Disney『HIGH SCHOOL MUSICAL』を日本芸術専門学校が上演~山田和也(演出)&出演者たちに聞く
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Disney『HIGH SCHOOL MUSICAL』稽古の様子
日本芸術専門学校ミュージカル・プロジェクト、Disney『HIGH SCHOOL MUSICAL』が、2021年10月28日(木)~10月31日(日)に東京・大森の山王ヒルズホール(日本芸術専門学校内劇場)で上演される。
本作は、学生たち一人ひとりに、かけがえのない宝物をもたせて卒業させたいとの理念から2016年に発足した、日本芸術学園によるミュージカル・プロジェクトの一環だ。このプロジェクトでは、今まさにリアルな学校生活を送る現役の学生たちが、翻訳の高橋亜子、演出の山田和也、音楽監督の玉麻尚一をはじめとする、国内ミュージカル界の第一線で活躍するクリエイターたちとともに、ハイ・クオリティの舞台作品を創り上げてきた。
これまでの発表作品は、2016年『hairspray JR.』(山田和也演出)、2017年『FAME JR.』(山田和也演出)、2018年 Disney『HIGH SCHOOL MUSICAL』(山田和也演出)、そして2019年『FAME JR.』(山田和也監修・渋谷真紀子演出)。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で海外作品ではなく、オリジナル作品のダンスミュージカル『千の風』を第5弾として上演し、このほどようやく第6弾、Disney『HIGH SCHOOL MUSICAL』が再び上演できる運びとなった。演出に山田和也を1年ぶりに迎え、学生たちが満を持して等身大の役に挑む。
2006年にアメリカのディズニー・チャンネルで放送され、全米のみならず日本を含む世界中で大人気となった『HIGH SCHOOL MUSICAL』。その舞台化版をアレンジした1幕版(One-Act Version)が、今回、日本芸術専門学校で上演される。
SPICEは、演出の山田和也、トロイ・ボルトン役の亀井照三、ガブリエラ・モンテス役の前野友菜、シャーペイ・エヴァンス役の木村鈴香、ライアン・エヴァンス役の小林龍世から、公演に向けた思いを聞いた(2021年9月11日、リモート取材)。
■2021年の『HIGH SCHOOL MUSICAL』とは?
--Disney『HIGH SCHOOL MUSICAL』が3年ぶりの上演となります。2018年に拝見した際、とても賑やかで楽しい舞台でした。前回と今回の違いを教えていただけますか?
山田和也 舞台美術や振付など、前回のものをリ・クリエイトするという点でいえば、我々クリエイティヴ・チームにとっては再演に近い感覚です。ただし専門学校内で行う公演なので、学生たちは2年もすれば前回から全員入れ替わってしまう。そうなると、今の学生たちにとっては全く新しい公演ということになりますよね。
一方、社会情勢のことでいえば、作品の中で「ミュージカルを上演する」という設定になっているので、実際に上演している舞台を、劇中の学校の劇場に見立てる瞬間が多々あり、そのために客席を使う登退場の演出が前回は多々ありました。しかしコロナ禍の今回は自制しなければいけない。舞台に上がるキャストの人数も、前回は教育的な観点から、できるだけ沢山の学生たちに舞台を経験してもらえるようにしましたが、今の状況では、人数をある程度絞らざるをえない。それらが前回との大きな違いです。
山田和也(演出)
--そうした中で主要なキャストに選ばれた皆さん。ここで、自己紹介とご自身の役柄について説明をお願いします。
亀井照三(トロイ・ボルトン役) ミュージカルコースの2年生で20歳です。僕は『HIGH SCHOOL MUSICAL』が好きで、映画をよく見ていました。トロイという役は、バスケ部のスター、学校の人気者、みんなから愛される人柄で、そういうところを追求していけたらと考えています。僕自身は小さい頃からずっとサッカーをしてきました。だから運動神経には自信があります。ダンスはこの学校に入って始めたばかりですが、そこを運動神経でカバーしていきたいと思っています。
前野友菜(ガブリエラ・モンテス役) ミュージカルコースの1年生で18歳です。ガブリエラという役は、物静かで勉強ができる、でも人前に立つのはとても苦手、というキャラクター。……なのですが、物語の中でだんだん変化していくところが注目です。私自身のセールスポイントは、動物や虫(との接し方や扱い方)が得意なところです(笑)。
木村鈴香(シャーペイ・エヴァンス役) 私もミュージカルコースの1年生で18歳です。シャーペイという役については、とにかく自分が大好きで、思い通りにいかないとイジワルを仕掛け、双子の弟を言いなりにして動かしている、でもなぜか憎めなくて可愛いキャラクターだと捉えています。自分自身のアピールポイントは……ガッツと忍耐力なら誰にも負けないことです。
小林龍世(ライアン・エヴァンス役) 映像俳優コースの2年生で、9月25日には20歳になります。ライアンという役は、基本的に姉のシャーペイと一緒にいて、尻に敷かれながらも協力して2人でやっていく感じです。仕草も多く、可愛くて愛されキャラだと思っています。一方、僕自身のチャームポイントは、眉毛が太いこと。このマスク生活になってから一層、周囲からもこの魅力を見てもらえるようになりました。
--オーディションでの、ご自身の出来具合はいかがでしたか?
