稲垣吾郎が中年探偵に 恋のときめきとせつなさを描く、ミュージカル・コメディ『恋のすべて』の上演が決定
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稲垣吾郎
2022年2月11日(金・祝)~2月27日(日)東京建物Brillia HALLにて、稲垣吾郎出演のミュージカル・コメディ『恋のすべて』が上演されることが決定した。
物語の舞台は、1930年代、アメリカの或る都市。探偵事務所に奇妙な依頼人が現れ、「娘を恋に落としてくれ」と頼んだことから、探偵のスウィンギングな一夜が始まる……。
本公演の作・演出は、稲垣吾郎作品ではおなじみの鈴木聡。2007年に鈴木聡が書いた『魔法の万年筆』から15年。音楽監督に青柳誠を迎え、「恋と音楽」シリーズから続くバンドメンバーとともに、最高におしゃれで楽しい大人のコメディ・ミュージカルをおくる。
出演者は稲垣のほか、花乃まりあ、石田ニコル、松田凌、北村岳子、羽場裕一。そのほか、バンドメンバーとして青柳誠(pf)、高橋香織(vln)、バカボン鈴木(b)、三好“3吉”功郎(g)、仙波清彦(perc)が演奏する。
ニック・テイラー(稲垣吾郎)は探偵。過去に大切な探偵仲間シドを事件で亡くしている。シドの未亡人に送金しているためいつもお金がない。
クラーク・キャンピオン(羽場裕一)は、手広く事業を行う経営者。コニー(花乃まりあ)という箱入り娘がいるが、最近、テディ・モーリー(松田凌)という若者が娘の周りをうろついていることを苦々しく思っている。ただ、富豪の未亡人でテディの母、カミラ・モーリー(北村岳子)に工場への投資を頼んでいる手前、テディを追い払うことはできない。テディはどうやらコニーの20歳の誕生日にプロポーズをしようとしているらしい。クラークは、カミラからの投資の契約が終了するまで、コニーをテディから遠ざけるという任務をニックに依頼する。「娘を君との恋に落としてくれ」。破格の依頼料に、仕事を引き受けるニック。一緒に時を過ごすうち、二人の間には「恋のような感じ」が漂いはじめる……。さらにクラークは、自分の愛人ザラ・エイミス(石田ニコル)を使ってテディを誘惑しようとする。
やがてカミラはテキサスの油田開発事業への投資が失敗し財産を失う。クラークも缶ビール事業が失敗に終わり財産を失う。損得抜きの関係の中で二人の間には心の交流が生まれるのだが……。
鈴木聡 コメント
1920年代から1930年代のアメリカ文化に惹かれます。狂騒のジャズエイジから、ほっと一息ついたラジオデイズへ。華やかでスタイリッシュ、それでいて、繊細でせつない。だからでしょうか、この時代、稲垣吾郎さんに似合う感じがするのです。以前、この時代を舞台にした吾郎さんの芝居を僕は書いています。『魔法の万年筆』。この時はフィッツジェラルドに憧れる若き小説家を演じてもらいました。あれから15年。『恋のすべて』では、大人の渋さを身につけた吾郎さんに、世間の裏表を知る中年探偵を演じて貰おうと思います。ある日、彼の探偵事務所に奇妙な依頼人が現れる。「娘を恋に落としてくれ」。お金が欲しい彼は気乗りせぬまま引き受けるのですが……。たった一夜の物語です。ワンナイトで、恋のときめきとせつなさをたっぷり描きたいと思います。お相手役の花乃まりあさんをはじめ、最高の俳優陣が集まってくれました。音楽監督の青柳誠さんと「恋と音楽」シリーズでもおなじみのバンドメンバーがゴキゲンな音楽をお届けします。笑いとロマンティックいっぱいの大人のエンターテインメント。約束します、絶対、楽しい。是非、ご覧ください。
稲垣吾郎 コメント
鈴木聡さん作・演出作品に出演させていただいてから15年。毎回とても素敵な役でしたが、
「依頼内容は恋に落とすこと」、こんな素敵な任務を果たす探偵役は初めてです。
誠実さと共にちょっと抜けたところもあって、演技も得意な探偵ニックは、果たして素敵な女性を恋に落とすことができるのでしょうか。自分自身との共通点も多く、僕も既にそうであるように、皆さんがニックという役を愛してくださると幸せです。