日本各地の酒蔵から101銘柄の日本酒が秋葉原に集結! 『TOKYO SAKE FESTIVAL 2021』開催中
TOKYO SAKE FESTIVAL 2021
TOKYO SAKE FESTIVAL 2021
2021.12.16-19 秋葉原UDX アキバ・スクエア
コロナ禍で長らく中止・延期を余儀なくされていたお酒のイベントが、ようやく日常へと帰って来た。12月16日(木)から19日(日)まで秋葉原UDX アキバ・スクエアで開催されている『TOKYO SAKE FESTIVAL 2021』は日本酒ファン待望のイベント。取るものもとりあえず、初日の平日昼間に駆けつけると、すでに熱心なファンが入場列を作っている(もちろんソーシャルディスタンスはとられている)。会場前には日本酒販売コーナーもあり、一足早く正月が来たような華やぎがなんともうれしい雰囲気だ。
会場の秋葉原UDX アキバ・スクエアは大きめのライブハウスほどの空間で、入口から時計回りに、101蔵もの蔵元が提供する酒瓶がずらりと並ぶ試飲コーナー、ライブステージ、アイドル/バンド/ゲームなどのコラボ酒コーナー、そして海産物やつまみを売るショップがフロアをぐるりと取り囲む。あちこちに酒樽が積まれ、酒呑みムードをぐっと盛り上げる中、まずは試飲コーナー脇に置かれた蔵元一覧ボードでお目当ての銘柄をチェック。しかしあまりに数が多く目移りしかしないので、とりあえず「最北の酒」から攻めることに決定。滞在時間(今回は2時間入れ替え制)とアルコール摂取量(お酒は適度に楽しむもの)に制限があるこうしたイベントでは、「テーマを決める」ことも一つの方法だろう。
この日最北の蔵元、北海道・高砂酒造の純米吟醸酒「国士無双」は、キリリとした辛口の第一印象に続き、ふくよかな甘みが立ち上って来る豊かな味わい。なるほど北の国のお酒らしい奥ゆかしさがあるかもと思いつつ、次は一気に「最南の酒」を求めて試飲コーナーの反対側へ。大分県・八鹿酒造「八鹿純米大吟醸 金」は、大吟醸でありながらパンチのある辛口とコクで、なるほど南の国のお酒らしく力強さと濃厚さがあるものだと思う。たぶんラベルを変えれば真逆の感想になるかもしれない素人の舌を自覚しつつ、同行者に向けて好き勝手に食レポめいたことを言ってみる。品評会ではないのだから思うがまま、試飲イベントは“自由に楽しむ”ことが肝要だ。ちなみに本当の“最南の酒”は鹿児島県喜界島の蔵元のものが飲めるのだが、焼酎なので今回はあえて外してみた。ちょっぴり残念。
会場内ではつまみを食べながらの試飲も可能とのことで、東北の海産物を集めた販売ブースからうまそうなものをみつくろって日本酒とのマリアージュを試みたが、これが大正解。福島県・第七酒造の「純米生酛 山田錦」と「めひかりの開き干し」の相性は抜群で、宮城県・仙台伊達家勝山酒造「純米大吟醸 勝山 献」と「ほや酔明」の組み合わせも実にオツなもの。震災から未だ復興途上のうまいものを食す、それだけで酒の味がちょっぴり優しくなったように感じたのは気のせいだろうか。
ここで、音楽CDで言うところの「ジャケ買い」、つまり「ラベル買い」に挑戦。101種の酒瓶のラベルはどれもカラフルで見ているだけで楽しいものだが、ダントツに目立っていた岩手県・喜久盛酒造「タクシードライバー」に目を付ける。名前も変わっているが、マジックで書いたような大きなロゴと、人の顔のイラストがなんともインパクト大のこのお酒。がっちり力強い作りで、やや甘めの濃い味わいがどーんと口の中に広がる、中身もなかなかのインパクト。名前の由来を知っている人がその場にいなかったので聞きそびれたが、記憶に残る酒になった。
こんなふうに楽しく試飲をしている間も、ライブステージではカントリーバンドのご機嫌な生演奏と、フロアではダンサーたちが軽やかにステップを披露して気分を盛り上げる。会場の一角にはIWC(インターナショナルワインチャレンジ)のSAKE部門の「2021年チャンピオンサケ」に選ばれた、諏訪御湖鶴酒造場「御湖鶴 純米吟醸 山恵錦」をはじめ、歴代IWCトロフィー受賞酒の試飲ができるコーナーもある。さらにその隣にはAKB48、STU48のアイドル勢、V系バンドなどがプロデュースするスペシャルボトルがずらり。ふと気が付けば、自身がプロデュースする「名人酒」を出品している元祖ゲーマーの高橋名人がステージに上がり、軽妙なトークで笑いを誘っている。なかなかのカオス、もとい、情報量の多さに目移りさせられ、101蔵の酒にも目移りさせられ、あっという間に2時間が過ぎてゆく。
試飲用カップはおちょこ1杯弱程度のプラカップなので、たしなむ程度の方もイケる口の方もマイペースで楽しめる。一人でじっくりと、はたまた友人グループで和やかに、どちらも有りだ。イベントは最終日に向けてさらに盛り上がっていくことが予想されるが、会場内メインステージや会場外の野外広場ステージでも、多くの日替わりゲストが駆けつけてパフォーマンスを披露する予定。公式サイトとツイッターをチェックしよう。さらに、アイドルたちがプロデュースするコラボ日本酒は、イベント終了後も公式サイトで予約を受け付けているのでゆっくりと品定めも可能だ。
とにもかくにも、コロナ禍で長らく中止・延期を余儀なくされていた日本酒イベントが、ようやく日常へと帰って来たことを喜ぼう。『Tokyo Sake Festival2021』の開催を祝し、幸せをかみしめながら杯を干したい。
なお、イープラスお酒販売サイトでは『TOKYO SAKE FESTIVAL 2021』出展の101酒蔵から約300種類の日本酒を限定販売している。
取材・文=宮本英夫 撮影=SPICE編集部
イベント情報
会期:12月16日(木)・17日(金)・18日(土)・19日(日)
会場:秋葉原UDX アキバ・スクエア
出演:細川たかし、 荒井麻珠、 AKB48(大西桃香)、 STU48(石田みなみ、 今村美月、 谷口茉妃菜、 中村舞、 兵頭葵、 矢野帆夏)、 0.1gの誤算、 双極スペクトラム、 秋山眞人(国際気能法研究所代表、 超常現象研究家)&三上丈晴(月刊ムー編集長)、 田中あいみ、 FLS 他
イベント応援団:高橋名人(常駐)・もえのあずき・猫ひろし
公式サイト: https://tokyo-sakefes.jp
■料金
・一般入場(2時間入れ替え枠制)3,300円(税込)
販売期間:10月9日(土)10:00~
お申込みURL: https://eplus.jp/sf/detail/3507440001-P0030001
■TSF2021 新型コロナウイルス感染症対策本部を設置
(株式会社エコレイ https://www.ecoray.co.jp/ )
10種以上の最新鋭のコロナ対策複数機器を会場に配置いたします。 TSF2021は酒蔵が製造した消毒液をはじめ様々なコロナ対策の会社がイベントを通じて最新鋭の開発機器を駆使してお客様の安全を図り、 参加・実践いたします。 入口の検温・消毒という通常の形式はもちろん会場内全ての場所を最新の消毒対策のシステムでお客様をお迎えいたします。