『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランドの“スパイダーマンとしての資質”とは? マーベル ケヴィン・ファイギ氏が語る
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 (C)2021 CTMG.(C)&TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2022年1月7日(金)公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から、プロデューサーのケヴィン・ファイギ氏による主演のトム・ホランドについてのコメントが到着した。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、トム・ホランドがスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じる映画の最新作。『アベンジャーズ』などを中心としたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に合流したシリーズ第3作だ。2017年の『スパイダーマン:ホームカミング』、2019年『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に続き、ジョン・ワッツ監督がメガホンをとる本作では、世界中に正体を明かされた主人公=ピーター・パーカー(トム・ホランド)が、ドクター・ストレンジ(べネディクト・カンバーバッチ)に自らがスパイダーマンであることを人々の記憶から消すよう依頼。ところが、ドクター・ストレンジが呪文を唱えると、時空が歪み“マルチバース(多次元宇宙)”が出現。それぞれの世界から、過去のヴィランたちが呼び寄せられてしまう。
スパイダーマンは、普通の高校生が様々な葛藤や悲しみを乗り越えながら、ヒーローとして成長していくキャラクター。過去2シリーズの映画では、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドが演じてきた。そんな中、当時ほぼ無名だったトム・ホランドはなぜあらたなスパイダーマンに抜擢されたのか? 今回はマーベル・スタジオ社長であり本作の制作プロデューサーでもあるケヴィン・ファイギ氏は、過去のインタビューで彼の資質に触れている。
MCUを立ちあげたプロデューサーのファイギ氏は、「制作プロデューサーのエイミー・パスカルに会って、スパイダーマンの映画を一緒に作り、MCUに登場させようと最初に打診したとき、そして彼女とソニーの了解を得て、(ソニー・ピクチャーズのCEO)トム・ロスマンが参加し信じてくれたとき、大きなプレッシャーだった。人々にイエスと言ってもらうことと、自分が話していたことを実現するというのは別のことだ。そのための最初のステップがキャスティングで、一緒に成長していける、他のマーベルヒーローと対等に演じることができる最年少のピーター・パーカーを見つけよう、というものだった」と、明かしている。
『スパイダーマン:ホームカミング』より (C)2017 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved. MARVEL and all related character names: (C)& TM 2021 MARVEL.
また、新たなスパイダーマンが登場することとなった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の撮影中についても言及。ファイギ氏は「そのためには、トニー・スタークが重要な役割を果たすことがわかっていた。当時『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』はすでに撮影中だったが、ピーター・パーカーをキャスティングしてこの作品の最初の撮影に参加させることができるかどうかわからなかった。しかし、我々はそのために全力を尽くしたかった。そこで、5人の俳優を現地に送り、ロバート・ダウニー・Jr.と一緒に台本の読み合わせをしてもらったんだ。特に他の俳優と自分の時間に対して、彼はいつも寛大だったよ。そして、その読み合わせで候補を絞っていった。クリス・エヴァンスともさらに行った。そしてトム・ホランドは素晴らしいピーター・パーカーであるだけでなく、信じられないほど素晴らしいスパイダーマンであることが明らかになったんだ。彼は俳優としての素晴らしい才能と、優秀な体操選手とスタントパフォーマーとしての能力の両方を持っていたからだ。それは嬉しいボーナスであり、我々を驚かせ続けている」と、ホランド運動神経の良さも資質のひとつとして挙げている。
さらに、ファイギ氏は撮影当時を振り返り、「彼はエヴァンスの目の前で大宙返りをして、とても驚かせたことを覚えているよ。彼は目の前で起きたことが信じられなかったようだね。そして、先ほども言ったように、若きトム・ホランドとロバート・ダウニー・Jr.が初めて交流したときに起こる強力な化学反応は、まさに若きピーター・パーカーとトニー・スタークが初めて交流するときのものだった」と、秘話を交えながらスパイダーマンとしてのホランドの素質について明かしている。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日(金)全国の映画館にて公開。