木村文乃主演×深田晃司監督の映画『LOVE LIFE』日本・フランスでの公開が決定 矢野顕子の同名楽曲をもとに構想20年を経て完成
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(C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
映画『LOVE LIFE』が2022 年秋に公開されることが決定した。
『LOVE LIFE』は、深田晃司監督の最新作にして、9本目の長編映画。構想期間20年を経て完成させた作品だという。物語着想のきっかけとなったのは、ミュージシャン・矢野顕子の同名楽曲。同曲は1991年に矢野がニューヨーク移住後に発表した初のアルバム『LOVE LIFE』に収録された楽曲で、「ひとつとして、同じ形をした愛は無い」ことを歌っている。深田監督は、同曲をモチーフに、「愛」と「人生」に向き合う一組の夫婦の物語として、映画を完成させたとのこと。なお、深田監督にとって楽曲の映画化は初の試み。劇中では、愛する夫と愛する息子、幸せな人生を手にしたはずの主人公・妙子に、ある日突然降りかかる悲しい出来事、そこから明らかになる本当の気持ち、彼女が選ぶ人生が描かれる。
妙子役で主演をつとめるのは、映画『ザ・ファブル』シリーズや、大河ドラマ『麒麟がくる』などで知られる木村文乃。木村は、本作で深田組初参加。劇中では、聴者の役ながら、手話による身体表現にも初挑戦している。なお、本作は本編完成前に、フランスでの公開も決定しているとのこと。
解禁された特報は、矢野顕子の歌声からスタート。幸せそうな毎日を送る妙子に、不穏な鐘の音が訪れる。最後に妙子がつぶやく「私、一度彼を見捨てているの」という言葉は何を意味するのか。
深田監督、矢野、主演の木村のコメントは以下のとおり。
深田晃司(監督)
矢野顕子さんの「LOVE LIFE」を初めて聴いたのは二十歳の頃でした。「なんて美しい歌、美しい歌詞なのだろう」と心震える思いで、矢野顕子さんの多くの歌がそうであるように、言葉のひとつひとつが重層的な意味を持ち様々な解釈を許してくれました。「LOVE LIFE」を何度も聴くうちに、自然と一本のシナリオが思い浮かびました。ある夫婦の話でした。そして、どうしたらその物語とともに最高のかたちで「LOVE LIFE」を映画館に響かせられるかばかりを考えるようになりました。それから20年が経ちました。しぶとく企画を持ち歩き続けていたら、多くの仲間の力を得てこうして映画化することができました。自分は幸せ者です。
主演の妙子を演じてくれた木村文乃さんとは初めてのお仕事でしたが、決して簡単ではない役をリハーサルから一緒に作り上げることができたのは私にとっても大切な時間となりました。一本芯の通った木村さんの強さをこの作品で皆さんにも感じ取って頂けるのではないかと思います。早くスクリーンにお届けしたくて仕方がありません。どうぞお楽しみに。
矢野顕子
ひとつとして、同じ形をした愛は無い。
そのことを丁寧にうつし取って映像にして見せてくれる、それが『LOVE LIFE』です。
音楽の”LOVE LIFE ”にこんな大きな風景を見せてくださって、ありがとうございました。
木村文乃
余計についてしまったものを全部そぎ落として、
これまでとは違う道へひたむきに進みたいと思った時に
『LOVE LIFE』とのご縁を頂きました。
深田監督の人柄を知れば知るほど、
安心して身を委ねて、監督が作られた本の中にある
大沢妙子という、ひとりの人を
精一杯生きてみようと思いました。
深田晃司監督作品をこれまでご覧になっている方々にとっても
私のことを応援してくださっている方々にとっても
とても新しい一面が見える作品になると思います。
本作を通して、自分なりの「LOVE LIFE」という言葉の意味を、
見つけて頂ければと思います。
『LOVE LIFE』は2022年秋、全国ロードショー。