「笑いのチカラでオカンを救う」高校生と胃がんを患う母親を描いた小説『尼崎ストロベリー』尼崎で舞台化決定、キャストコメントも到着
-
ポスト -
シェア - 送る
落語作家の成海隼人による小説『尼崎ストロベリー』(2019年12月出版、幻冬舎)が初めて舞台化され、3月4日(土)、5日(日)にあましんアルカイックホール・オクトにて上演することが決定した。
舞台『尼崎ストロベリー』の原作は、成海隼人が自身の体験と母親をモデルに書き上げた小説作品。主人公は、お笑いマニアな母親から、たっぷりの愛情と笑いの英才教育を受けて育った高校生・駿一。親子2人で貧しいながらも幸せな生活を送るが、ある日母親がスキルス胃がんを患い、余命宣告を受けてしまう。がんに打ち勝つ手だてを探る中、元々人間の体内にあり、がん細胞を攻撃する「ナチュラルキラー(NK)細胞」の存在を知った駿一は、笑うことで活性化するといわれるNK細胞に望みをかけ「笑いのチカラでオカンを救う」ことを誓い、友人と共に漫才コンテストに挑む。
主人公の駿一には関西演劇界注目の若手俳優で、ABCテレビ『おはよう朝日です』にもレギュラー出演している真丸が抜擢。お笑いマニアな母親の貴代子は、映画やドラマを中心に活躍する大阪出身の篠原真衣が務める。そのほか駿一の恋人でヒロイン の萌役に春名真依、駿一の幼馴染の美樹役に堀くるみと、元たこやきレインボーのメンバーの出演も決定した。さらには貴代子の親友役に堀川絵美、貴代子に片想いする商店街のコロッケ屋役に吉本新喜劇の佐藤太一郎と関西を中心に活躍するバラエティーに富んだキャストが集結する。
脚本・演出はドラマ『幽かな彼女』や舞台『それいゆ』、音楽朗読劇『マインド・リマインド』 を手掛ける木村淳。今回、兵動大樹と桂吉弥がW主演、木村が原案・演出を務めたワンシチュエーション喜劇 『はい!丸尾不動産です。』の大ファンだったという原作者の成海から木村への熱烈なアプローチがあり、プロジェクトが動き出したという。
「『尼崎ストロベリー』は実体験を元にして創った私の大切な作品で、この度、錚々たるキャスト・スタッフにより舞台化されることを大変嬉しく思います。私が今でも信じている「笑いのチカラ」。舞台を通じてあなたに届いたならこの上ない幸せです。劇場でお待ちしております!」と早くも興奮気味の成海。一方、木村は「尼崎で生まれたこの物語、これからも尼崎で愛されて、来年、再来年それ以降も何年、何十年とキャスト、スタッフが変わっても尼崎で上演され続け、尼崎で語り継がれる……そんな作品にできるようにはじめの一歩を踏み出します」と構想から3年越しに上演される同作品へ懸ける想いを語った。
以下、キャストからもコメントが到着しているので併せて紹介する。
真丸コメント
Q)本作品の見どころ、自身が楽しみにしているポイントを教えてください。
「家族の宝物」です。オカンと駿一が辛い現実の中でも希望を持てたのは、2人の中で大事 にしていたものがあったからです。その宝物が、2人にどんな影響を与えているのか注目してみてください。もうひとつの見どころPOINTは、「セリフの掛け合い」です。尼崎が舞台ということで、テンポ感のある関西弁の会話が続きます。そのテンポ感を崩さず、いかにおもしろく会話できるかが楽しみです。
Q)本作品は、5年、10年と尼崎に根付いて、尼崎市民に愛されて、尼崎市に語り継がれる物語に……という願いが込められたプロジェクトです。このような取り組みにご参加頂ける意気込みを教えて下さい。
今回、素晴らしい取り組みに参加させていただく事になって初めは複雑な気持ちでした。5年、10年と愛される作品のス タートダッシュを切らせていただく事に対して、嬉しい反面プレッシャーが凄かったからです。しかし、作品を読むとプレッ シャーを感じている暇はありませんでした。こんなに素敵な作品を、自分が皆様にお届けできるというワクワクした感情で溢れていました。最高のスタートを切ります。楽しみにしていてください。
Q)劇場に足を運んでくださるお客様へメッセージをお願い致します。
『尼崎ストロベリー』は、泣ける作品なんですけど、凄くすごく暖かい作品です。登場する全員が、それぞれに対して思い やりの気持ちで溢れています。投げかける言葉ひとつひとつにこもっている暖かい気持ちを、ぜひ皆様と共有できたらと思っております! ご時世柄、当たり前のようにあった暖かさが感じにくい世の中になっていますが、『尼崎ストロベリー』にはそれがあります。皆で泣いて笑って、心をホカホカにしましょう! 劇場でお待ちしております!
