• トップ
  • 舞台
  • 時代を彩る名女優の姿をもう一度 テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」2月25日(金)より公開

時代を彩る名女優の姿をもう一度 テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」2月25日(金)より公開

2022.2.16
ニュース
舞台
映画

テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」

画像を全て表示(13件)


2022年2月25日(金)より、誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム、テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」が、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開する。

往年の映画ファンには古き良き時代の思い出の作品を再びスクリーンで堪能する喜びを、これまで旧作に馴染みのなかった若い世代にはクラシック映画の素晴らしさを年2回の特集上映でお届けする「テアトル・クラシックス」。

第1弾は「ミュージカル映画」特集として、20世紀初頭のセントルイスを舞台にした、心温まるファミリー・ミュージカル『若草の頃』、ミュージカルスターのジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが初共演を果たし、ダンスを通して語られるロマンスを描く『イースター・パレード』、ジーン・ケリーが主演を務め、第24回アカデミー賞で作品賞を含む6部門に輝いた、第二次世界大戦終結直後のパリで、画家を目指すアメリカ人の青年とパリジェンヌの女性の恋愛を描く『巴里のアメリカ人』、マリリン・モンローとジェーン・ラッセルが主演を務め、お金持ちと結婚してゴージャスな生活を送ることを夢見る、二人のショーガールが巻き起こす恋愛喜劇『紳士は金髪がお好き』、グレース・ケリー最後の映画出演作で、互いに未練の残る元夫婦が繰り広げる恋の三角関係を描いたロマンティック・コメディ『上流社会』というハリウッド・ミュージカル映画全盛期の作品と、売れないソプラノ歌手が女装の男性歌手としてスターになったために巻き起こる珍騒動を描いた『ビクター/ビクトリア』という80年代の傑作ミュージカルを加えた全6作品を一挙上映する。

『若草の頃』より

『イースター・パレード』より

『巴里のアメリカ人』より

『紳士は金髪がお好き』より

『上流社会』より

『ビクター・ビクトリア』より

女優にフォーカスをあてて各作品を紹介すると、『オズの魔法使い』から5年、22歳になったジュディ・ガーランドが次女のエスターを演じたのが『若草のころ』。

『若草のころ』より ジュディ・ガーランド

抜群の歌唱力と、なんといっても大人になった彼女がとてもチャーミングに映し出される。去年劇場公開された『ジュディ 虹の彼方に』で初めて知ったという方も多いはず。この作品がきっかけで、ヴィンセント・ミネリ監督とジュディ・ガーランドは結婚、二人の間に生まれた子が、ライザ・ミネリだ。

『イースター・パレード』より ジュディ・ガーランド

その後、ミュージカル界の大スターになったジュディ・ガーランドと、引退を声明していたフレッド・アステアが見事にカムバックして初共演したのが『イースター・パレード』。MGMのミュージカルでも、ひときわ明るく陽気な作品で楽しさあふれる伝説のミュージカルとなった。

ミュージカル映画の金字塔『雨に唄えば』と『巴里のアメリカ人』で大スターとなったジーン・ケリーの相手役を務めたのが、当時19歳のフランスから来た新人レスリー・キャロン。『ラ・ラ・ランド』でトランペットの演奏シーンの後、ミアとセブがセーヌ川を歩くシーンは、『巴里のアメリカ人』での妄想シーンへのオマージュだという。

『巴里のアメリカ人』より レスリー・キャロン

当初は、シド・チャリシーが出演予定だったが妊娠したため、ジーン・ケリーが新人であるレスリー・キャロンを見つけてきたと言われている。

マリリン・モンローをスターダムに押し上げた1本でもある『紳士は金髪がお好き』。金髪のマリリン・モンローと黒髪のジェーン・ラッセルというアメリカ二大セックスシンボルの共演が話題となった。マドンナの『マテリアル・ガール』のミュージック・ビデオやニコール・キッドマン演じる『ムーランルージュ』など、数多くの作品でオマージュされている。

『紳士は金髪がお好き』より マリリン・モンロー、ジェーン・ラッセル

『上流社会』はグレース・ケリーがモナコ公国のレーニエ公と婚約後に出演した、女優としての最後の作品。ルイ・アームストロング、ビング・クロスビー、フランク・シナトラという豪華共演者のほか、ドレスや婚約指輪を身につけたグレースの美しさが語り継がれている。ニコール・キッドマン主演の映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』でもモデルとなった。

