TFG、『TFG LIVE -Re:collect-』2日間4公演のオフィシャルレポートが到着 8月に『TFG LAST LIVE』の開催を発表
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2.5次元舞台などを中心に活躍する若手俳優で結成された、新感覚アーティストグループ・TFG。2021年4月にメンバー5人となってから、7月・11月と定期的に有観客でのワンマンライブを実施してきたTFGが、2月26日(土)・27日(日)と2日間4公演に渡ってライブ公演を行った。本記事では、2月27日の昼夜2公演のオフィシャルレポートをお届けする。
2.5次元舞台などを中心に活躍する若手俳優により、2019年に結成された新感覚アーティストグループのTFGが、2月26・27日に『TFG LIVE -Re:collect-』をP.A.R.M.S(パームス)秋葉原店で開催した。グループ史上通算9度目となる本公演では、“回想”や“思い出”という意味のタイトル通り、これまでに発表してきた楽曲を4公演にわたりノンストップで惜しみなく披露。歌にダンスと進化したパフォーマンス力に、役者ならではの豊かな感情表現を織り込んでグループとしての成長を見せてくれた。最終公演となる27日の夜の部では、8月6・7日に行われるライブでTFGとしての活動を終了することを発表しながらも、あくまでも「これは新しいスタート」として笑顔を崩さなかった彼ら。それは結成からの3年で培ってきたTFGでの“Re:collect”があるからなのだと、深く心に沁みた今回のライブから、2月27日の昼夜2公演についてレポートする。
カラフルな着物が舞ってメンバーが登場するドラマティックなオープニング映像に導かれ、ライブは「My Man, My People」で笑顔いっぱいにスタート。チェック柄をベースにしたカジュアルな新衣装に身を包み、声の代わりに色とりどりのペンライトを振る客席を元気に煽った5人は、間髪入れず続いた「瞬間」でも“かけがえのない一瞬”への感情をシリアスに、役者魂を活かしてエモーショナルに歌い上げる。全員で肩を組んで締めくくられた冒頭2曲の歌詞に共通するワードは“仲間”。TFGのメンバー、そしてファンであるPARFANという何よりも大切な仲間と共に過ごせる瞬間を、その身と記憶に刻みつけようという気合いが、熱気の籠ったステージから痛いほどに伝わってくる。
その後の「PA! PA! PA! Party Love!」でも、3ヶ月ぶりとなるライブを5人でじゃれ合いながら祝い、MCでは「ペンライトの動きが気持ちいい!」と前川優希がPARFANを絶賛。また、今回は5人それぞれにステージ上での裏ミッションが課せられていることも説明され、さっそく昼公演の「ニコイチ」冒頭では、桜庭大翔が倒立して場内を笑わせた。以降、ダンサブルでスタイリッシュな「Let's Stay Home!」に、感傷的なパフォーマンスとキャッチーな振り付けが融合した「神さま お願い」、ハッピーな「恋の変換点」と、多彩なラブソングを躍動感いっぱいに畳みかけ。さらに、メンバーとのお部屋デートを妄想させる“思わせぶり”(by前川)な映像を挟んでの「彼方のリナリア」も、ほとんど動きの無い歌唱一本勝負のバラードながら、遠く離れた“君”への想いを切々と綴って物語を描き出すところに、5人全員が役者というTFGのアドバンテージを実感させられる。かと思いきや、マイクスタンドを操って情熱の風を吹かせる「Dance with Me」に、切れ味鋭いフォーメーションダンスで視覚を釘付けにする新曲「The Music」と、ひたすらに“カッコいい”一面も披露して、結成から3年で培ったふり幅の広さを提示してみせた。曲が終わった瞬間、前川は「みんな気合いヤバい!」と床に倒れ込んで全力投球ぶりを示すが、裏ミッションを果たすべく昼公演ではその後にトークしながら突然の腕立て伏せも。ストイックなパフォーマンスとアットホームな親しみやすさの両立も、TFGの大きな魅力だ。
当然、ライブ恒例のお楽しみコーナーは今回も健在で、昼公演では万歩計対決で優勝した坂垣怜次に、ビリの桜庭が“渾身の一発ギャグ”を命令されて、場内が極寒に陥らせる場面も。直後の「fallin」では一転、その張本人が「好きになってしまったんだよ」と囁き、艶っぽいラップでPARFANを魅了するというギャップも楽しい。一方、夜公演では質問箱から一人ずつお題を引いて、堀田怜央が今の気持ちを叫んだ佐藤信長の見せ場を奪って天然を爆発させたり、坂垣と前川がオチの見えない夫婦寸劇を繰り広げて失笑を買ったりと、個性豊かなパーソナリティで楽しませてくれた。それでいながら、続く「Celebration」では各自が担当カラーのペンライトを振って、ラテンの響きをセクシーに表現と場内の空気を一変。最後はデビュー曲「My dear Summer」で、ペンライトを片手に冬の寒さを吹き飛ばすような熱気を放出し、昼公演の堀田は「同じ空間を過ごせて幸せです!」と、素直な心情を吐き出した。夜公演では全員で「本当にありがとう!」と叫んで、最高潮の盛り上がりに。「みんなで“出し尽くそう!”って言ってた気合いがヒシヒシと伝わってくる」と堀田が、「初っ端から全力を出し切った」と坂垣が言い切ると、佐藤は「皆さまの熱量、すごく伝わってます。それを糧に頑張れているのがありがたい」と感謝。最終公演は配信もされていたため、桜庭が「画面の向こうの声、届いてます!」と告げれば、前川は「この景色が、今、抱いてる感情が、仲間たちが出会えてよかったと心から思ってます」と感無量げに絞り出した。