亀井 僕は8月~9月、ミュージカル『ジェイミー』(ホリプロ)に学生スウィングとして参加していたので、いっぱいいっぱいの中でのオーディション参加でした。今となっては「もっとできたんじゃないのか」という気持ちもありますが、その時は「できることは出し切った」という実感がありました。
亀井照三
--スウィングということは、どの役もできなくてはならない。つまり学外でもやるべきことが多かったのに、見事トロイ役を得たのですね。続いて、前野さんはいかがでしたか。
前野 オーディションは1日目が歌唱、2日目が踊りと演技、という構成でした。1日目の歌は全力で臨み、2日目のダンスは複数人で踊ったので楽しくやれました。ただ、演技が1人ずつだったので、緊張でセリフを忘れてしまい、途中、山田さんから教えていただくという失態を……。
前野友菜
--それは或る意味、贅沢な体験をなさって(笑)。セリフを忘れても、そこを切り抜けて前野さんが輝けた部分はどこでしたか?
前野 1日目の歌で全力を出せたからだと思っています。
木村 私の場合、歌とダンスは自分が楽しくなりすぎちゃったほどでしたが、おそらくその勢いで自分の全てを伝えられたのかと思います。ただ芝居はこれまで未経験だったので、ちょっと不安が残る終わり方でした。
木村鈴香
--シャーペイはキャラが立っているので、そのぶん演技力が求められると、個人的には思うのですが、たとえば自分の性格に近い等の勝因があったのでしょうか。
木村 自己愛の強いシャーペイなので、「私を見て」というアピールを積極的におこないました。そこがよかったのかもしれません。
小林 僕は、歌・ダンス・演技の中で、一番心配だった歌を最も練習しました。オーディションの際には、会場の皆が雰囲気を良くしてくれたこともあり、リラックスして歌えました。また、一番好きなダンスは見せるべきところをしっかり見せられたと思います。
--小林さんは市民ミュージカルの経験者だとか。歌もダンスも演技もオールマイティーにやってきたと思われますが、その中でもダンスが一番得意だったのですか。
小林 はい。市民ミュージカルでバレエをやる機会があり、そこで学ぶことができました。
小林龍世
--山田さんから見て、ここにいる彼らには、どのような「選ばれる説得力」を感じましたか。
山田 皆、役が実年齢に近いので、まず、その説得力というのはありますよね。ただ、舞台って、映像の仕事とはちょっと違う、素材の良さだけでは成立しないという難しさがあって、やはり技術が必要になってきます。特にミュージカルの場合はなおさら、歌の技術、身体を使う技術、ダンスの技術、舞台の上でカメラを通さないで何が起こっているかを観客に伝えていく技術が必要になります。これは学校という場でのオーディションなので、市村正親さんみたいに経験豊富な人がいるわけではない。そういう意味では皆公平で、同じ土俵でした。
彼ら主要な4人の登場人物には引き受けなければいけないものが多くあります。セリフが沢山ある、ドラマを背負っている、歌も多くてしかも難しい、男の人のキーは高い……。トロイ・ボルトンはバスケットボールの人だから多少無骨でも良いのですが、シャーペイ・エヴァンスは小さい時からミュージカルをやってきたという設定なので、歌や踊りも鮮やかでなければいけない。だから、経験の少ない学生たちには、なかなかハードルの高い作品です。その結果、選ばれた皆さんは、相対的に秀でていた、ということなのかと。
--オーディションでは、可能性や伸びしろも見ていらっしゃいますか。
山田 この子が伸びる、というのはさっぱりわかりませんね(笑)。全ての人が伸びる、という前提で様子を見ることになるのですが、親の心子知らずというか、一向に伸びないとか、ずっとのどかにしている学生も少なくなくて、臍を噛むことも多々あります。
山田和也(演出)
■学生たちの、エンターテインメント業界を目指す想い
--皆さんはそもそも、どのような理由でエンターテインメントの道を志し、この日本芸術学園/日本芸術専門学校に入学されたのですか?
