チェロ4本とピアノ、ギターの特別編成でなじみの曲も豪華サウンドに~長崎県・大村市で記念コンサート開催
精密空調装置などを手掛ける伸和コントロールズが創業60周年を迎え、九州事業所のある長崎県・大村市でコンサートを開催。チェロ4本とピアノ、ギターという新鮮な編成で、日本の四季メドレーといったなじみ深い曲から、珍しい編成ならではのサウンドを楽しめる曲まで、幅広いプログラムとなっている。どのような想いでコンサートに臨むのか、チェロの三宅依子、堀沙也香、ギターの鈴木大介、そして伸和コントロールズの経営企画本部の向山優樹の4名に話を聞いた。
――伸和コントロールズにとって、コンサートを開催する長崎県大村市は非常に縁のある地域だそうですね。
向山:大村市は、伸和コントロールズにとってモノづくりの大きな拠点のひとつです。創業60周年の記念コンサートとなりますが、ちょうど九州事業所を設置してから30年の節目でもあります。創業者のふるさとでもあるこの地で、コンサートを開催できることをとても嬉しく思います。
――どのようなプログラムになっているんでしょうか。
三宅:私は、東京チェロアンサンブルの主宰を務めさせていただいていることから、長崎のみなさまにも、チェロアンサンブルの響きをお届けしたいという気持ちがありました。今回、その願いが叶い、とても嬉しいです。
また、ギターの鈴木さんにも長崎に来ていただきたいと、以前より思っておりましたので、ダブルで夢が叶っています。そういう豪華なメンバーに集まっていただいたので、そこからプログラムを考えました。日本の四季メドレーのほか、本来はチェロの曲を、編曲してお届けするものもあります。いわゆるスタンダードな室内楽の編成ではないですが、目新しい編成ならではの和声感を感じていただきたいですね。あと、個人的には、ギターソロの「アルハンブラの思い出」を楽しみにしています。大好きな曲で、これを長崎のお客様がどんなふうに聴いてくださるのかな、と思っています。
鈴木:「アルハンブラの思い出」はギターではとても有名な曲で、今回のプログラムにもありますが、まさにチェロの「白鳥」のような曲なんですよ。トレモロが印象的で、聴いているほうは素敵な感じに聴こえますが、弾いているほうは大忙しの曲です(笑)。スペインの音楽なんですが、スペインはヨーロッパの中でも少しイスラム文化が混ざり合っているんですね。イスラムは中央アジアから西に広がった文化なので、どこか東洋の雰囲気もあり、日本人にも親しみを感じられるところがあるのかもしれません。
堀:実は、私はギターとご一緒させていただくのも初めてなんですよ。また、東京チェロアンサンブルではいつも小編成の曲がプログラムに入っているんですけど、今回参加する4人での編成も初めてなんです。それに、演奏家として日本全国、九州にもお邪魔したことはあるんですが、長崎は初めて。初めてのことばかりでドキドキしていますが、すごく楽しみにしています。
向山:いつも馴染のある曲をたくさん入れてくださっているので、それを聴くのも楽しみですが、いろいろな選曲で、きっと新しい発見もあると思います。
――長崎県でのコンサートになりますが、長崎のイメージや楽しみにしていることはありますか?
堀:私の高祖父が建築家で、昔の長崎県庁の建築に携わっていたようです。なので、勝手に長崎には親近感があって、今回行くのをすごく楽しみにしていました。
三宅:私は創業50周年の時より、8年ほど毎年お邪魔させていただいております。演奏のメンバーは毎回変わるので、その時ごとにハウステンボスに連れて行っていただいたり、ちゃんぽんをいただいたり、名物や名所は一通り体験させていただいてきたんじゃないかと思っています。なので、今度は現地の皆さんが普段食べているようなお食事や、見落としてしまいがちな歴史的な場所などにも訪れてみたいですね。大村市にもそういう場所がたくさんあると思いますから。
鈴木:長崎県って、すごく素晴らしいギタリストがたくさんいるんですよ。だからか、あんまりお呼ばれする機会がなくて、コンサートで参加するのは初めて。でも昨年12月に長崎大学での演奏に呼んでいただいたばかりで、続けて長崎にご縁があるので、とても嬉しいです。これが最後にならないよう、めいっぱい演奏します!
――最後に、コンサートを楽しみにされてる方にメッセージをお願いします!
鈴木:これだけチェロがいると、本当にスゴイ音になるんですよ。そこにギターやピアノのよく聴く楽器も入ってきます。知っている曲も、こんな豪華なサウンドになるのか、と驚かれると思いますので、ぜひお越しください。
堀:珍しい編成での演奏になりますので、違ったアンサンブルを楽しんでいただけると思います。私たちも自身も初めてのアレンジ、初めての音を楽しんでいますので、その新鮮な雰囲気も含めてお楽しみいただきたいですね。
三宅:50周年から携わらせていただいて、激動の10年でした。この10年ずっと聴いていただいている社員さんやお客様もいらっしゃるので、成長を感じていただけるように頑張ります。また、学生500円と非常にお手頃になっていますので、たくさんの子どもたちにも演奏に触れるいい機会になってくれたら嬉しいですね。
向山:創業60周年と九州拠点の設立から30周年と会社のお祝い事がきっかけではありますが、これに加えて大村市も市が出来てから80周年ということで、いろいろな記念が重なっている年に、久しぶりに大村市でコンサートができることを非常にうれしく思います。期待して、ぜひお越しください!
公演情報
場所:シーハットおおむら さくらホール(長崎県大村市)
料金: 一般2,000円 高校生以下500円 ※未就学児入場不可
【プログラム】
サン=サーンス:白鳥(チェロとピアノ)
日本の歌メドレー(チェロ4挺とピアノ)
サウンドオブミュージックメドレー(チェロ4挺)
アルハンブラの思い出(ギター)
ビゼー:カルメン(チェロ4挺とギター)
ほか
Crecer Ensemble
鈴木大介(ギター)
川田健太郎(ピアノ)
荒井 結、堀 沙也香、三宅依子、宮坂拡志(チェロ)