アニメ好きのための祝祭が3年ぶりに帰ってきた! 『AnimeJapan 2022』レポート
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『AnimeJapan2022』の模様 撮影:斉藤直樹
新型コロナ禍の影響でリアルでの開催が2019年以降途絶えていた『AnimeJapan』が(2021年はオンラインのみ)、3月26~27日に東京ビッグサイトにて3年ぶりとなるリアル開催を実現! ファン参加型の企画や展示なども多数用意され、アニメを愛する受け手と送り手双方が盛り上がったイベント初日の様子を写真とレポートでお送りしよう。
■新型コロナ禍を乗り越えて、よりパワーアップした『AnimeJapan』
『AnimeJapan 2022』の初日は荒天に見舞われながらも多くのアニメファンが来場し、様々な展示や新作発表、声優陣やスタッフを招いてのステージイベントの数々を思い思いに楽しむ姿であふれていた。
会場内は適度な人流だった
新型コロナという苦境による生活スタイルの変化もあって、自宅や配信などでアニメに触れて楽しむ人が大きく増えた昨今のアニメ界隈事情。そんな3年間を牽引した『鬼滅の刃』『呪術廻戦』といった大ヒットシリーズのブースはもちろん、人気シリーズの新作やアニメファンにも人気が高いソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』、そして配信で新旧のアニメを楽しむスタイルを牽引したNetflixのブースなども多くのファンを集めて盛り上がった。
『東京リベンジャーズ』も人気を集めていた
新作オリジナルタイトルも数多く発表され、中には競馬やゴルフといった新たなファン層をターゲットにした意欲作も登場し、今後のジャンルの広がりを感じさせた。
注目のブースを写真レポート
■アニプレックス
アニプレックスブースでは新作も決定した『鬼滅の刃』をはじめ、期待の新作の数々が発表・展示された。
『AnimeJapan』にて初お披露目となった新作『Engage kiss』や、『リコリス・リコイル』『ぼっち・ざ・ろっく!』などヒロインものの新作も充実。
競馬学校を舞台とした『群青のファンファーレ』は競馬新聞風の展示でキャラクターなどがお披露目された。
■TOHO ANIMATION
『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』『弱虫ペダル』『刀剣乱舞-花丸-』など、人気作品の等身大ポップが多数展示され、どれも写真に収めようとするファンで盛り上がった。
先日原作が完結した『Dr.STONE』の新シリーズ&新作テレビスペシャルの告知も。
4月スタートの期待の新作『SPY×FAMILY』も工夫を凝らしたポップやPV上映の数々で注目を集めていた。
■バンダイナムコ
バンダイナムコでは『機動戦士ガンダム』『ラブライブ!』シリーズ等の人気シリーズから待望の新シリーズ開始となる『TIGER&BUNNY2』や、話題の『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』など様々な新作アニメーションの発表展示などで賑わっていた。
「ラブライブ!」シリーズのコーナーでは各スクールアイドルのリーダー達が揃い踏み。7月に第2期がスタートする『ラブライブ!スーパースター!!』を中心に歴代シリーズの解説などの展示も。
4月スタートのゴルフアニメ『BIRDIE WING』では実際のゴルフ用具も交えてのポップ展示も。
独立して展示された『境界戦記』ブースでは、第二部の主役メカ・ケンブ斬の大型モデルが展示された。
■Fate/Grand Order
『Fate/Grand Order』ブースでは二つのスペシャルアトラクションが。まずゲームに登場する船・ストームボーダーのブリッジ内を模したシアターでは、今回のイベントでしか見られないスペシャル映像が上映された。
カルデア内のレイシフト用カプセルを模したフォトスポットでは、ランダムに召喚されたサーヴァントとの記念写真が撮影できるサービスが。一人一回限りなのでお気に入りのサーヴァントに出会えるかどうかはガチャ並みの運次第?
ステージでは公式コスプレイヤーや着ぐるみによるフォトセッションステージもおこなわれた。
■Netflix
配信を楽しむ自宅を模したようなNetflixブース内には、現在同サービスで視聴可能なアニメタイトルが数多く展示され配信作品の声優陣を招いてのトークステージも行われた。
■グッドスマイルカンパニー
アメリカの人気Webアニメ『RWBY』を日本の実力派スタッフが手がける新作『RWBY 氷雪帝国』や『ブラックロックシューター』の新作がフィギュアと共に展示されて注目を集めていた。
■タツノコプロ
今年で創立60周年を迎えるタツノコプロでは、実際に制作された『マッハGOGOGO』の流星号が展示された。
ステージイベントと別にブースでのイベントは生配信
今回の『AnimeJapan』の大きな変化と言えるのが、ネットを利用したステージイベントなどの配信の普及だろう。これまでは現地に趣いたり事前抽選に当選したファンしか楽しめなかったものが多かった現地でのステージイベントだが、新型コロナ禍によって培われたネット配信のノウハウを多くのブースが活用。トークイベントなどを無料配信して足を運べなかったファンもイベントの雰囲気や最新情報を楽しめる様に趣向を凝らした。
キングレコードブースの様子
そして2つのホールに計3つのAJステージを配して行われた『AnimeJapan』主催のステージイベントも、当日の入場券に記載されたシリアルコードを使えばネットでの生&アーカイブ配信を視聴可能になるという、ファンには嬉しいイベントスタイルとなった。
まだまだ誰もが気軽に外出できない状況が続く中で、より多くのアニメファンが楽しめるイベントの形を模索して進化を遂げた今回の『AnimeJapan 2022』。今回の盛り上がりをバネに、来年開催予定の次回もリアルとネットをリンクさせてのさらなる盛り上がりが期待できるはずだ。
取材・撮影・文=斉藤直樹