小林 もともと市民ミュージカルをやっていたことに加えて、映画やドラマを見ることも好きで、人前で演じたい気持ちが強まり、映像の演技が学べるということでこの学校に決めました。
木村 ミュージカルの道に行くか保育士になるかで迷っていたのですが、大の憧れである中川晃教さんと共演したいという気持ちがどうしても勝り、ミュージカルの道を目指すことにしました。
稽古の様子
--『中川晃教 20th ANNIVERSARY CONCERT @シアタークリエ』の構成・演出は山田和也さんでしたが、中川さんは実力・キャリアともに最高峰の大先輩ですね。
木村 はい。さらに、どうせやるなら自分がやってきた作詞・作曲の技も磨きたいと思い、ミュージカル以外のことも幅広く学べるこの学校を選びました。
前野 私は踊ることが好きで、ずっとクラシックバレエを習ってきましたが、やはり若いうちこそ能力を色々伸ばせると思ったこと。また、歌うことも好きで、入浴中や散歩中でも常に歌い続けてしまうほど、そちらもやってみたい、という思いが高まって、芸術分野への進学を考えました。この学校は特に、ミュージカルコースだとしても、様々な分野のことを学べるというのが決め手でした。
亀井 僕は小さい時からずっとサッカーを続けてきて、低学年の時には高学年のチームに入れてもらえるほどでした。ところが中学3年の時、靭帯を3本切ってしまい、選手になる夢を諦めざるをえませんでした。その後、高校はインターナショナルスクールに進学し、そこで数々のミュージカルナンバーが歌われるドラマ『glee/グリー』に出会い、大好きになりました。そんな中、初めて劇団四季のミュージカル『ライオンキング』を観に行き、「すごいな、こうやって人に何かを与えられる人がいるんだ!」と感銘を受けました。高校3年になって進路を考えた時、ミュージカルで心を動かされたことを思い出し、歌うことも好きだったので、その道に挑戦してみようと。一からいろいろなことが学べて、しかも自分を追い込むことができるこの学校のカリキュラムや制度に惹かれ、入学しました。
稽古の様子
--今回の公演を経験した後は、どのような将来を描いていますか?
前野 ダンスも歌もミュージカル観劇も好きで、今携わっている創作もとても楽しい。まだまだ絞り切れていない状態です。
--色々な経験を積みながら、これから見つけていければいいですね。
木村 ミュージカルに心を救われた経験があるので、今度は自分が誰かの心を救えるような女優さんになりたいと思います。
-- ちなみに木村さんが一番心を救われたミュージカルは何ですか?
木村 『フランケンシュタイン』です。全キャスト・全パターンを拝見し、やっぱり中川晃教さんが……。
--とにかくもう中川晃教さん! すごく高い目標ですが、いいと思います。
亀井 今回の作品のように海外で上演された作品を日本でやることにも関わりたいのですが、いつかは一から創り上げていく新作のオリジナル・メンバーに選ばれる舞台俳優になりたいです。
小林 僕は映画をメインでやりながら、今回のようなミュージカルの舞台にも立ちたい。そして今回のライアンのように、主人公でなくても役の魅力や作品の想いを伝えられる役者になりたいです。
--昨年春以降のコロナ禍の中で皆さんはどのような学校生活を送っていましたか? また、コロナ禍によって“演劇に対する想い”に何か変化は生じましたか?
