王者・清宮海斗、変化と決意のタイトルマッチへ!脱スーパーノヴァ宣言!
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10.30有明アリーナ大会で藤田和之を相手にGHCヘビー級王座を見事防衛し、11.10後楽園ホール大会では挑戦者にティモシー・サッチャーを迎えるGHC王者・清宮海斗に話を聞いた。有明アリーナ大会後の想い、そしてこれからの王者像について清宮はなにを想うのだろうか。
10.30有明アリーナ大会について
――10.30有明アリーナ大会、満員のお客様の前でメインのタイトルマッチでしたが、その時を振り返って、改めてその心境を教えてください。
清宮海斗選手
「有明という場所が自分にとって特別な場所で。しかもこれだけ大きな会場のプロレスこけら落としで、今までのお客さんが戻ってきてくれたしそこに新しいファンの方も来てくれた。会場の雰囲気は僕も新しいNOAHっていうものを感じられました」
――有明アリーナではいわゆる“ホーム感”というものを感じることができましたでしょうか。
清宮海斗選手
「帰ってきたという感覚は凄くありました。有明っていう土地に来ただけで戻ってきたなっていう感じはありましたし、自分も行く前からそういう気持ちで会場に向かっていました」
――そんな中、藤田選手とメインで戦い見事防衛を果たしましたが、試合後のコメントを見ても非常に苦しい試合だったことが感じられました。
清宮海斗選手
「そうですね。本当に出し切っていました」
――フィニッシュになったフランケンシュタイナーは狙っていたものでしょうか。
清宮海斗選手
「アイデアとしてはあったんですが、それが出せるかどうかは試合次第だったので」
――その試合後のコメントの中で、“全員が全員納得していないと思う”とおっしゃっていましたが、どこか自分のイメージしていたものとは違った結果になった、という事でしょうか。
清宮海斗選手
「試合中の会場の雰囲気とかなにか自分の想像していたものと違った感じがあって。それで試合が終わった後、ああいう言葉になりました。本当に藤田和之の強さの部分というのは改めて思い知らされて。これは本当に立てないんじゃないかって試合中に考えてしまうほどに。フィニッシュの部分とかじゃなくて、試合全体を通して“これじゃまだダメだ”って思ってしまって。それであの言葉になったのかもしれないです。この日は脳震盪っていう診断はないにせよ記憶も飛んじゃいましたし」
新コスチューム、新テーマ曲について
――この日からコスチュームとテーマ曲を変更されましたが、どういった想いが込められているのでしょうか。
清宮海斗選手
「今年、結構コスチュームを変えたんですけど、自分の中でこの大会で攻めるというか、ノアを引っ張っていくっていう気持ちも強くあったんです。コスチューム変える時はいつもそういう気持ちがあるんですけど、今回はテーマ曲も変えて。前のテーマ曲はベルトを巻いた時にあの曲になって、すごく思い入れがありました。今回もそれぐらい大きな大会だったし、大きな王座戦でした」
――今回の藤田選手との王座戦の後は、今までよりも賛否両論の意見が飛び交っていたようにうかがえます。
清宮海斗選手
「そういった意見を言っていただけることは凄く大事なことなので、(SNSなど)全部見ました。それでもやっぱり自分のやることはブレないように。意見を大事にしながらも自分の目指すところは変わらないようにしないと、とは思っています。でもここまで賛否両論…まぁ来るだろうとは思っていました。自分で試合していて感じたことだし、何よりコメントでも自分で言ったし。でもそれはある意味チャンスなので。厳しい意見とかも、意見して下さる人がいるから変われる。入場曲もコスチュームもそうですけど、変わるなら今という事だと思います」
11.10後楽園ホール大会での王座戦について
――賛否両論がありながらタイトルマッチに勝利し、さっそく次の挑戦者としてティモシー・サッチャーが現れましたが、挑戦表明されたときはどのように感じましたか。
清宮海斗選手
「(リング上で)来たのを見たとき、どちらかが挑戦表明しに来たんだなって。だから最初どっちが来るのかわからなかったです。で、そこでサッチャーがという事でしたね。自分はティモシー・サッチャーとはそこまで試合をした事がなくて。ちょろっとタッグでやったぐらい。今まで関わりがほとんどなかったので、自分としては意外な挑戦者でした。もちろん、この人ヤバいなっていうのは感じてはいましたが、本当に少ししか当たっていなかったので」