篠原真衣コメント
Q)本作品の見どころ、自身が楽しみにしているポイントを教えてください。
まずは漫才の様な掛け合いが当たり前の様に日常シーンで繰り広げられている 所でしょうか。実際にみんなとどんな風に作って行けるのか、楽しみにしています。さらに冒頭の掛け合い、やりとりも、「尼崎」をけなしている様で実は特別な想いを持って育った街への親しみの表れ、そこが関西人ならではの愛情表現の仕方を感じられるシーンなので、私は登場していないのですが、お気に入りのひとつとして楽しみにしています!
Q)本作品は、5年、10年と尼崎に根付いて、尼崎市民に愛されて、尼崎市に語り継がれる物語に……という願いが込められたプロジェクトです。このような取り組みにご参加頂ける意気込みを教えて下さい。
こんなにワクワクする時間を皆さんと共有しながら、尼崎ストロベリーのスタートを切れることは光栄です! 改めて尼崎の街を愛おしく、そしてこの作品を身近に感じて頂けたら……。どんな事があっても笑いさえ無くさなければ心が生きられる。 そんな大切なことずっと覚えていてもらえる様、この街の力を借りて届けたいと思います。
Q)劇場に足を運んでくださるお客様へメッセージをお願い致します。
思いっきり笑って泣いて、強くなれる作品です! 無敵な笑いの力を、この尼崎ストロベリーから沢山の人に繋いで行って貰えたら幸せです。そして初代オカン役として尼崎魂全開で頑張ります!
堀くるみコメント
Q)本作品の見どころ、自身が楽しみにしているポイントを教えてください。
書籍で読ませていただいて、駿一の真っ直ぐさと情熱と、母の明るさ、強さにとても心を打た れました。私が学生の時を思い出すような、友達とのやりとりだったり、一緒になってついふ ざけてしまったり、というシーンもあります。こんなことしてたなーとか、あるいは高校生にな ったらこんなことをしてみたいなーとか、そんな気持ちで見て頂きたいです。 以前、別の舞台でお世話になった木村淳さんと、またご一緒できるのも今からとても楽しみ です。
Q)本作品は、5年、10年と尼崎に根付いて、尼崎市民に愛されて、尼崎市に語り継がれる物語に……という願いが込められたプロジェクトです。このような取り組みにご参加頂ける意気込みを教えて下さい。
お話を頂いた時、本当に嬉しかったです! 私自身が兵庫県民というのもあって、尼崎が舞台になっているこの作品に関わらせて頂くことをとても有り難く思います。何年経っても上演され続ける作品は、世代を問わず何か心に残るものをくれるものだと思っています。登場人物のみんな親近感のあるキャラクターで、共感できる部分もたくさんある 『尼崎ストロベリー』はそれにピッタリだと思います! 皆さんにより愛される作品になるように、精一杯頑張ります!
Q)劇場に足を運んでくださるお客様へメッセージをお願い致します。
皆さんはじめまして! 堀くるみです。見終わった後になんだかちょっと優しい気持ちになれるような、いつも見ているはずの景色がいつもより綺麗に見えるような、日常の幸せに改めて気付けるような、そんな舞台にしたいです。是非、たくさんの方に劇場にお越しいただいて尼崎駅の周辺の雰囲気も実際に味わって頂けると嬉しいです! お待ちして います!
