ダンサー・振付家・演出家のスズキ拓朗率いるCHAiroiPLIN、あうるすぽっととタッグを組んで新作公演を上演

2021.10.6
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『FESTE〜十二夜〜』

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2021年10月14日(木)〜10月17日(日)あうるすぽっとにて、おどるシェイクスピア『FESTE 〜十二夜〜』が上演される。

あうるすぽっとでは、誰もが親しみやすく、楽しむことのできる舞台芸術の創造・発信を目的のひとつとし、「みんなの劇場」を目指して公演事業を行っているが、2021年の秋は、ダンスで戯曲や小説、絵本、マンガなどを雄弁に描くカンパニーCHAiroiPLIN(チャイロイプリン)率いる新進気鋭の振付家・スズキ拓朗とタッグを組み、新作を上演する。

本作で振付・構成・演出を担うスズキはダンス集団「コンドルズ」にダンサーとして所属し、外部作品の振付でも引く手あまたのアーティスト。その演出は、ダンスを基軸として演劇はもちろんのこと、驚くような手法で映像や音楽を融合する点が特徴で、どのような名作も現代の感覚に引き寄せ、わかりやすくその魅力を幅広い年齢層に伝えることを得意としている。

これまで、スズキは自身のカンパニー公演でシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』と『ハムレット』の2作品を上演しており、いずれも高い評価を得てきた。

今回、満を持して挑む『十二夜』の物語の喜劇性には、シェイクスピアの時代にはすべての役を男性が演じ、少年が女性の役を演じながらもさらに男装して“男性役”も演じるという“入れ替わり”の面白さも含まれている。行き違いや偶然の出来事が何層にも入り組んでいるうえ、とりかえばやの要素もある傑作喜劇だが、物語における“ジェンダー観”は、時代とともに変化している。近年、ジェンダー・アイデンティティやジェンダー・バイアスにおける発信が増えたこともあり、より多様な解釈で上演される本作だが、「人間の性別」という問題にスズキがどのように踏み込むのか、今回はファッション業界を舞台に大胆不敵に再構築する。

出演者は、スズキの演出手法や世界観を熟知した個性豊かなCHAiroiPLINのメンバーはもちろんのこと、バックグラウンドの異なる多彩なアーティストが集結。

イスラエルのカンパニー“MARIA KONG”など海外での活躍も目覚ましく、豊富な実績を有するコンテンポラリーダンサーの井田亜彩実。ダンス集団「コンドルズ」に所属しながら、俳優としても演劇公演や2.5次元作品への出演を重ねる香取直登。劇団「第0楽章」代表で演技において絶大な安定感を見せ、CHAiroiPLIN作品でもおなじみの柏木俊彦。クラシックバレエで培った技術と圧倒的な身体能力を活かして様々なジャンルで活動する福島梓。劇団「柿喰う客」に所属し、俳優として190㎝の高身長が放つ独特の存在感が光る村松洸希

あうるすぽっとは、これまでも“子どもに見せたい舞台”シリーズなど多くの作品をともに創作してきたが、スズキにしかない大胆な視点と、人の興味を掻き立てるアイディアと表現力で、老若男女誰もが楽しめるパワフルでエンターテインメント性にあふれた舞台になりそうだ。

振付・構成・演出・出演・スズキ拓朗 プロフィール

スズキ拓朗

1985年生まれ、振付家、演出家、ダンサー。新潟県出身。ダンス カンパニー「CHAiroiPLIN」(チャイロイプリン) 主宰。第46回舞踊批評家協会新人賞、第9回日本ダンスフォーラム賞、 令和元年度文化庁芸術祭新人賞など受賞多数。セゾン文化財団シニアフェロー。ダンスカンパニー「コンドルズ」にも所属、若手筆頭ダンサーとして活躍。NHK「みいつけた」振付出演、「文豪ストレイドックス」、帝国劇場、博多座ほか振付多数。コンテンポラリーダンスの未来開拓に全力を注いでいる。

スズキ拓朗コメント動画(あうるすぽっと公式YouTube)

公演情報

おどるシェイクスピア 『FESTƎ〜十二夜〜』
 
■公演日程
2021年10月14日(木) 〜 10月17日(日)全5回
■会場:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
■料金:
全席指定(税込) 一般 4,500円
U24(24歳以下) 2,250円 ※1 豊島区民割引 4,000円 ※2 障害者割引 3,500円 ※3
※1 入場時に学生証・年齢確認証要提示
※2 豊島区民割引(在住・在勤・在学)は前売のみ取扱/1会員につき4枚まで(5枚以上は一般料金)/証明書要提示※3 障害者割引は介助者1名まで同額/障害者手帳要提示

 
■原作=W.シェイクスピア
■振付・構成・演出=スズキ拓朗
■出演
エリザベス・マリー 小林らら 清水ゆり ジョディ ジントク スズキ拓朗 (以上、CHAiroiPLIN) 井田亜彩実 香取直登(コンドルズ) 柏木俊彦 福島梓 村松洸希(Lhiannanshee co.,ltd.)
浦島優奈 小野塚茉央

 
■主催:公益財団法人としま未来文化財団/豊島区/東京芸術祭実行委員会
■公式サイト:https://www.owlspot.jp/
 
原作=W.シェイクスピア「十二夜」あらすじ
双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラは、船が難破し生き別れとなる。イリリア国に打ち上げられたヴァイオラは、兄の服をまとい男装してシザーリオと名乗り、領主のオルシーノ公爵に仕える。たちまちオルシーノに恋をしてしまうが、当のオルシーノは伯爵家の令嬢オリヴィアに夢中で、彼女を説得するようヴァイオラに命じる。慕う気持ちを抑えながら懸命に役目を果たすうちに、今度は男性と信じるヴァイオラにオリヴィアが恋をしてしまう。オリヴィアにはほかにも叔父であるサー・トービーの友人アンドリューという求婚者があり、執事マルヴォーリオ、侍女マライヤ、召使フェビアン、そしてお抱え道化フェステも加わり、ヴァイオラはその一党との決闘騒ぎに巻き込まれる。
そこへ、兄のセバスチャンと彼を助けるアントーニオもやってきて、そっくりな双子を前に一同はいっそう混乱の渦へ。オリヴィアはセバスチャンをヴァイオラと思って恋をするが、その正体が明らかになっても愛し続ける。オルシーノは男性として信頼してきたヴァイオラが女性だと知ることで新しい愛に目覚め、物語は大団円を迎える。
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