back number「クリスマスソング」がビルボード月間総合チャートの11月首位に 年間チャートとの関係から見る中長期スパンでのヒットの動向に注目
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ビルボードジャパンが毎週発表している総合JAPAN Hot100。2015年11月の月間総合Hot100首位は、back numberの「クリスマスソング」となった。
CDセールスをはじめとする複数のデータを合算した国内唯一の総合チャートであるJAPAN Hot100。「クリスマスソング」はフジテレビの“月9”枠ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』の主題歌としてリリース前からTwitter等で話題となり、11月18日のCDリリースに先駆けて11月2日付けチャートから初登場。今回の集計期間中も、Twitterのチャート上では「1位(11/9付)→1位(11/16付)→1位(11/23付)→2位(11/30付)→2位(12/7付)」と推移、圧倒的なリスナーの支持を見せつけた(※表1)。その結果、CDおよびダウンロードでのポイントは2週分のみ(11/30付、12/7付)だったにも関わらず見事、月間総合首位となった。
月間2位となった乃木坂46「今、話したい誰かがいる」、3位となったPerfume「STAR TRAIN」も、「クリスマスソング」同様にCD発売前からTwitterで話題になった(※表2/3)。back numberと乃木坂46は映画やドラマとの大型タイアップ、Perfumeはグループの結成15周年に引っ掛けた大型プロモーションがその火付け役だが、それがしっかりと効いていることが発売前のTwitterの動きからも読み取れる(加えて、乃木坂46はCDの前にデジタルを解禁する方法で、より中期的な話題作りも心掛けた)。結果的に世間を巻き込む動きに発展したかどうかは、やはりロングスパンで見た方が明快に分かる。
その上で、先日12月11日に発表された年間チャート上で、上記の3曲はどうなっただろう。back number「クリスマスソング」は年間53位、乃木坂46「今、話したい誰かがいる」は43位、Perfume「STAR TRAIN」は95位。発売が遅い「クリスマスソング」はやや不利だが、それでも3曲とも100位以内でしっかり結果を残している。週区切りの結果とともに、より長いスパンでのヒット動向に、来年以降より大きな注目が集まりそうだ。
◎ビルボード月間総合チャート(2015年11月)
1位 back number「クリスマスソング」
2位 乃木坂46「今、話したい誰かがいる」
3位 Perfume「STAR TRAIN」
4位 KinKi Kids「夢を見れば傷つくこともある」
5位 EXO「Love Me Right~romantic universe~」
※集計期間:2015年10月26日~2015年11月29日