加藤シゲアキがスランプ中の“書けない”劇作家役に挑む「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」上演決定
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「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」
2023年4月1日(土)から4月16日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて、4月22日(土)から4月24日(月)大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホールにて、加藤シゲアキ主演舞台 パルコ・プロデュース2023「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」の上演が決定した。
本作はフランス・モリエール賞5冠の劇場愛にあふれた抱腹絶倒のドタバタ幕内コメディーとなり、いつの時代も、どこの国でも、初日の幕を上げるために必死で作品創りをしている舞台人がいる! そんな勇気をもらえる本作が、このたび日本で初めて上演される。
演出は、令和3年度第72回芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞、令和4年秋に紫綬褒章を受章するなど劇作家・演出家としての功績を高く認められるマキノノゾミが務める。時代劇から現代劇、ストレートプレイからミュージカルと数多くの作・演出作品を手掛け、2018年には『シラノ・ド・ベルジュラック』の日本公演の上演台本(鈴木哲也との共同上演台本)も担当。
これまで、ノーベル賞物理学者の朝永振一郎を描いた『東京原子核クラブ』、平賀源内と杉田玄白を描いた『非常の人 何ぞ非常に』など、実在する人物を、ユーモアと人間味あふれるキャラクターとして現代に甦らせてきたマキノが、崖っぷちの劇作家エドモン・ロスタンをどのように演出するのか、注目が集まる。
そして、“書けない”劇作家エドモン・ロスタン役で主演を務めるのは、NEWSとしての活動に留まらず、作家としても数々の人気作を生み出し、2020年に発表した小説「オルタネート」(新潮社刊)では、2021年に第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞するなど、多岐に渡って活躍する加藤シゲアキ。
実在の劇作家エドモン・ロスタンにまつわるエピソードを、実際に作家・劇作家としても活動する加藤とマキノが、どのようにつむぎだすのか、期待が寄せられる。
マキノノゾミ コメント
新作劇の初日を開けるまでのムチャぶりの連鎖! 迷走につぐ迷走! 劇作家の受難につぐ受難ぶり! 焦燥の末の奇跡的なインスピレーションの到来と、震えるような執筆の陶酔!これはもう同業者として同情を禁じ得ないどころの話ではありません! いやもう実にリアル! 実に滑稽! そして実に感動的!
この公演は、本邦初演となる現代フランスの傑作喜劇ですが、日本広しといえども、この作品を、強烈な思い入れと、熱烈なシンパシーをもって演出できるのは、もはや「このわたししかいない!」と思いあがって取り組む所存です! やたらと「!」が多いですが、どうぞ、ご期待ください!
加藤シゲアキ コメント
『シラノ・ド・ベルジュラック』を生み出したエドモンがいかなる苦悩を経て、この不朽の名作を生み出したか。
ひもじくも妥協せず、あらゆる犠牲を払って作品に向かい合うエドモンは、誰にでも理解できる人物ではないかもしれません。しかしその過程を切実かつユーモラスに描くこの作品に、私は僭越ながら共感しました。同時に言葉の持つ力も改めて実感し、今この時代にこの公演を行う意味を、台本を読んで以来ずっと考えています。エドモンになれる喜びを胸に、誠心誠意心を込めて演じさせていただきます。
1897 年12 月、パリ。
詩人で劇作家のエドモン・ロスタンは、スランプにおちいっている。家には、妻と子供を抱えながら、2 年間も全く書けない。そんな中、彼に、大きな仕事が舞い込み、偉大な喜劇王コクランに、英雄的なコメディ詩劇の新作を書くことを約束してしまう……。ところが、まったく書けない…。大女優と大御所俳優のむちゃぶり、親友との三角関係、主演女優のきまぐれ、プロデューサーからの鬼催促、完全なる資金不足、妻の嫉妬など、ありとあらゆるトラブルにみまわれながらも、エドモンは一世一代の創作に取り組むが…。
今のところ、決まっているのは、実在した鼻の大きい詩人のコメディということと、タイトルだけ…。
タイトルは……そう『シラノ・ド・ベルジュラック』!!!
公演情報
「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」
【作】アレクシス・ミシャリク
【演出】マキノノゾミ
【主演】加藤シゲアキ
【東京公演】
日程:2023年4月1日(土)~16日(日)
U-25
引換/
※未就学児入場不可
【大阪公演】
日程:2023年4月22日(土)~24日(月)
会場:東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール