新国立劇場、2021/2022 シーズンオペラ 世界中で愛される悲恋の物語『椿姫』を上演

2022.2.4
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新国立劇場『椿姫』より   撮影:寺司正彦

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2022年3月10日(木)~3月21日(月)新国立劇場 オペラパレスにて、2021/2022 シーズンオペラ G. ヴェルディ『椿姫』が上演される。

本作は、世界中で不動の人気を誇る傑作オペラ。華やかなパリ社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタの純愛と哀しい運命を描き、「乾杯の歌」をはじめ、「ああ、そは彼の人か~花から花へ」「プロヴァンスの海と陸」など名曲揃いの人気作品だ。演出のヴァンサン・ブサールは色彩にこだわる洗練されたビジュアルの舞台に定評があり、この『椿姫』でもその美的センスを発揮。鏡を用いた効果的な舞台で心象風景を描出し、男性社会に誇り高く生きる女性の姿を印象付ける。

中村恵理

悲劇のヒロイン、ヴィオレッタに出演するのは世界のソプラノとして飛躍する中村恵理。ヴィオレッタは近年レパートリーの中核に据えている役で、ドラマティックな感情表現が持ち味の中村恵理のヴィオレッタには、心揺さぶられるだろう。アルフレードにはイタリアで躍進中の新進テノール、マッテオ・デソーレ、ジェルモンにはイタリアの主要劇場で活躍する実力派ゲジム・ミシュケタが出演。指揮は元ポーランド国立歌劇場音楽監督で、精緻な音楽創りが高評価を得ているアンドリー・ユルケヴィチが務める。

新国立劇場『椿姫』より   撮影:寺司正彦

 
<あらすじ>
【第1幕】 パリ社交界の華である高級娼婦ヴィオレッタは、肺の病で先が長くないことを悟っている。
今夜も自宅のサロンでパーティを開催。ガストン子爵が、青年アルフレードを連れてくる。彼は「1年前にあなたを見て以来ずっと恋している」と真摯にヴィオレッタに告白するのだった。ひとりになったヴィオレッタは、今まで経験したことのない、心からの愛の告白に心ときめくが、たかが愛のために享楽的な人生は捨てられない、と我に返る。

【第2幕】 アルフレードとの愛を選んだヴィオレッタは、パリ郊外の田舎で彼と静かに暮らしているが、生活費のため全財産を競売にかけようとしていた。それを知ったアルフレードは競売を止めさせようとパリへ向かう。すれ違いでヴィオレッタが帰宅すると、家にはアルフレードの父ジェルモンが。アルフレードの妹の縁談を成立させるため、息子と別れるようジェルモンは頼む。今は彼との愛だけが生きる希望であるヴィオレッタは、はじめ拒むが承諾し、別れの手紙を書いて家を出る。事情を知らないアルフレードは手紙に愕然とし、父が「一緒に故郷に戻ろう」と慰めても聴く耳をもたない。アルフレードは怒りが収まらず、夜会の大勢の客の前でヴィオレッタを罵倒する。彼女は絶望に打ちのめされる。

【第3幕】 1ヵ月後。死の床に伏しているヴィオレッタ。そこに、父ジェルモンからすべてを聞いたアルフレードが来て、許しを乞い、パリを離れて一緒に暮らそうと語る。ヴィオレッタは愛する人に囲まれ息絶える。

 

公演情報

新国立劇場 2021/2022 シーズンオペラ
G. ヴェルディ
『椿姫』
Giuseppe VERDI / La Traviata
全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
 
日程:2022年3月10日(木)~3月21日(月)
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約2時間40分(休憩含む)
 
スタッフ
【指揮】アンドリー・ユルケヴィチ
【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール
【美術】ヴァンサン・ルメール
【照明】グイド・レヴィ
【ムーブメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】斉藤美穂
 
キャスト
【ヴィオレッタ】中村恵理
【アルフレード】マッテオ・デソーレ
【ジェルモン】ゲジム・ミシュケタ
【フローラ】加賀ひとみ
【ガストン子爵】金山京介
【ドゥフォール男爵】成田博之
【ドビニー侯爵】与那城 敬
【医師グランヴィル】久保田真澄
【アンニーナ】森山京子
【ジュゼッペ】中川誠宏
【使者】千葉裕一
【フローラの召使い】上野裕之
 
【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
【芸術監督】大野和士
 
料金】 S:27,500円 ・ A:22,000円 ・ B:15,400円 ・ C:8,800円 ・ D:5,500円・ Z:1,650円
※新型コロナウイルス感染症拡大予防対策を講じた新時代の生活様式に基づき、演出の一部を変更して上演します。
※招聘キャスト、指揮者につきましては、出入国制限の状況により変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。