劇団アレン座第八回本公演『アジール街に集う子たち』全出演者が決定 演出/脚本:鈴木茉美のコメントが到着
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『アジール街に集う子たち』
2022年7月2日(土)〜7月10日(日)吉祥寺シアターにて上演が決定している、劇団アレン座第八回本公演『アジール街に集う子たち』。このたび全出演者が発表された。
主演は、舞台初出演で女優業を本格的に開始する、ファッション雑誌「Popteen」の元専属モデルとしてティーンを中心に「ちゃんえな」の愛称で絶大な人気を誇る中野恵那と2021年に宝塚歌劇団 星組を退団し、本作が主演舞台2作品目となる澄華あまねが抜擢された。
また脇を固めるのが、2013年紀伊國屋演劇賞受賞の林田麻里。様々な映画にメインキャストで出演する、実力派俳優の岡本智礼、若者に絶大な人気を誇る、竹中凌平に橋本全一、朝田淳弥。元ナナランドのメンバーで女優活動を本格開始する雪村花鈴。
ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』でセーラーネプチューン/海王みちる役を務めた木下綾菜。アサルトリリィシリーズで絶大な人気を誇る藤井彩加、広沢麻衣。第71回ベルリン国際映画祭にノミネートされた映画『由宇子の天秤』に出演する河野宏紀。
そして映画「OLD DAYS」で2019門真国際映画祭にて最優秀助演男優賞を受賞した髙野春樹。永井愛演出の舞台「走り去る人たち」に抜擢された本田慎。 北海道演劇界で注目を浴びる舞踏家でもあるリンノスケ。主演映画『未曾有』で国際的な評価を得た、栗田学武が出演する。
中野恵那
澄華 あまね
林田麻里
岡本智礼
竹中凌平
橋本全一
朝田淳弥
雪村花鈴
木下綾菜
藤井彩加
広沢麻衣
河野宏紀
髙野春樹
本田慎
リンノスケ
栗田学武
脚本・演出 鈴木茉美 コメント
鈴木茉美
この作品は、現代の日本の貧困問題を根底に、テーマを若者と家族に絞り書いた作品です。
それぞれの子供たちが自己を持ち自立した個体であることを認識しながら一方では犠牲になっている現状を、SF(サイエンスフィクション)というフィルターを通すことにで、より鮮明に感情の共感を受け取りやすくし、現代の問題であることを想起させられるよう描きました。演出部分では、だからこそリアルな芝居を追求し、演劇という表現方法を使い発信していきたいと考えています。
個人的には、「若い女性であること」、「独特のコミュニティに属していること」に関して、自身の経験が多分に含まれていると思います。また、昨年子供を出産し、親子という結びつきについても日々感じることが多々あります。日本の若者の貧困問題を今私が描くことの意味を、最後まで追求し続けていきたいと思っています。
16歳のほたるは、「希望」を求めてアジール街にやってきた。
17歳のリノは、ホストまがいの仕事で金を稼ぐ彼氏に貢ぐことが幸せだった。
18歳のガー子は、日々の寂しさを紛らわすために誰とでも寝る。
ほとんど家に帰らず広場で騒ぎ、わずかな楽しい時間を共有する少年少女たち。
彼らを守るのは、彼らと同じくらいの少年たち。
この街は、子供たちの聖域だった。
家族・友人・恋人・夢・仕事・・・、
どこにも行く場所がない彼らの居場所はどこにあるのか。
「死を選ぶことは悲しいことだよ。でもこの世界から抜け出すには、それしかないもん」