春名真依コメント
Q)本作品の見どころ、自身が楽しみにしているポイントを教えてください。
舞台『尼崎ストロベリー』に出演いたします春名真依です。原作を読み、ページから声が聞こえてくるような、そんな賑やかな魅力のある作品だと感じていました。関西ならではの会話 のテンポ感、尼崎の人々が紡ぎ出す言葉のラリーがとても心地よくて。その感覚を再現しつ つ観てくださった方が自然と笑顔になれるような舞台を作りたいなと思っています! 個人的には主人公・駿一が作る漫才のネタのヒントとなるあのシーンが好きで印象に残っているので、舞台で表現できることがとても楽しみです。
Q)本作品は、5年、10年と尼崎に根付いて、尼崎市民に愛されて、尼崎市に語り継がれる物語に……という願いが込められたプロジェクトです。このような取り組みにご参加頂ける意気込みを教えて下さい。
これから先長く愛されていく作品に出演できることをとても嬉しく思っています。初代となれる喜びをかみ締めつつ、いつ か2代目3代目と役が受け継がれていくように魅力たっぷりに演じられたらと思っています! そして尼崎が舞台ですので、 たくさんの方に愛され、聖地巡礼などをして楽しんでもらえるような舞台を作っていきたいです。
Q)劇場に足を運んでくださるお客様へメッセージをお願い致します。
原作を読んだ時、気づいたら笑っていて気づいたら泣いていたことを覚えています。気づかぬうちに自然と心が動かされる作品です! 今回私は、主人公・駿一を支える女の子を演じます。主人公に寄り添う人物のひとりとして、丁寧に作ってい きたいと思います。尼崎の賑やかで明るくて暑すぎるほど温かい人たちが織り成す物語を、ぜひ尼崎で楽しんでください!
堀川絵美コメント
Q)本作品の見どころ、自身が楽しみにしているポイントを教えてください。
原作を読み、物凄く面白かったのでこの世界の住人になれる事が嬉しく楽しみです! 脚本・演 出の木村淳さんには関西テレビの番組でよくお世話になっていたのですがお芝居でご一緒するのは初めてで、殆どの出演者の皆様とも初めましてなので、どんな稽古になるかとてもワク ワクしています! あと尼崎に好きなおうどん屋さんがあるので久しぶりに行きたいです。
Q)本作品は、5年、10年と尼崎に根付いて、尼崎市民に愛されて、尼崎市に語り継がれる物語に……という願いが込められたプロジェクトです。このような取り組みにご参加頂ける意気込みを教えて下さい。
尼崎は私にとって大切な場所です。養成所時代に受賞した『新人お笑い尼崎大賞』優秀賞、それがきっかけでいただい た尼崎競艇場での営業が芸人人生初めてのお仕事でした(ちなみにとてもスベりました)そんな思い入れの強い街の一大プロジェクトに関わることができ、ものすごく光栄です!
Q)劇場に足を運んでくださるお客様へメッセージをお願い致します。
笑ったり泣いたりしながら無我夢中で原作を読み終え、じんわりあったかーい余韻が続きました。舞台版を観劇された お客様にとってもそんな作品になりますよう、大切に作り上げていきたいなと思います。尼崎の方もそうでない方も、是非会場に足をお運びください!
佐藤太一郎コメント
Q)本作品の見どころ、自身が楽しみにしているポイントを教えてください。
一番の楽しみは、木村淳さんの演出です! 木村さんは役者の個性を引き出す天才ですので、 木村さんの手腕で、脚本と役者がどんな化学反応を起こすのか楽しみにしています。
Q)本作品は、5年、10年と尼崎に根付いて、尼崎市民に愛されて、尼崎市に語り継がれる物語に……という願いが込められたプロジェクトです。このような取り組みにご参加頂ける意気込みを教えて下さい。
プロジェクトの礎となる今回の公演に参加させていただけることは、喜びだけでなく、プレッシャーも感じています。何十年先も愛される作品になるよう全力で演じさせていただきます。
Q)劇場に足を運んでくださるお客様へメッセージをお願い致します。
日常と非日常、リアルとフィクションが曖昧になるような、まるで自分もその世界で生活をしているような感覚を是非劇場まで体感しに来て下さい。
公演情報
(出演)
真丸、篠原真衣、堀くるみ、春名真依、井本涼太、堀川絵美、桜井雅斗(吉本新喜劇)、橋爪 未萠里/佐藤太一郎(吉本新喜劇)
福人(アコーディオン)、川浪ナミヲ、岡本拓朗、佐藤優太、中野瑠偉、吉岡幹夫、上西絵莉奈/藤田莉子、前田羽衣音、伊藤朱音
原作:『尼崎ストロベリー』(著:成海隼人/幻冬舎)
脚本・演出:木村 淳
日時:3月4日(土)15:00 開演、5日(日)12:00 開演/16:00 開演
主催:尼崎市文化振興財団、舞台尼崎ストロベリー実行委員会
料 金 = 4,500 円(税込・全席指定)
一般発売=2月4日(土)10:00~ (尼崎市総合文化センタープレイガイドと、イープラスにて販売)
舞台『尼崎ストロベリー』公式 Twitter @amasto_info