯一、しかも劇場に観客を入れて上演する『豊岡かよっ!』は、2005年に但馬エリアの1市5町が合併して「豊岡市」が誕生した経緯を、大阪の劇団「南河内万歳一座」の内藤裕敬が、豊岡市民とともに演劇化した舞台だ。もともと、JR豊岡駅前の小劇場「豊岡市民プラザ」の自主企画から生まれた作品なので、この状況下でも上演のハードルがさほど高くなかったのが、幸いしたと言えるだろう。現時点で配信の実施は未定だが、豊岡発の演劇公演を全国にアピールする意味も含めて、ぜひ実現してほしい。

Platz 市民演劇プロジェクト『豊岡かよっ!』2020年初演より。

以上の11演目に加えて、養父市と香美町で上演が予定されていた演目は、現在公演の可能性を検討中だそう。さらなるラインアップの充実が期待できるので、続報を待ちたい。

公演情報

「豊岡演劇祭2021」 ※開催中止
 
■会期:2021年9月9日(木)~20日(月・祝)
※各参加予定団体の日程や料金などは、公式サイト内の「豊岡演劇祭後援プログラム」ページでご確認ください。
https://toyooka-theaterfestival.jp/support-program/
※この情報は8月30日時点のものです。新型コロナウイルスの状況次第で変更となる場合がございますので、公式サイトで最新の情報をチェックしてください。