ピアニスト・横山幸雄、ショパン・コンクールから32年 満を持してショパンのピアノ協奏曲のライヴCDを2022年4月27日に発売
-
ポスト -
シェア - 送る
『横山幸雄/ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番』ジャケット写真
1990年10月、第12回ショパン国際ピアノ・コンクールにおいて、日本人として当時歴代最年少の3位入賞を果たした横山幸雄。それから30年、常に音楽界の第一線で活躍してきた横山が満を持してショパンの協奏曲2曲と「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」をサントリーホールでライヴ録音、2022年4月27日にCDとして発売する。
横山はショパン・コンクール入賞の翌91年4月、サントリーホールでショパンのピアノ協奏曲2曲とソロの2回のコンサートを行い、その後日本縦断リサイタル・ツアーを敢行。
今回30年の時を経て、2022年1月にデビュー・コンサートと同じプログラム、同じ会場でデビュー30周年記念コンサートを開催。さらに、デビュー・アルバムで録音した「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」も披露、本人にとってもファンにとっても忘れられない特別なショパンの夕べとなった。
「ショパンのピアノ協奏曲は原点の曲」と語る横山は、今回のコンサートに際し自身が所蔵する銘器ニューヨーク・スタインウェイを会場に持ち込み使用。華麗な指捌きによるピアニズム、余分な力が抜けた自然体で奏でる再弱音の繊細な美しさが、聴き手に感動と共に迫る。
共演には、近年ではクラシックにとらわれず他ジャンルとのコラボ活動にも力を注ぎデビュー・アルバムでもタクトを取った日本を代表するマエストロ、大友直人と日本トップクラスのオーケストラ、東京都交響楽団を迎え、美しくも儚いショパンのロマンティシズムを捉えた名演奏となって結実。協奏曲の演奏最後の音が鳴り終わる前に思わず湧き上がる会場からの盛大な拍手に如実に表われている。
横山はコンサートのプログラム・ノートに「かつて大変な緊張感の中、ここサントリーホールでの初めてのコンサートをさせていただいてから約30年。年月の重みほどには実感がわかないのですが、それは将来のさらなる高みへの通過点に過ぎないからであると願いたいところです。デビュー・アルバムのタクトを振っていただいた大友マエストロ、過去にも素晴らしい時間を共有してきた都響のメンバーと共に、また今日もデビュー・コンサートの時と同じ作品を演奏出来ることに感慨もひとしおです。それは何よりもいつもこうして聴きにいらして下さるお客さまあってのこと。多くの方々に30年にわたって支えていただいたということを心の拠り所に、明日へ向かっての新たなスタートとしての今日の演奏会。若きショパンの瑞々しい感性を存分に味わっていただければと思います。」 と記している。
着実にキャリアを重ね、さらに深化し続ける横山の集大成となる白熱のライヴ演奏をCDで堪能したい。