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そんな想いの熱さの理由は、夜公演のアンコールで明かされることに。お揃いのパーカーに着替えた5人が「シンセイカツ」で“そばにいるよ大丈夫”と旅立ちの背中を温かく押すと、なんと佐藤が「ライブ中に投げキスをするっていう裏ミッション、完全に忘れてました!」とお詫びの投げキスを連続で繰り出した。そして“大事なお知らせがあります”と事前にSNSで告知していた通り、スクリーン上には“重大発表”の文字に続いて、8月6・7日にduo MUSIC EXCHANGEでライブを行うこと、そのタイトルが『TFG The Last Live - Never END -』であることが映し出される。驚きのあまり静まり返る客席に、前川が「これがTFG最後のライブになります」と告げると、動揺するPARFANにメンバーそれぞれから率直な言葉が贈られた。
「僕らができることは、最後までしっかりと歌を届けること。今までの感謝の気持ちを全部込めて、皆さんに最後までお届けさせてください」(堀田)
「次で10回目のライブ。ラストではありますが、良い意味で新しいスタートとして捉えて、涙ではなく卒業式のように華々しく終わらせて次へとつなげていきたい」(桜庭)
「俺の中では“出発”っていう意味が強い。8月に最高のダンスをお届けして、自分たちの更なる一歩のために素敵なラストライブにしたいので、笑顔で帰っていただければと思います」(坂垣)
「発表したことで終わりが見えているからこそ、これから残っている時間を全力で楽しんでもらいたい」(佐藤)
「発表してみんながショックを受けている顔や、悲しいと思ってくれていることが、今までやってきて良かったと思わせてくれる。僕たちの旅立ちを華々しく飾っていただきたいと思います」(前川)
そう語る5人に涙も神妙な表情もなく、あったのは笑顔だけ。むしろ涙を浮かべるPARFANたちに、「一発ギャグすればいいのかな?」(坂垣)、「ペンライト置いて深呼吸しよう!」(前川)と声をかけるほど気丈だった。そして「これまでの3公演とはだいぶ感じ方が変わるだろうけど、受け取ってもらいたい気持ちはずっと変わらない。このライブを締めくくる素敵な曲を、一緒に楽しんでほしい」という前川の前置きから贈られたのが、今回の4公演で初披露となった新曲「Chance!」。TFGの軌跡をそのまま写し取ったかのようなリリックに耳を澄ますと、確かに涙腺直撃の破壊力だが、同時に“泣き顔じゃなく笑顔で”“大丈夫 この歌は終わらないよ”といったワードから、この終わりを前向きに捉えている彼らの決意がハッキリと伝わってくる。気持ちを真っ直ぐにぶつけるような熱いパフォーマンスに応え、涙をこらえて懸命にペンライトを振るPARFANに、力強く拳を掲げて最後のポーズを決めた5人。「8月、絶対また会おうね」と深々頭を下げると、ステージから去っても万雷の拍手はやむことなく。ちなみに、この最終公演は3月6日までアーカイブ配信中。そちらを観てもらえれば、新たな旅立ちに向けた彼らの強い意志を、手に取るようにリアルに感じてもらえるだろう。
“Raise your hands!”“ Chase a chance!”“ By your side!”――「Chance!」のサビで繰り返されたフレーズは、TFGが始まって以来、変わらず彼らが掲げてきたポリシーに繋がっている。たとえ形は変わっても、ずっと君のそばにいる。だから、顔を上げて笑ってほしい――。“仲間”への愛で始まったライブが残した、そんなメッセージを胸に刻んで、半年後に目撃するであろうTFGの集大成を待ち望みたい。
文=清水素子 撮影=金井章哩
ライブ情報
【2022年8月6日(土)】開場17:15/開演18:00
【2022年8月7日(日)】開場17:15/開演18:00
▼会場▼
渋谷duo MUSIC EXCHANGE (東京都)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-14-8 O-EASTビル 1F
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https://tfg-fc.net/contents/500750
セットリスト
2022.2.27 夜公演
2. 瞬間
3. PA!PA!PA!Party Love!
4. ニコイチ
5. Let’s Stay Home!
6. 神さま お願い
7. 恋の変換点
8. 彼方のリナリア
9. Dance with Me
10. THE MUSIC
11. Celebration *
12. My dear Summer!
[ENCORE]
13. シンセイカツ
14. Chance!
配信情報
アーカイブ配信
発売中の公演はこちら
【配信】TFG LIVE -Re:collect-
【夜公演のみ】 開場17:45 / 開演18:30
2/18(金)18:00〜3/6(日)20:00まで
※コンビニ決済は〜3/2(水)23:59まで
※アーカイブは生配信終了後、準備でき次第、配信と同じURLにてご覧になれます。3/6(日)23:59まで視聴可能です。
※
リリース情報
発売日:2021年2月17日(水)
<CD+DVD*ドキュメンタリー映像&「瞬間」MV*+豪華ブックレット>
【通常盤 <VICL-65469 税抜2,500円>】
<CD>(CDは初回盤と同内容となります)
01「Vacation」(Instrumental) 作曲・編曲:古林潤也
02「PA! PA! PA! Party Love!」 作詞・作曲・編曲:笠原康博
03「¡Hola! ¡Hola! ¡Hola!」 作詞:大黒摩季/作曲・編曲:徳永暁人
04「恋の変換点」 作詞・作曲・編曲:和田 唱
05「瞬間」 作詞・作曲:橋口洋平/編曲:wacci
06「fallin」 作詞:岩間俊樹/作曲・編曲:五十嵐凪月
07「彼方のリナリア」 作詞・作曲:山崎あおい/作曲・編曲:鶴﨑輝一