――先日の沼津大会ではフジワラアームバーで、しかも笑いながらサッチャー選手が勝利という結果になりました。
清宮海斗選手
「本当に沼津大会で初めてしっかり当たりました。あの試合は、ティモシー・サッチャーの牙城を崩せなかったというか、サッチャーの畑で試合をしてしまった感じですね。今のノアって“強さ”というものが一つじゃなく色んな強さがあって。それは今のノアのチャンピオンとしては怖いところであり、団体としては強みだと思うんですけど、僕はそういう強い選手を倒して自分の強さを証明するしかない。結局、僕がやりたいことっていうのは、“ノアのリング、すげぇな”っていう事を自分が見せていくことなので。ノアが凄いっていう事を自分の戦いで見せて発信していく。そういった意味で今回のティモシー・サッチャーとの試合、ノアで強い選手との戦いができるっていうのは幸せなことだと思います。まぁ実際の戦いではそんなこと考えている余裕ないですけどね(笑)」
――実際にどんな試合になると予想されていますか。
清宮海斗選手
「僕も出していない部分はいっぱいあるんですよ。出せるかどうかわからないですけど、引き出しの部分では今までで一番備えているものが多いです。余裕はないですけど、準備しているものを出してモノにしたい。だけど実際のところ、こんなに手足が長くて身長も高い選手とやった事がないので。外国人特有の骨格というか身体。今までにないタイプで一瞬の怖さもあります。ちょっとでもその形に入ったらもう逃げられないっていうのはこの間の試合(沼津大会)で痛感しました。(サッチャー選手の)見た目、痩せて見えるじゃないですか?でもめちゃくちゃ重いんですよ。乗っかられたときの重さが凄くて。見た目じゃわからない部分、そこは前哨戦で感じられてよかったです。でもGHCを持っていたら強い人は避けられないので。しかも世界で戦っていて、世界中の評判も凄くある。そういう選手との戦いは避けられない」
――清宮選手にとって勝負の王座戦が続きますね。
清宮海斗選手
「勝負、本当にそうですよね。毎回勝負です。前回の藤田戦があるから、ここで変わらないといけない。そこの勝負だと思いながら毎日過ごしています。じゃあ何が変わらなきゃいけないのかっていう部分なんですけど、言葉でどうこう言う事ではないと思うんです。これからの僕自身を感じてもらいたい。試合や佇まい、そして発言。そこで変わったなって思わせます」
――では最後に改めて王座戦に向けて一言お願いいたします。
清宮海斗選手
「後ろは見ていないので。藤田戦に関してどうこうというよりは本当に前しか見ていない。10日のタイトルマッチ、清宮海斗を見に来てください」
王者の清宮海斗はノアで強い選手と戦い、その戦いで“ノアのリング、すげぇな”と思わせるとハッキリ言いきった。それは若手のホープという立場からノアを支えるエースへの変貌を遂げようとしている若き王者の無意識の自覚なのかもしれない。スーパーノヴァからギャラクシービューへ。ノアのプロレスを全世界・全宇宙へ響かせるため、清宮海斗は進化する。
記事提供:プロレスリング・ノア
【全対戦カード】
<ダークマッチ・タッグマッチ>
稲村愛輝 藤村加偉 VS 矢野安崇 小澤大嗣
<第1試合・GHCジュニアヘビー級タッグ選手権>
(王者)小峠篤司 吉岡世起 VS 近藤修司 大原はじめ(挑戦者)
※第51代王者組の2度目の防衛戦
<第2試合・GHCジュニアヘビー級選手権>
(王者)ニンジャ・マック VS ダンテ・レオン(挑戦者)
※第50代王者の初防衛戦
<第3試合・GHCタッグ選手権>
(王者)杉浦貴 小島聡 VS モハメド ヨネ 齋藤彰俊(挑戦者)
※第62代王者組の2度目の防衛戦
<第4試合・GHCナショナル選手権>
(王者)船木誠勝 VS イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(挑戦者)
※第8代王者の7度目の防衛戦
<第5試合 メインイベント・GHCヘビー級選手権>
(王者)清宮海斗 VS ティモシー・サッチャー(挑戦者)
※第41代王者の2度目の防衛戦