ちょこらび　新曲「さぷらいずっ」も披露、希望の日の出を思わせたツアー最終公演（幕張メッセ イベントホール）をレポート

ちょこらび チョコレートストーリーVol.5「SURPRISE TOUR 2022-2023」FINAL
2022.2.4　幕張メッセ イベントホール

2022年12月から2023年1月にかけて全国ツアー『ちょこらび チョコレートストーリーVol.5 「SURPRISE TOUR 2022-2023」』を行っていた6人組の歌い手グループ・ちょこらびが、2月4日に『ちょこらび チョコレートストーリーVol.5「SURPRISE TOUR 2022-2023」FINAL』を千葉・幕張メッセ イベントホールにて開催。希望の日の出を思わせたツアー最終公演の模様をお伝えする。

メンバーが紹介されていくカラフルな映像に合わせ、ステージ上段に順繰りリフターで現れた6人。歌い出しできれいに歌声を重ねた1曲目は、「アイドル大作戦!!」だ。ツアーのキービジュアルそのまま、それぞれのイメージカラーを配したウサ耳つきの白いロングコートの裾を揺らしながら華麗にターンしたり、客席に向けて大きく手を振ったり、ポケカメン＆ふぇにくろ、まいたけ＆かにちゃん、さくらくん。＆ゆぺくん☆★が寄り添いながら笑顔で歌ったり。＜世界で一番 君が望むアイドル＞な6人が、とっても眩しい。

勇ましく煽ったかと思えば、ウサ耳ダンスやかわいい足上げダンスでオーディエンスのハートを射貫く「チョコチョコ☆ラビッツレボリューション」。ポケカメン＆まいたけ＆さくらくん。、ふぇにくろ＆かにちゃん＆ゆぺくん☆★の二手に分かれて盛り上げたりもした「ぱっぱらぱー」。ちょこらびのステージには華がある。

「楽しい！」「最高だね！」「みんなと会えてめちゃめちゃ嬉しい！」と、感動しきりな6人。過去最大規模のキャパシティにして、昼の無料公演と合わせ1日2公演開催、さらにはこの日が声出し解禁と、本当におめでたい日だ。

メンバーが元気にジャンプしたり、大きなステージを右に左に躍動したりした「ラビラビ☆フィーバー」に続き、自己紹介ラップナンバー「Cyber×Trick×Evolution」では、レーザー光線が飛び交いファイヤーボールが豪快に噴き上がる中、＜俺たちがちょこらびだ＞と実に堂々たる6人。元気担当のかにちゃん、お笑いヒーローのまいたけ、王子様ボイスのふぇにくろ、桜色の王子・さくらくん。、変幻自在洗練ボイスのゆぺくん☆★、頼もしいリーダー・ポケカメン。この6人がそろえば、こわいものなんてない。

「Re:START」でエモーショナルに突き抜けると、「地球最後の日は君とチュウがしたい！」では2台のトロッコそれぞれにポケカメン＆まいたけ＆ふぇにくろ、かにちゃん＆さくらくん。＆ゆぺくん☆★が乗り込み、アリーナ客席通路を進んでセンターステージへ。客席の隅々まで見渡しながら大きく手を振ったり、カラーボールを投げたり、指ハートをつくったり。たっぷりのファンサに、オーディエンスの熱狂も加速してく。

キレッキレダンスで圧倒したハロウィンソング「ハロウィンモンスター」。メンバー同士ジャレ合いながら、ペンライトをくるくる回すオーディエンスとの一体感を高めた「推し事BOYS&GIRLS」。心温まるクリスマスナンバー「ほ～り～にゃいと」。センターステージでさまざまな表情を見せる5人、とんでもなく輝いている。

それぞれの個性が発揮されたのはソロコーナー。噴き上げ花火＆ステージ下からのポップアップで勢いよく登場、バンドメンバーと絡みながら「炎上ハンター」で挑発的に振り切ったポケカメン。＜だぁぁぁ寝坊した!!＞からかわいいが止まらない「恋する3秒前」で、オーディエンスと息ぴったりにコール＆レスポンスしたかにちゃん。「あの夏のむこうへ」のファルセットも美しいアカペラ始まりから、歌声でがっちり心を掴んだふぇにくろ。＜キミ＞のために「いないいないニャー」を真心込めて届けたさくらくん。。「バズりたい！」のロックな歌い方もたたみかけるラップもクールにきめたゆぺくん☆★。「踊れ幕張！」と叫び、赤い照明に染まりファイヤーボールが噴き上がるステージで力強く「逃避行」を歌ったまいたけ。鮮やかな個の色が重なって、無比のグループ力が生まれるのだ。

再び6人が集結し、かにちゃん&ポケカメンのユニット曲「勇者不在RPG」を全員で賑やかに歌い、結成3周年記念日である2022年12月25日に動画投稿した「Thank You」へ。＜キミがいるから＞楽しいし頑張れる。リスナーへの愛と感謝を込めた6人の歌声は、あまりにも純度が高かった。

それぞれのイメージカラーパーカーにお召し替えして「空想パレット」で始まったアンコールでは、歌にダンスに魅せるオリジナル曲「さぷらいずっ」もお披露目。みんなの喜ぶ顔が見たい、その一心で新曲を用意してくれた6人の心意気もまた嬉しい。

2023年中にYouTube登録者数30万人に達しなければ、解散。時には心ない言葉を浴びて苦しみもがきながら、自分たちを追い込んでひたすら前へ前へ。それができるのは、東京ドームに立つという大きな夢があり、気持ちをひとつにして共に歩むメンバーとリスナーがいるから。それぞれが口にした偽りのない言葉たちにも、心が動く。

「どんなに辛いときも哀しいときも、ずっと一緒にいてくれた曲です」と前置きしたラストナンバーは、「空想デイズ」。ちょこらびの6人とリスナーなら、きっと＜最高の夢＞を見られるはずだ。

4thアルバム制作決定、7月より全国ツアースタート、ファンクラブOPENなど予定が盛りだくさんな2023年は、ちょこらびにとって本気の1年。ネットとリアルを行き来しながら、6人はより多くの人を“楽しい”の渦に巻き込んでいくに違いない。

文＝杉江優花　撮影＝堀卓朗(ELENORE)、Viola Kam (V'z Twinkle)