木村 昨年はまだ高校生で、授業はずっとマスクをしていました。今も感染予防のため諸制限の中で授業をしています。ただ、演劇に対する気持ちは制限によって止まることはなく、逆に以前より強まりました。
小林 僕は2020年4月に入学し、最初の履修登録期間はオンラインでした。登校が再開してもマスクをして透明アクリル板を立て、きちんと距離をとって演技の授業をしています。普段は主に映像系をやっているのですが、マスクをしていても目で演技ができるように、もっと声が届けられるように意識して、そこを強化するよう心掛けています。
(左から)木村鈴香・小林龍世
前野 激しい踊りの授業でも絶対にマスクを着用します。今はもう慣れましたが、最初の頃は大変でした。今、演劇は制限が多々あり、陽性者が1人でも出たら公演中止になるという厳しい状況です。でもやっぱり演劇をやりたい、という想いはずっと変わりません。
亀井 マスクというこの1枚があるために、ダンスをするにしても、マスクが水たまり状態になり息が苦しくなってしまいます。演技にしても目元の演技はもちろん大事ですが、全部の表情が見えないとなると、いかに相手に伝えるかをもっと考えなければいけない。でも、マスクを取って全部の表情が見えるのなら、どこまで自分が伝えられるのか。今は演劇に対して「もっと知りたい」という探究心が深まりました。
(左から)前野友菜・亀井照三
■演劇を目指す若者に知ってほしいこと
--山田さんは演出家として、演劇を志す彼らのどんなところを伸ばしたい、育てたいと思っていらっしゃいますか。
山田 色々な学校や東宝ミュージカル・アカデミーでも教えているので、この学校だけに限らない話ですが、やっぱり台本、あるいはスコア、譜面というものの仕組みを理解できる俳優になってほしいです。表現をするのはその後の作業なので、まず台本の構造を見つける、登場人物の関係を見つける。台本に書かれていないことがストーリーだったりするので、そういうことをまずはハッキリと意識して演じられる俳優になってほしいと思います。
--セリフやスコアを勝手に変えてはいけないのは、そうでなければならない意味や理由がある。自分の表現よりも、書かれているものの構造の理解が基本だということでしょうか。
山田 ご承知のように台本というのは登場人物が口から発することしか書いていないので、発さなかったその他の想い、他の人が喋っている間に喋っていない人が何をしているのか、ほとんど書いてありません。セリフが物語の全てというわけでは決してなくて、セリフを含めた全体の中でストーリーを見つけ出さなきゃいけない。そういうことを意識してほしいなと思います。そして、譜面にも構造があります。メロディもさりながら、そこにどんなアレンジが施されているのか、そこに休符があるのはなぜなのか、なぜそこに転調があるのか等、戯曲同様にさまざまな構造を持っている。
海外で上演された作品の台本は、大体の場合、既に上演された台本、上演済みのスコアだったりするので、舞台上で行われること、セットの転換や細かなことまで全て反映された台本・譜面になっています。それをリバース・エンジニアリングする、つまり逆行で辿っていき、「なぜそうなっているのか」という部分にも注意が行くと、ちょっと面白くなってくると思うんです。経験の浅い俳優はどうしても与えられたセリフにまず注意が行ってしまう。それも大事なことですが、セリフが全てではない。セリフだけでストーリーをわかったような気になるのは避けてほしいなって思いますね。
山田和也(演出)
--私自身も大変勉強になりました。山田さんのお話を受けて、皆さんはそれぞれの役にどのようにアプローチしていきますか。
亀井 今はまだ台本を理解するだけで精一杯の段階なのですが、原作があるものなので、台本の裏のストーリーをどこまで自分で考えていいのか、トロイ役に関しても台本にない部分をどこまで決めて挑んでいいのか、不安ではあります。
--自分で考えていく部分ももちろんあると思うのですが、台本の構造分析や、ここはこうだよね、というディスカッションやすり合わせの場はあるのでしょうか?
亀井 ここの3人には一緒に台本を読んでもらっているのですが、全体での読み合わせや稽古はこれからなので……。
稽古の様子
--山田さん、すり合わせる場というのはあるのでしょうか?
