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ポーラ美術館、写真家ヴォルフガング・ティルマンスや草間彌生の作品を新たに収蔵 2023年1月に初公開

2022.10.31
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アート

ポーラ美術館

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神奈川県・箱根町にあるポーラ美術館が、《静物、ボーン・エステート》を含むヴォルフガング・ティルマンスの写真作品全10点と、草間彌生の立体作品《ベッド、水玉強迫》を新たに収蔵したことを発表した。

ヴォルフガング・ティルマンスは、デビュー当時から今日に至るまで、写真表現の可能性を更新し続ける、現代を代表するアーティストのひとり。生活を営む部屋や、制作現場となるアトリエの窓から射し込む光の様相をとらえた今回の新収蔵作品は、作家のキャリアにおいても重要な位置を占めるだけではなく、光にまつわる従来のコレクションにも新たな広がりをもたらすものとなる。

ヴォルフガング・ティルマンス《静物、 ボーン・エステート》 2002年 インクジェットクリップ 138.0×206.0cm ポーラ美術館 (C) Wolfgang Tillmans, Courtesy Wako Works of Art

また、日本を代表するアーティストである草間彌生は、半世紀以上に渡って国際的なアートシーンの第一線で活躍を続けている。当館では近年、ベルト・モリゾや田中敦子、ヘレン・フランケンサーラ―、ブリジット・ライリーなどの作品を収蔵しているが、近代以降の女性アーティストたちの表現を辿るという観点においても、本作品は重要な役割を担うことになりそうだ。

草間彌生 《ベッド、 水玉強迫》 2002年 ミクストメディア 231.0 × 138.0 × 228.0 cm ポーラ美術館  (C) YAYOI KUSAMA

これらの新収蔵作品は、2023年1月開幕の『部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで』展(1月28日~7月2日)にて公開する予定。本展覧会では、19世紀から現代に至るまでの部屋にまつわる表現に特徴のある作家を取り上げ、この小さな世界のなかで織りなされる親密な記憶や夢想のありようを改めて見つめ直すもの。個性にあふれた作家たちによる多彩な室内の表現は、ステイホームの経験を通じて静かに変容した私たちの心のなかで、新たな像を結び始めるだろう。

ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、 ストランゲーゼ30番地》 1899年 ポーラ美術館

施設情報

ポーラ美術館
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館⽇:会期中無休 ※悪天候による臨時休館あり
所在地:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭ 1285
T E L:0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300
中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,000
※すべて税込 団体割引あり
公式HP:https://www.polamuseum.or.jp/
 
部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで
会期:2023年1月28日(土)– 2023年7月2日(日)会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1, 3
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
出品作家:ベルト・モリゾ、ヴィルヘルム・ハマスホイ、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、アンリ・マティス、草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンス、髙田安規子・政子、佐藤翠+守山友一朗
展覧会HP:https://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20230128c01/