EDに悩むケンカ野郎と伝統武術シラットの達人が恋に落ち、嵐のような愛と復讐の物語へ 映画『復讐は私にまかせて』日本公開が決定
(C)2021 PALARI FILMS. PHOENIX FILMS. NATASHA SIDHARTA. KANINGA PICTURES. MATCH FACTORY PRODUCTIONS GMBH. BOMBERO INTERNATIONAL GMBH. ALL RIGHTS RESERVED
映画『復讐は私にまかせて』(原題『Seperti Dendam, Rindu Harus Dibayar Tuntas』/英題『Vengeance Is Mine, All Others Pay Cash』)が、8月20日(土)より日本で劇場公開されることが決定した。
『復讐は私にまかせて』は、『第74回ロカルノ国際映画祭』で金豹賞を受賞したインドネシア発の映画。向かうところ敵なしの若きケンカ野郎のアジョ・カウィルと、伝統武術シラットを駆使するボディガードのイトゥン、ふたりの電撃的な恋を描いた作品だ。ラブ・ストーリーを軸にしながら、アクション、バイオレンス、コメディ、エロス、ホラーを散りばめ、復讐ドラマへと転じていくという本作には、インドネシアの作家エカ・クルニアワン氏が自身のベストセラー小説を原作として提供。さらに、共同脚本にも携わっている。
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舞台は、1989年のインドネシア・ボジョンソアン地区。ケンカとバイクレースに明け暮れる青年アジョ・カウィルは、クールで強く美しいボディガードのイトゥンとの決闘に身を投じ、情熱的な恋に落ちる。アジョは勃起不全のコンプレックスを抱えていたが、イトゥンの一途な愛に救われ、ふたりはめでたく結婚式を挙げることに。しかし、幸せな夫婦生活は長く続かなかった。アジョから勃起不全の原因となった少年時代の秘密を打ち明けられたイトゥンは、愛する夫のために復讐を企てるが、そのせいで取り返しのつかない悲劇的な事態を招いてしまう。暴力と憎しみの連鎖にのみ込まれた彼らの前に、ジェリタという正体不明の“復讐の女神”が舞い降りるのだった。
アジョとイトゥンは互角の戦いの果てに激しい恋に落ちるが、過去のトラウマを引きずるアジョはED(勃起不全)に悩む、という設定には、インドネシア社会に今も根強く残っているというマチズモ(男性優位主義、女性蔑視)への批判がこめられ、「肉体や暴力を超えた愛」というテーマが追求されているという。
監督を務めるのは、国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシアのエドウィン監督。エドウィン監督はアナログなフィルムでの撮影を切望。『トウキョウソナタ』『岸辺の旅』『散歩する侵略者』などの黒沢清監督作品や『南極料理人』『わが母の記』『海を駆ける』などで知られる芦澤明子氏が、コダックの16ミリフィルムを採用し、撮影を担当している。
『復讐は私にまかせて』は8月20日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次公開。