『RIZIN LANDMARK vol.2』開催直前! K-1からRIZINへ、平本蓮MMA第2戦【見どころコラム記事到着! 】

2022.3.4
コラム
スポーツ

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昨年新たなイベントスタイルとして誕生した「RIZIN LANDMARK」。“コロナ禍における新しいチャレンジ”として配信をメインに行われ、昨年10月の第1回大会はアクセスが集中し回線がパンクを起こすなど大きく話題をさらった。3月6日(日)に非公開の会場で開催される「RIZIN LANDMARK vol.2」も平本蓮が1年2ヵ月ぶりの帰還を果たしMMA第2戦を行うなど話題性十分。大会の見どころを紹介する。

K-1→MMAの平本、真の転向・覚醒なるか

▼第5試合RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
vs.
平本蓮(ルーファスポーツ)

K-1の元トップファイターにして注目度においては格闘技界トップクラスである平本、そのMMA第2戦が決定した。

那須川天心の幼なじみでアマチュア100戦95勝という驚異の戦績を持つ平本は、2014年のK-1甲子園優勝を経て翌年プロデビュー、K-1在籍時にはライト級世界トーナメントで準優勝、ともに日本人キラーとして知られるゴンナパー・ウィラサクレック、ゲーオ・ウィラサクレックの2人をKOし、“K-1の申し子”として未来のエースを約束・期待される存在だった。

しかしK-1を離脱すると総合格闘技への転向を表明、2020年大晦日にRIZINでMMAデビューを果たした。戦前から「言い訳できないくらい完璧な仕上がり」と語り、対戦相手の萩原京平を「打撃は素人」と評するなど、期待値をMAXに高めた平本だったが、結果は2R1分29秒パウンドTKOでの完敗。その後は安易に再起の道を取らず、アメリカの名門ルーファスポーツで修行を積むなど慎重な構えを見せ、今回が1年2ヵ月ぶりの再起戦にしてMMAセカンドマッチとなる。

“キック・MMA二刀流”鈴木千裕

実績(K-1)、スター性と十分な平本だが、RIZINはイージーな相手を与えない。昨年9月の初登場からこれでRIZIN3戦目、1勝1敗の鈴木千裕が用意された。

ペルー人の父と日本人の母を持つ鈴木は伝統派空手を経て中学から総合格闘技を学ぶと、16年末のRIZINアマチュア大会で優勝、その後パンクラスでデビューすると、新人の登竜門であるネオブラッド・トーナメントで優勝を飾る(18年)。

その後打撃の強さを見込まれ19年からキックボクシングに転向すると、20年2月の西岡蓮太戦こそ黒星を喫したが、そこから連戦連勝連続KO。5試合連続のKOでKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級初代王者に輝いた(21年7月)。

このベルトを巻いた直後、鈴木は「キックとMMAの二刀流を目指す」と宣言し、再びMMAに戻ってRIZIN参戦を開始。前述したように1勝1敗の戦績を残し、今年1月にはKNOCK OUTで強豪タップロン・ハーデスワークアウトをKO、“キック・MMA二刀流”を理想に留めず体現している。

ハイレベルな打撃戦か、あるいはMMAでの戦いか

ともに立ち技格闘技で高い実力を示してきた2人だが、鈴木はパンクラス時代を含めるとこれがMMA10戦目。RIZINデビューとなった昨年9月の昇侍戦では打ち合いを仕掛け20秒KOに散ったが、11月の山本空良戦では組みへの的確な対応を見せ、MMAスキルを発揮して勝利した。平本はルーファスポーツでベラトール世界バンタム級王者セルジオ・ペティスと練習を積み、セコンドも務めるなどして帰国。その成長を今回の試合で見せんとする。どちらも負ければ失うものの大きな一戦。それがゆえに見る側の興味は募る。

前人未到のムエタイ王者・吉成名高、継続参戦決定

▼第3試合RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(※肘有り)(52.5kg)
吉成名高(エイワスポーツジム)
vs.
白幡裕星(Battle-Box)

すでに鈴木vs.平本のキラーカードが決定していた『LANDMARK vol.2』だが、大会の迫る2月25日(金)、新たなビッグネーム・吉成名高の参戦が発表された。

昨年末、那須川天心のRIZINラストマッチの相手としてオファーを受けた吉成だが、「肘無しの55kgキックルールでは天心選手の前に立つ心技体が出来ていない」と判断し対戦は実現せず。これに対し榊原信行CEOが批判的なコメントを出したことから、一時陣営との関係が悪化、吉成のRIZIN再登場はないものと思われた。

しかし2月25日の会見で榊原CEOは自身の言動を謝罪し、「仲直りしました」と説明。吉成の『LANDMARK vol.2』出場を発表するとともに「RIZINの中でも新しいキックの世界を作り出してくれる」と改めて期待を寄せた。

小学3年でムエタイを始めた吉成はアマチュア17冠を達成し、本場タイでも「ラジャダムナン」と「ルンピニー」という2大スタジアムで王者となることに成功。これは日本人初にして外国人でも2人目となる快挙であり、ムエタイの歴史にその名を刻んだ。

RIZINには2020年8月から参戦し、これまで4戦4勝4KO。50.0kg~53.5kgと軽量級での試合でありながら、それを感じさせない殺傷力と圧倒的テクニックを見せてきた。

1月8日生まれで21歳となったばかりの吉成だが、今回対戦する白幡裕星は2学年下となる2002年8月生まれの19歳。18年10月に16歳でデビューしすでに2本のベルトを獲得しており、戦績は15戦11勝3敗1分。今回は大勝負でRIZINでの吉成のポジションを奪わんとする。

52.5kg契約、無理のない階級で再度の出場が決まり、吉成には今後那須川とまた違う魅力・世界を見せていくことが期待される。幾度も相手を投げつける首相撲、戦慄の肘打ちは白幡戦でも見られるか。

“打撃侍”昇侍vs.“怪物くん”鈴木博昭ほか全5試合

▼第4試合RIZIN MMA ルール(66.0kg):5分 3R
昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
vs
鈴木博昭(BELLWOOD GYM)

▼第3試合RIZIN MMA ルール(61.0kg):5分 3R
魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)
vs
伊藤空也(BRAVE)

▼第1試合RIZIN MMAルール:5分3R(63.0kg)
CORO(K-Clann)
vs
増田拓真(総合格闘技道場reliable)

その他、大会ではRIZINきっての打撃ファイター昇侍とホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケらボンサイ柔術勢に打撃を指導する“怪物くん”こと鈴木博昭の一戦が決定。鈴木は過去に石田光洋、大澤茂樹、西浦“ウィッキー”聡生、リオン武、ヨアキム・ハンセン、小見川道大といった選手をシュートボクシングで下しており、昇侍と火の出るような打ち合いとなるか注目される。

魚井フルスイングvs.伊藤空也はバンタム級の一戦。5連敗から昨年11月の『RIZIN TRIGGER 1st』で復活TKOした魚井に、昨年のバンタム級GPで金太郎とフルラウンドの打ち合いを繰り広げた伊藤がRIZINレギュラー参戦を目指し挑む。

COROと増田拓真はともにRIZIN初参戦。インパクトと爪跡を残すことはできるか。

イベント情報

『+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.2』

 日時:3月6日(日)19:00開始