『上流社会』より グレース・ケリー

『ビクター/ビクトリア』のジュリー・アンドリュースは、彼女の歌唱力、コメディエンヌとしての才能、そして女性的な一面と共にある男っぽさを余すところ無く表現し、アカデミー賞でも7部門にノミネートされるヒット作となった。『マイ・フェア・レディ』、『メリー・ポピンズ』や、『サウンド・オブ・ミュージック』など、日本でも馴染み深い作品に数多く出演しており、今もなお女優や司会などで活躍している。

『ビクタービクトリア』より ジュリー・アンドリュース

時代を彩った名女優の姿を観るだけでも十分楽しめるテアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」は、2月25日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。

上映情報

テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」
 
2022年2月25日(金)より シネ・リーブル池袋 ほか全国順次公開
 
『若草の頃』
[1944年|113分|アメリカ|原題:Meet Me in St. Louis]
★第17回 アカデミー賞(1945年) 脚色賞/撮影賞(カラー)/
作曲賞(ミュージカル)/歌曲賞 ノミネート
監督:ヴィンセント・ミネリ 原作:サリー・ベンソン 脚色:アービング・ブレッチャー、フレッド・F・フィンクルホフ 製作:アーサー・フリード 撮影:ジョージ・J・フォルシー 音楽:ジョージー・ストール
出演:ジュディ・ガーランド、マーガレット・オブライエン、メアリー・アスター、ルシル・ブレマー、トム・ドレイク
 
『イースター・パレード』
[1948年|103分|アメリカ|原題:Easter Parade]
★第21回 アカデミー賞(1949年) 作曲賞(ミュージカル) 受賞
監督:チャールズ・ウォルターズ 原作:フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット 脚色:シドニー・シェルダン、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット 製作:アーサー・フリード 撮影:ハリー・ストラドリング 作詞・作曲:アーヴィング・バーリン 振付:ロバート・アルトン
出演:ジュディ・ガーランド、フレッド・アステア、ピーター・ローフォード、アン・ミラー
 
『巴里のアメリカ人』
[1951年|113分|アメリカ|原題:An American in Paris]
★第24回 アカデミー賞(1952年) 作品賞/脚本賞/撮影賞/作曲賞/美術賞/衣裳デザイン賞 受賞
監督:ヴィンセント・ミネリ 脚本・原作:アラン・ジェイ・ラーナー 製作:アーサー・フリード 
撮影:アルフレッド・ギルクス 音楽:ジョージ・ガーシュウィン 振付:ジーン・ケリー
出演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント、ジョルジュ・ゲタリー
 
『紳士は金髪がお好き』
 [1953年|91分|アメリカ|原題:Gentleman Prefer Blondes]
監督:ハワード・ホークス 製作:ソル・C・シーゲル 原作:ジョゼフ・フィルズ、アニタ・ルース 
撮影:ハリー・J・ワイルド 音楽:ライオネル・ニューマン、ジュール・スタイン
出演:ジェーン・ラッセル、マリリン・モンロー、チャールズ・コバーン
 
『上流社会』
[1956年|111分|アメリカ|原題:High Society] 
★第29回 アカデミー賞(1957年) 作曲賞(ミュージカル)/歌曲賞 ノミネート
監督: チャールズ・ウォルターズ 原作:フィリップ・バリー 脚色:ジョン・パトリック 
製作:ソル・C・シーゲル 撮影:ポール・C・ボーゲル 音楽:コール・ポーター ジョニー・グリーン ソウル・チャップリン チャールズ・ウォルターズ
出演:ビング・クロスビー、グレース・ケリー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング
 
『ビクター/ビクトリア』
[1982年製作|133分|アメリカ|原題:VICTOR VICTORIA] 
★第55回 アカデミー賞(1983年) 歌曲・編曲賞 受賞 主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞/脚色賞/衣裳デザイン賞 ノミネート
監督・脚本:ブレイク・エドワーズ 製作:ブレイク・エドワーズ、トニー・アダムス 
美術:ロジャー・マウス 撮影:ディック・ブッシュ 音楽:ヘンリー・マンシーニ 振付:パディー・ストーン
出演:ジュリー・アンドリュース、ジェームズ・ガーナー、ロバート・プレストン、レスリー・アン・ウォーレン
 
■公式サイトURL:www.theatres-classics.com
■テアトル映画部公式Twitter: theatres_movie
■テアトル映画部公式Facebook: theatres.movie