Knight A - 騎士A - 自分たちの気持ちに嘘をつかず、リスナーと共に歩み続ける彼らの二度目の横浜アリーナワンマンを観た
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Re:Night - KnightA/騎士A - ONE-MAN LIVE『Dead Or Alive』昼公演
2021.12.27 横浜アリーナ
わずか3か月前に、横浜アリーナのステージに立ったばかりのKnight A - 騎士A -(ナイトエー)。ユニットの底力と驚異の進化スピードを見せつけられたあの日の衝撃は、またもや更新されることとなった。
『Re:Night - KnightA/騎士A - ONE-MAN LIVE『Dead Or Alive』』と題したグループ3度目のワンマンライブは、神奈川・横浜アリーナでのキャリア初となる昼・夜1日2回公演。ここでは、昼公演の模様をお伝えする。
カウントダウンでオーディエンスの期待感が煽られる中、ステージ上段のスクリーンが上がると、そこには6人の姿が。「横浜アリーナ、いくぞ!」と気勢をあげた1曲目は、「トップシークレット」だ。前回の横浜アリーナ公演で時間的に披露することができなかった「トップシークレット」を、いきなり頭に持ってくるとは! バンドサウンドにがっちり支えられながら、それぞれに鮮やかな色を放つ歌声をつないで重ねて、個々のメンバーカラーを配したマントを翻しながらダンスしていく6人。歌にもダンスにも、3か月でますます磨きがかかったことがよくわかる。
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続く「ヤミィ」は、12月18日にMVが公開されたばかりのオリジナル楽曲。演出のファイヤーボールが勢いよく噴き上がる中、攻撃的なワードをラップでたたみかけながら、急接近したり、肩を組んだり、アイコンタクトをしたり。配信同様、ステージにも6人をしっかりと結ぶ信頼感がにじむ。
ドープな重低音に6人の歌声が映える「PLAYER」。歌声も表情もあまりに艶っぽい「Daydream」。8月にリリースされた1stミニアルバム『The Night』に収録のオリジナルナンバーは、ライブでよりいっそう魅力を増していく。まだ声を出すことはできないけれど、メンバーカラーを灯して揺れるペンライトの光がオーディエンスの高揚を物語っている。
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「今回のライブではプレゼントがあります!」とそうまが言って、そうま×しゆん、てるとくん×まひとくん。、ゆきむら。×ばぁうという3組に分かれてのコラボレーションパートでは、Knight A - 騎士A -のライブで初めてトロッコが登場。「厨病激発ボーイ」でステージ左右から個別でトロッコに乗り込み歌いながらアリーナ後方へと移動、サブステージで合流して、背中合わせで「せーの」から「愛してる!」と全力告白、一瞬の恋人手つなぎでもオーディエンスを悶えさせて、「KING」ではサブステージがせり上がり一番後ろのリスナーまで魅了したそうま×しゆん。「メンタルチェンソー」でメインステージからトロッコに乗り込み、サブステージで合流した瞬間に熱烈ハグをして、2人にぴったりな胸キュンソング「ロメオ」でしびれさせた、てるとくん×まひとくん。。まずはサブステージに現れて意表を突いたゆきむら。×ばぁうは、「劣等上等」のラップのかけ合いや強烈な巻き舌、“一抜けよさらば”でそろって腕を高く上げる仕草でも惹きつけて、トロッコでメインステージへと向かった「虎視眈々」が想起させたのは、王の帰還。アリーナ規模の会場では座席によってステージを遠く感じてしまうが、粋な計らいによってぐっと近くに感じられた6人の姿を、この日のオーディエンスは決して忘れないだろう。
ステージに残ったばぁうが、「最強のメンバーを召喚します」と招いたのはまひとくん。。登場するやいなや、「実はさ、好きな人がいるんだよ。名前を言うね!」とその名を呼んだのは、てるとくんだ。「俺のほうが愛せる」とアピールするばぁうに、「誰にでも言うじゃん(笑)」と素っ気ないてるとくんは、「ずっと前から好きです」とまひとくん。に告げられると、即座に心を開いて抱擁。悔しがるばぁう。しかし、最後は抱き合う3人。お約束の三角関係がどうにも微笑ましいばぁう×てるとくん×まひとくん。が一緒に歌ったのは、「惑星ループ」だ。歌い方も、振り付けも、3人で向き合う姿も、かわいいの極みじゃないか。
そんなばぁう×てるとくん×まひとくん。が「来るぞ、やつらが」と言い残してステージを去ると、「来たぞ(笑)」と言って現れたのは、しゆん、ゆきむら。、そうまだ。アリーナからスタンドまでペンライトの光が数多瞬く客席に感動した3人は、カメラ目線で「さっきの3人に負けないファンサ」をたっぷりして、「ヒバナ」へ。こちらは、エモいの極みじゃないか。
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「Night Escape」は、12月25日にMVが公開されたばかりのオリジナル曲。旬なシティポップテイストさえも、自分たちのものにしてしまうとは。ポジションチェンジもなめらかで、“ドライブダンス”も目に楽しい。『The Night』で多彩な表現力を発揮した6人は、「ヤミィ」、そして「Night Escape」と、またまた新たな扉を開けてしまったようだ。
オーディエンスとの記念撮影をはさみ、歌力で圧倒したのは「Answer」と「The Night」。フェイクもビブラートもファルセットも操って、ダンスまで。気づけば早くも本編ラスト、今回のライブで際立ったのはテンポのよさだ。歌っているときのギャップに何度でも驚かされる、幕間映像や止まらないジャレ合いトークも、Knight A - 騎士A -らしくて楽しいけれど。リスナーのために動画投稿や配信を行いながら、この3か月、再び横浜アリーナに立つために相当な覚悟で準備やレッスンをしてきたのだろう。歌で、パフォーマンスで魅せる!という6人の矜持は、感動的ですらあった。
アンコールでは、胸の内にある熱い想いを言葉にしていった6人。
しゆん「昼の部に来た子に向けて、話すね。みんな、いろんな悩みや不安があるだろうし、こうやって好き勝手に活動をしている俺もそう。でも、認めてもらえばそれは喜びになるし、生き甲斐になる。俺は、おまえらの不安や恐怖を消し通せるような存在、光でありたい。今日のライブも楽しいっていう気持ちだけで終わらせずに、かけがえのないものとしておまえらの人生にも刻みたい。Knight A - 騎士A –でも、個人でも、そういう活動をこれからもしていくから」
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まひとくん。「みんながペンライトをたくさん振ってくれて……どんなイルミネーションよりキレイで価値のある景色! 僕たちのことを好きだから、今日ここに足を運んでくれたと思うんだけど。君の心にある“好き”を、今日のこの気持ちを、僕は本当に大事にしてほしい。そして、インターネットの世界でお会いしましょう」
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ばぁう「ここに立てたのは、君が俺たちについてきてくれて、言葉を届けてくれたおかげ。マジでありがとう! ここまで足を運んでくれた行動力が俺たちはすごく嬉しいし、その勇気や行動力があれば、これからも悩んでだときに一歩を踏み出せると思う。そのときは、俺たちが絶対君たちの背中を押してあげるから。これからも、俺たちについてきてほしい」
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ゆきむら。「何回でも言うけど、明日死ぬかもしれないからめっちゃ手を振って! (客席を眺めながら)3150、サイコーです(笑)。今日も、おまえの選択肢は間違ってない。ゆきむら。も日々血迷ったり悩んだりすること、全然ある。でも、今日ここに立ったこと、Knight A - 騎士A –に入ったこと、ゆきむら。であること、この人生に悔いがないです。そう思わせてくれて、本当にありがとう。……なんかエモい(笑)。やられる前にやる、死にたいより殺したい精神でいこうぜ!」
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てるとくん「配信やSNSで毎日会ってはいるけど、こうして目の前にみんながいてくれるとすごくグっとくる。僕は、1日1日の思い出を大切にしていて。今日は、その1ページが更新されました。僕の人生はこの活動で本当に変えられたし、みんなの言葉や存在、気持ちは伝わってます。本当にありがとう」
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そうま「結成以来、いろんな初めてがありました。初投稿、初ライブ、初めての192時間リレー生放送、初めての横浜アリーナ、今回の初めての昼夜2公演。これからも、止まらないよ。挑戦を続けて、重ねていくたくさんの初めてが君たちの記憶になって、思い出になるだろうから。誰かになにを言われても関係ない、“好き”っていう気持ちがあればそれでいい。君たちのことを離さずに、悔いなく生きて進んでいくから、俺たちの初めてをこの先ももらってください」
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自らの気持ちに嘘をつかず。いつだってリスナーと共に。
それぞれのメンバーカラーを配した扇を手に取り、「これがあるということは……」と言って最後に披露したのは、『The Night』の幕開けを飾る「決戦エンドレス」。和情緒の中で雅やかに舞いながら、響かせ絡ませる6つの美声。“Dead or Alive”=死ぬか生きるかという覚悟、“「何者」にもなれないなら 「自分」を呼び覚ませ”という覚醒。やっぱり、最強の6人だ。
2022年春にはフルアルバムをリリースし、4月2日と3日に千葉・幕張メッセで2デイズワンマンライブを開催することも決定したKnight A - 騎士A –。志高く、誇り高く、騎士たちは道を切り拓いていく。
文=杉江優花 撮影=林晋介、東美樹
セットリスト
2021.12.27 横浜アリーナ
1. トップシークレット
2. ヤミィ
3. PLAYER
4. Daydream
5. 厨病激発ボーイ
6. KING
7. メンタルチェンソー
8. ロメオ
9. 劣等上等
10. 虎視眈々
11. 惑星ループ
12. ヒバナ
13. Night Escape
14. Answer
15. The Night
[ENCORE]
16. 決戦エンドレス
リリース情報
2022年春発売
ライブ情報
2022年4月2日(土) / 3日(日)
幕張メッセ国際展示場7〜8ホール
※詳細は後日告知解禁