劇場版『鬼滅の刃』無限列車編とイ・ビョンホンが受賞 『第15回アジア・フィルム・アワード』特別賞を発表
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10月8日(金)に韓国・釜山にて開催される『第15回アジア・フィルム・アワード』(AFA)にて、日本のアニメ作品『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に「2020 Highest-Grossing Asian Film Award」が、韓国人俳優のイ・ビョンホンに「Excellence in Asian Cinema Award」が授与されることがわかった。
アジア・フィルム・アワード・アカデミーが主催する『アジア・フィルム・アワード』は、2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。アジア・フィルム・アワード・アカデミーは『東京国際映画祭』『香港国際映画祭』『釜山国際映画祭』の3つの映画祭が共に2013年に創設。アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。
「2020 Highest-Grossing Asian Film Award」に輝いた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、吾峠呼世晴氏の漫画『鬼滅の刃』(集英社ジャンプ コミックス刊)を原作とした作品で、TVシリーズに引き続きufotableがアニメーション制作を手掛け、外崎春雄氏が監督、松島晃氏がキャラクターデザイン・総作画監督を担当。コロナ禍の2020年10月16日に日本で初公開されて以降、アジア、欧州、北・ラテンアメリカを含む70を超える国と地域の劇場で公開され、興行収入は全世界で4億7,900万ドル(約536億円、2021年5月24日時点)を超え、ハリウッド作品以外で年間興行収入全世界1位を記録した史上初の作品となった。さらに、アニメ作品としてだけではなく、日本映画としても『千と千尋の神隠し』を上回り、歴代最高の興収を記録した作品となった。こうした実績を受け、同賞が授与されている。
イ・ビョンホン
イ・ビョンホン(李炳憲/이병헌)が授与された「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、そのアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。30年におよぶ経歴を持つイ・ビョンホンは、これまでに『インサイダーズ/内部者たち』で、2016年に大鐘賞(Grand Bell Awards)や青龍映画賞(Blue Dragon Film Awards)を含む10の賞で最優秀俳優賞を受賞。2015年には米国・アカデミー賞に招待され、アジアの俳優としては初めて最優秀外国映画のプレゼンターを務めている。また、ハリウッド映画では『G.I.ジョー』や『マグニフィセント・セブン』などに出演。アジア・フィルム・アワードでは『インサイダーズ/内部者たち』と『KCIA 南山の部長たち』で最優秀俳優賞を2度受賞。さらに、最新作『Emergency Declaration(英題)』では、カンヌ国際映画祭に招待され、閉会式の舞台に立った。直近では、自身主演のNetflixオリジナル映画『I Believe In A Thing Called Love(英題)』で共同制作を務めている。
『第26回釜山国際映画祭』イ・ヨングァン映画祭理事長は、今回の授与について、「アジア・フィルム・アワードはこの度、イ・ビョンホンさんにExcellence in Asian Cinema Awardを授与できますことを、光栄に思います。アジアそして世界の映画への貢献が、広く観客や映画業界で認識されており、作品ごとに全く異なる役を演じることに対して恐れを持たたない姿勢は、プロフェッショナルさを反映しています。卓越したキャリアを通して演技技術を磨き、映画芸術の水準向上に取り組んできており、その技術と情熱はExcellence in Asian Cinemaにふさわしいです」とコメントしている。
両賞は、10月8日に韓国・釜山で開催される授賞式で授与される予定。セレモニーはゲストを釜山に招待しつつ、オンラインでも参加できるハイブリッド形式で開催される。