山田 それが稽古という名の4週間から6週間になるのだと思います。でも、そうなるためには各自が準備をしてこないと意味がない。
--すり合わせる材料をそれぞれ準備して持ち寄る、ということですね。
前野 私は台本というものを初めてもらったので、これまでは覚えられるか不安で、とにかく自分のセリフを覚えよう、という気持ちしかありませんでした。今のお話を聞いて、覚えることは大前提として、もらった台本を読み込み、原作を含め、しっかり内側から物語を考えていこうと思います。
木村 私もまだシャーペイの表面的な部分しか読みとれていません。もっと奥行のある人物にするにはどうしたらいいか、他のキャラクターと対峙した時やお客さんに観ていただいた際に、シャーペイがただ意地悪でワガママなだけではないところを掘り下げていきたいです。
小林 僕らが上演する1幕版(One-Act Version)は、原作よりもライアンのセリフが少ないので、その空白を埋めるにはキャラクターの中身をきちんと理解して準備して落とし込んでいかないといけない。僕はこのライアンという人物が好きです。歌もダンスも全部セットでライアンだと思うので、技術面でも頑張りたいです。
稽古の様子
■ここが見どころ! 私たちの『HIGH SCHOOL MUSICAL』
--最後に、「SPICE」読者に向けて、お誘いのメッセージをお願いします。
山田 原作はとても人気のある、よくできた楽しい作品です。さらに凝縮されたストーリーで見やすくなっているので、エンジョイしていただければと思います。拙いこともあるでしょうが、ほぼ実年齢の学生たちがやることによる説得力があります。学校生活、人生に対する迷い、不安、悩み、ライバルがいる、そのライバルを蹴落とす、といったことは、ここの学生たちにとってリアルな現実です。その虚実ないまぜな面白さをぜひ観ていただけたら、と思います。
亀井 僕たち、『HIGH SCHOOL MUSICAL』世代なんですよ。こんな高校生になりたい、と憧れてきました。等身大の世代である僕たちがやるからこそ伝わる想いやメッセージがある。同年代の方はもちろん、色んな年代の方に観ていただきたいです。今、コロナ禍で落ち込んでいる時だからこそ、キラキラしたパワーを皆で届けられたらな、と思っています。
前野 稽古を通して皆で楽しんで、その楽しみを、このコロナ禍でも来てくださる方に伝わる、「観て良かったな」と思ってもらえるミュージカルにしたい……というか、します!
木村 キャラクターそれぞれの個性が溢れ出た、とってもパワフルな作品です。そのパワフルさを、観ている人にいっぱい届けて、心が疲れちゃうような今、元気になっていただける時間にしたいです。
小林 眩しくてキラキラした青春のストーリーです。観てくださる方に、「こんな楽しい高校時代があるんだ!」と感じていただければ嬉しいです。曲もお話も本当に素晴らしいので、見どころは「全部」です!
--ありがとうございました。皆さんのご健康と、公演が無事に開催されることをお祈りしております。
稽古の様子
取材・文=ヨコウチ会長
【山田和也プロフィール】
[やまだ かずや] 日本大学藝術学部演劇学科演出コース在学中に、三谷幸喜に誘われ東京サンシャインボーイズの旗揚げに参加。大学卒業後の1984年、東宝演劇部に所属。1995年、パルコ・プロデュース『君となら』(作:三谷幸喜)で演出家デビュー。『王様と私』『ダンス オブ ヴァンパイア』『ウェディング・シンガー』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』といったミュージカルだけでなく、翻訳劇、現代日本の劇作家による話題作の演出など、大劇場から小劇場まで守備範囲は広い。2002年、『チャーリー・ガール』『ジキル&ハイド』『ミー&マイガール』の演出に対して第28回菊田一夫演劇賞を、2009年、『シラノ』『ラ・カージュ・オ・フォール』の演出に対して第12回千田是也賞を受賞。山田和也ブログ「SHOW GOES ON!!」 http://showgoeson.cocolog-nifty.com/ では、演劇制作の様子を現場目線で発信し続けている。
公演情報
10/28(木) 13:30開演/18:00開演
10/29(金) 13:30開演/18:00開演
10/30(土)11:00開演/15:00開演
10/31(日)11:00開演/15:00開演
※開場は開演の45分前
※未就学児の入場はご遠慮ください
■会場:日本芸術専門学校 山王ヒルズホール
〒143-0023東京都大田区山王2丁目12番13号
※JR京浜東北線大森駅西口より徒歩3分
■
トロイ・ボルトン:亀井照三
ガブリエラ・モンテス:前野友菜
シャーペイ・エヴァンス:木村鈴香
ライアン・エヴァンス:小林龍世
チャド・ダンフォース:寺田颯馬
テイラー・マッカーシー:安永紫乃
ケルシー・ニールセン:菊地真子
ジーク・ペイラー:谷澤和真
ジェイソン:竹内穂織
マーサ・コックス:佐々木花那
ジャック・スコット:伏見宏司
ダーバス先生:宮坂桃奈
ボルトンコーチ:ひのあらた(特別出演)
チアリーダー:石井夢真、丹後碧、平野れいら、南田夏光
アンサンブル:宇宿萌夏、大西七那、篠﨑柚葉、中山琴葉、塩川愛祐美、琴理、多々良美里、村上結香
演出:山田和也
翻訳・訳詞:高橋亜子
音楽監督:玉麻尚一
振付:青木美保
エグゼクティブプロデューサー:武田光弘
■特設サイト:https://www.jnc.nichigei.ac.jp/news/3458.html