テノール歌手・秋川雅史、“歌手と彫刻家の二刀流”で『二科展』入選(コメント全文あり)
秋川雅史
2006年に発売された「千の風になって」が大ヒットしたテノール歌手・秋川雅史が、2021年 第105回記念「二科展」彫刻部門に出品し、同部門において芸能人では初となる入選を果たした。
これまで秋川が木彫刻を趣味にしている事がたびたびメディアでも取り上げられてきたが、公募展に出品するのは今回が初めて。なお秋川は、9月8日に2006年に発売され大ヒットした「千の風になって」十五周年記念盤をリリースし、同日、クラシックの名門である東京オペラシティにて『秋川雅史コンサートツアー2021 千の風になってコンサート 〜聴いてよく分かるクラシック3〜』を行う。
今回の入選に対し秋川は以下のようにコメントした。
秋川雅史・コメント全文
今回、第105回「二科展」彫刻部門で、私が製作いたしました「木彫楠公像(楠木正成像)」が入選いたしました。ありがとうございます。
もちろん私は「歌手」なのですが、木彫刻も本気で取り組んでおりまして「二刀流」ではございませんが、実はすでにお寺の方にも私の製作した仏像を奉納させて頂いております。昨年はコロナの影響で、ほとんどのコンサートがなくなってしまい、その間はステイホームで家で彫刻を彫る毎日でした。
彫刻を始めたきっかけは、だんじり彫刻では有名な愛媛県西条市の出身で、子供の頃からずっと素晴らしい彫刻を目にして育ちました。また11年前に仕事で訪れたドイツで「鷹」の彫刻を買って帰り、それを眺めていたら自分でも彫れるのではないのかと思ったのがきっかけです。
今回製作いたしました「楠木正成像」は皇居前にある銅像に影響を受けて製作したのですが、皇居前の像は下から見上げるのですが、私は木に落とし込む訳ですから上からも眺める姿になります、なので馬の尻尾の形状や、顔の目線を上に向く様にしたり、自分なりのエッセンスを入れ込んだ、秋川雅史の「木彫楠公像」として作品に仕上げました。
また、この作品は一木から掘り出しており、細かい彫刻刀が届かないところなどは、特注の彫刻刀を作って頂くなど、こだわりにこだわり3年掛かって完成させました。
今回、二科展で入選いただき本当に嬉しく思っております。
彫刻家としてはこうして二科展で入選いただきましたが、歌手として次の「歌」の登板は、9月8日東京オペラシティで行います。そちらの方も是非お越しくださいませ(笑)
イベント情報
リリース情報
「千の風になって_十五周年記念盤」
ツアー情報
『千の風になってコンサート 〜聴いてよく分かるクラシック3〜』