監督 碇谷敦 脚本 舞城王太郎 新作アニメ『スペシャルキッド・ファクトリー』制作決定 『ID: INVADED』チームが再集結
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『スペシャルキッド・ファクトリー』ビジュアル
アニメ『錆喰いビスコ』の碇谷敦監督、作家の舞城王太郎氏が脚本を務める新作SF探偵アニメ『スペシャルキッド・ファクトリー』の制作が発表された。
僕は、まあ自分でこういうのも何だけど、普通だ。
僕の家に、僕と全くそっくりな別の《僕》がやってくる・・が、そいつは偽者の僕ではない。僕こそが偽者で、そいつが本物で、僕はそいつのクローンだったのだ。
僕は僕ではなかったのだ。これまでの全ては別の《僕》のためのもので、僕はそれを勝手に僕のものだと思い込んで楽しんで……や、楽しんでたって気分ではなかったし、文句を言ったり不満を抱えたりしていたけれど、今から思えばずいぶんありがたい状況に置いてもらっていたのだ。
《僕》は特別だ。
地球の言葉で言うところの名探偵。
家族の愛情についてはまだまだ学ぶところが多そうだが、きっとそれも解明できるだろう。地球を見つけるよりは簡単なはずだ。
本作では舞城氏が脚本を手がけるほか、『空の境界』『Fate/Zero』などを手掛けたあおきえい氏がスーパーバイザーとして参加、キャラクターデザイン原案は漫画『ブラッドラッド』などの小玉有起氏が手掛け、アニメーションはNAZが担当する。『ID: INVADED』舞城王太郎氏、NAZの須田泰雄氏からコメントも到着している。
舞城王太郎
UFOってたくさん見かけられてるのに、宇宙人の痕跡も結構見つかってるのに、どうして宇宙人は本格的に地球を攻めてこないんだろう?と思ったのがきっかけです。特別な力がなくても頑張る! 偽物の自分だとしても本物の何かをつかむ! 普通の男の子なのに異常な状況を力強く生き延びていく姿、偽物の息子だったとしても本当の家族として彼を愛する両親の姿、冒険を通じて家族とは何かを解き明かしていく名探偵の姿を描きます。
NAZ 須田泰雄
「ID:INVADED」からはじまり、「錆喰いビスコ」と続いた、このチームの新たなる作品「スペシャルキッド・ファクトリー」は、正に特別なものになると確信しています。その開発スタイルは非常に独創的であり、唯一無二な化学反応を生み出します。私たちは作品を極めて限られた人数にて開発し、企画スタートの段階から、アイデアの相互交換を各スタッフ間で行っています。
それは、監督や脚本家そしてキャラクターデザインといったいわゆるメインスタッフと呼ばれるクリエーターだけでなく、実際に視聴者の目に触れるcutを描くアニメーターも含めてです。参加スタッフ全員が、自分の作品と誇れる情熱で創られるこの物語を、楽しみにしていただけると幸いです。
そして本作は、「映像の鑑賞」という一方向なアプローチではなく、作り手とファンのコミュニケーションという双方向のアプローチによって、作品への思いが、らせんを描き増加するように「熱量を体感できるエンターテインメント」を目指しています。
私たちは、スタートから存在し、創作作業が終わっても解散しません。さまざまな作品展開、そしてPR、全てに参加します。プロジェクトの進捗や変化を一緒に育み、公開時に熱狂し、感動を共に語り合う。まだ誰も知らないその旅の始まりを、一人でも多くの方と共有できればと思っています。
アニメーションの更なる可能性を信じて。
『ID: INVADED』のチームが再集結という形になる本作、キャストなど詳細は今後発表とのことなので、期待して待ちたい。